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LIXIL、簡単に後付け可能でドアに馴染むコンパクトな宅配ボックス「ATMO(アトモ)」を開発、応援購入サービス「Makuake」でプロジェクトを開始

2021.02.17 18:47 更新

 LIXILは、簡単に後付け可能で、ドアに馴染むコンパクトな宅配ボックス「ATMO(アトモ )」を、再配達をなくす置き配バッグ「OKIPPA(オキッパ)」を提供するYperの協力のもと開発した。そして今回、2月16日からクラウドファンディングの仕組みを活用した応援購入サービス「Makuake」でプロジェクトを開始した。同日行われたオンライン発表会では、製品開発に至った背景や特徴などについて説明した。

 「当社のビジネスインキュベーションセンターでは、顧客への価値提供を中心に置き、アジャイルでリーンな開発と実行をテーマに日々活動している。そして、既存の事業組織ではなかなか実行が難しい商品を市場投入することで、チャネルやビジネス領域も含め新たな可能性を模索・育成している」と、LIXIL Housing Technology Japanの羽賀豊ビジネスインキュベーションセンター長が挨拶。「世の中のニーズを掴み、付加価値の高い商品・サービスを迅速に市場投入している」と、スピーディーに価値あるものを世の中に送り出していると訴える。「第1弾商品『DOAC(ドアック)』では、自宅の玄関ドアが自動ドアになる商品を上市した」と、車いすを利用する人の利便性を向上させた製品なのだという。「第2弾商品は、レイアウト変更が自由なキャットウォール『猫壁(にゃんぺき)』を販売。Makuakeプロジェクトを活用し、目標をはるかに上回る1300万円を突破した」と、斬新なアイデアが評価されたと説明する。「そして今回、第3弾として、ドアに馴染むコンパクトな宅配ボックス『ATMO(アトモ )』をMakuakeプロジェクトで展開する」と、新たな商品についても、クラウドファンディングの仕組みを活用した応援購入サービスを利用すると話していた。

 次に、LIXIL Housing Technology Japan ビジネスインキュベーションセンターの伊東純平氏が宅配ボックス「ATMO(アトモ)」について紹介した。「消費者の共働き世帯の増加や、ライフスタイルの多様化に加え、高齢者人口の増加に伴い様々な宅配のニーズが高まってきている。さらに、日用品や家電、本などのような趣味的要素が強い物だけでなく、ネットスーパーでの食料品購入や、様々なサブスクリプション、クリーニングなど、これまでになかった“宅配”が当たり前になってきている」と、宅配ビジネスの増加と変化について解説する。「その一方で、宅配便取扱個数43億個のうち約2割が再配達となっている」と、再配達による宅配業者の負担増などが課題だと指摘する。「ユーザーがあらかじめ指定した場所(玄関前、置き配ケース、宅配ボックス、車庫、物置など)に、非対面で荷物などを配送業者が“置いていく”サービス『置き配』が注目を集めている。『置き配』であれば、配送業者側は不在再配達コストを削減でき、ユーザー側は受け取るタイミングを延ばさないという、互いにメリットがある仕組みとなっている」と、新しい宅配システムの利点について説明する。「盗難のリスクはあるものの、高価なものは在宅時指定すればよいという考えや、盗難保険サービスが付帯するものもある」と、非対面受け取りサービスが急速に普及しているのだと教えてくれた。

 「消費者にとっても、宅配ボックスが無いけれど不在時に受け取りたいという不在時のニーズに加えて、進行中の作業を止めることなく受け取りたいといった声や、受け取りのためにいちいち身なりを整えたくない、コロナウイルスの感染防止をしたいといった、在宅時の非対面ニーズもあることから、置き配システムがますます増加していくものとみられる」と、新たな生活様式からニーズが高まっていると分析する。「しかし、宅配ボックスは、設置スペースが必要であったり、費用が高く、施工が必要な場合もあり、住宅の外観に合わないデザインもある。置き配商品は、収納ケースが出したままになり防犯上良くなかったり、住宅の外観にそぐわないといった課題がある」という。「そこで、それぞれの課題を解決できる中間の製品があれば、置き配利用者が増え、安心して置き配を使ってもらえると考えた」と、新たな製品を開発した経緯について説明した。

 「新製品では、ドアデザインに馴染みながら、配達員が気が付く、さりげなさを意識したデザインを採用。両面テープでの固定を基本とし、ユーザーが簡単に取付可能とした。また、戸建てに限らず、マンションドアへの設置も可能となっている」と、商品コンセプトについて言及。「そして、スピーディーな開発を実現するために、すでに16万セットの販売実績があり、市場認知度が高いOKIPPAとコラボレーションすることにした。OKIPPAは、万が一の盗難にも備える補償サービスを用意しているほか、アプリを使った出荷や着荷状況の確認も可能で、バッグには雨から荷物を守る撥水加工が施されているため、快適に使うことができる」と、置き配バッグ「OKIPPA」とのコラボによって実現した商品なのだと語っていた。

 「宅配ボックス『ATMO(アトモ)』は、ASA樹脂でディープグレー色のデザインとなっている。フタは任意の位置で保持が可能。内部には印鑑入れを用意した。蓋と本体はマグネットで固定。配達員の人が気づく仕掛けとして、宅配物のピクトグラムと『宅配ボックスシール』を同梱している。さらに、配達員向けのマニュアルもついている」と、商品仕様について解説。「ワイヤーロックのヒモを引っ掛ける機構で、ワイヤーカバーとボトムはビスで固定。両面テープ固定、マグネットシート固定、ビス穴固定、結束バンド穴固定と、住まいのシーンに合わせて固定方法を選択できるようになっている」と、マンションでの設置の場合、退去時の現状復帰が必須である点や、玄関ドアに限らず、様々な場所に設置できるように配慮したのだと話していた。

 「販売方法については、商品価値の検証とアーリーアダプターの把握を行うべく、Makuakeでのテストマーケティングを行う」と、目標金額を100万円に設定し、OKIPPAとのセットが1万3800円、ATMO単体が8900円の価格設定になっているという。「テストマーケティングの結果を反映させて、正式販売を予定している」と、特設サイト、ECサイトでのエンドユーザー直販、マンション管理会社、オーナーへの販売を行っていきたい考えを示した。

LIXIL=https://www.lixil.co.jp/


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