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SDGsに取り組む中小企業を応援する日本ノハム協会、中堅・中小企業に向けたSDGs経営の特別セミナー「実践!SDGs経営のポイントと成功例」を開催

2021.03.29 16:51 更新

 SDGsに取り組む企業を対象としたサステナブル経営支援サービスを提供する日本ノハム協会は、3月26日に、中堅・中小企業に向けてリアルなSDGs経営のポイントと成功例を伝えるオンライン特別セミナーを実施した。当日はCSR/SDGsコンサルタントで同会の笹谷秀光諮問委員のほか、同会の神田尚子代表理事、WWFジャパン(公益財団法人世界自然保護基金ジャパン)の元事務局長で同会の筒井隆専務理事がセミナー講師として登壇した。

 新型コロナウィルス感染症流行の経験を受け、世間でエシカル(倫理)行動が高まりを見せる中で、各企業においてもどのように行動していくべきかと思案している人は少なくない。そのような企業の悩みを解決するべく、今回、同会は、オンライン特別セミナーを開催した。

 セミナーでは、「Q&A SDGs経営」の著者で同会の笹谷諮問委員と神田代表理事、筒井専務理事が、リアルなSDGs経営のポイントと成功例を受講者に紹介した。また、セミナー後にはトークセッションを実施。受講者参加型で、中堅・中小企業だからこそできる取り組みや、SDGs経営のビジネスチャンスとリスク回避など、導入のポイントを学んだ。

 「SDGsとはSustainable Development Goalsの略称で、持続可能な開発目標という意味になる。そして、我々の世界を変革する、持続可能な開発のための2030アジェンダを策定した」と、笹谷諮問委員がSDGsとは何なのかという部分から解説。「SDGsは経営マターに絡む」と、ヒト、モノ、カネ、情報と深い関りを持つのだと説明する。「実は、地球規模の危機感からできた」と、SDGsが誕生した背景について語る。「2015年9月に国連加盟国193ヵ国が、政府も、自治体も、企業もすべてが主体となって行う持続可能な開発であり、2030年までに17目標を掲げ、169のターゲットに対し、233の指標を作成。あくまで自主的な取り組みで、できる人ができるところから行う」と、いかに自分事と考え行動するかが、SDGsの根幹にあるのだと力説する。

 「SDGsを捉える上で、5つのPに着目するとわかりやすくなる」と、17目標を“PEOPLE”“PROSPERITY”“PLANET”“PEACE”“PARTNERSHIP”の5つのPに分類すると理解しやすくなるとのこと。「日本企業は、世間、相手、自分の三方よしの考えで開示していくことが望ましい」という。「SDGs経営のポイントとして、まず第一に本業に活かすこと」と、企業の本業力に期待することで、創造性やイノベーションにつながるのだと指摘する。「段階を踏んで導入指針を明確化していく」と、SDGsを理解し、次に優先課題を決定する。そして目標を設定し、経営に組み込み、報告とコミュニケーションを行っていくことで、導入指針を掲げることができると話す。「次のポイントは、チャンスを探し、リスクを回避する」と、経済価値というチャンスと社会・環境へのリスクという両面のバランスを保ちながら、企業のブランドをデザインし、企業価値を高めていくことが重要になると語っていた。「さらに、SDGsの“5原則”に即して推進することも大切」と、普遍性、包摂性、参画型、統合性、透明性の5つの原則について解説。「SDGsで効果的に発信することも必要」と、情報発信も肝になると語っていた。

 今後の課題については、「トップのイニシアティブによって、SDGsへの取り組みで企業があたる壁を打破し、統合思考ができる体制を構築する。そして会社が横串で取り組む必要がある。この流れをスムーズに進めていくためにも専門家の支援が必要になるだろう」と、社内体制と専門性の両輪でSDGsに取り組むことが重要になると述べていた。

 この後、受講者からの質問を筒井専務理事が読み上げ、笹谷諮問委員が答えるというトークセッションが行われた。最後に、神田代表理事は、「2030年までに取り組まない企業は淘汰される。このコロナ禍において、SDGsに取り組んだ中小企業は、新たなサービスや商品価値を生み出し、苦境を乗り切った。子どもたちに安全、安心な地球を残していくためにも、SDGsに取り組んでいく必要があると考える」と、SDGsへの対応は、中小企業にとって待ったなしの状態なのだと訴えた。

 日本ノハム協会は「サステナブル成長診断(noharm)」を通じSDGs経営の実践をサポートするとともに、昨今課題となっている「SDGsウォッシュ」から企業を守ることで、未来に持続可能な「経済・環境・社会」の発展を目指すという。2015年9月の国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)における“17のゴール”を目指す地球規模のミッション達成へ向けて、SDGsの取り組みを実施している組織とのパートナーシップを築き、同時に多くの中小企業や個人がSDGsを知るきっかけとなる普及活動を行っている。

一般社団法人 日本ノハム協会=https://noharm.or.jp/


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