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Grow-S、発達障害の子ども向け学習教室「さくらんぼ教室」開設30周年イベントを開催、発達障害であることを公表している落語家の柳家花緑さんが落語を披露

2020.10.19 19:04 更新

 Grow-Sは、30年前に発達障害の子どもへ向け、学習できる環境をつくれないかと立ち上げた「さくらんぼ教室」の30周年という節目の年として、開設30周年記念イベントを、10月18日に東京・よみうりホールで開催した。第1部では、自身も発達障害であることを公表している、落語家の柳家花緑さんを招き、生徒たちへの応援メッセージと共に、落語を披露してもらった。第2部は、全11教室から代表生徒による、それぞれの特技や好きなものについての発表を行った。

 「発達障害の子ども向けの学習教室『さくらんぼ教室』は、開設から30周年を迎えることができた」と、Grow-Sの伊庭葉子代表が挨拶。「その子どもらしく学べる環境をと考え立ち上げた『さくらんぼ教室』は、開設当初は手探りだったのだが、子どもたちにできたという喜びを、一つひとつ積み重ねてもらうことで、それが次の子どもたちに受け継がれていくということができるようになった」と、30年の積み重ねがあったからこそ、学ぶ喜びを伝えられることができるようになったと語る。「“自分らしく生きよう”をモットーに掲げ、自分らしさを貫いて前に進んでいくことが、『さくらんぼ教室』の力になっている」と、「さくらんぼ教室」では、自分らしさを伸ばしていく環境の整備に努めてきたと説明する。「今年は、新型コロナウイルス感染症の影響で、より一層一緒に会って活動することの大切さを学んだ。今後も子どもたちに寄り添いながら、一人ひとりに学びの必要性を伝えていく」と、30周年を節目にこれからもより一層「さくらんぼ教室」で学ぶ喜びを伝えていくとアピールした。

 次に、来賓のNPO法人LD・Dyslexiaセンターの宇野彰理事長が挨拶した。「『さくらんぼ教室』が30周年を迎えることができたのは、時間の経過だけでなく、子どもを預ける親からの高い評価があったからこそだと思っている。当センターは、読み書き障害に特化した施設であり、当センターに通う子どもは『さくらんぼ教室』にも通っている」と、LD・Dyslexiaセンターと「さくらんぼ教室」は共存共栄の関係にあるのだと語る。「これからも、40年、50年と続けてほしいと思っている」と、学びの場として「さくらんぼ教室」が、これまで以上に発展していくことを願っていた。

 次に、落語家の柳家花緑さんが落語を披露すると共に、「さくらんぼ教室」に通う生徒やその親、先生たちに熱いメッセージを送った。「字の読み書きができず、小学生の頃から、テストではすべて0点だった。その当時は、発達障害という言葉もなかっただけに、読み書きできない自分が嫌になり、勉強にもだんだんと興味を示さなくなった」と、本人のみならず周りにも理解してもらえず、それが悪循環となって勉強を投げ出すようになってしまったという。「それでも、絵を描いたり、モノをつくったりするのが好きだったので、図工はとても成績がよかった。それから小学生からピアノを習っていたので、音楽の成績もよかった」と、必ずしもすべての教科が0点だったのではなく、図工や音楽は、優秀な成績だったという。「自分の場合は、漢字が特に苦手で、疲れた時や緊張した時など、昨日まで書けていた漢字が書けなくなってしまう。また、数字も苦手で、3000円のところ300万円も振り込んでしまったこともあった」と、失敗談をユーモラスに説明してくれた。

 「発達障害の人は、好きなことはずーっとしていられる。しかし、これをやってと言われるとできない。つまり過剰集中が取柄なのだと思う」と、過剰集中できるということは誇っていいことではないかと説明する。「しかも、発達障害の人はやさしい」と、人情にあふれた人が多いのではないかと語っていた。「そして、掃除と笑いと感謝ができる人になってほしい。掃除をするとその場が整う。笑いは元気の源でエネルギーになる。そして感謝は、頑張るという言葉の反対であると教わり、目から鱗が落ちた。頑張るのは、ないものを追いかけること。感謝はあるものを見ている。頑張ることばかりを追い求めると感謝にたどり着かない。だからこそ、感謝するということが実践できる教育を『さくらんぼ教室』は目指していってほしい」と、掃除、笑い、感謝を胸に、一人ひとりの取柄を活かした教育を行ってほしいとメッセージを送った。

 第二部では、全11教室から代表生徒による、それぞれの特技や好きなものについて発表した。

 京急電鉄が好きな生徒や歌舞伎が大好きな生徒。料理が得意な生徒は、柳家花緑さんに特製レシピを披露した。

 また、絵が得意な生徒は柳家花緑さんの似顔絵をプレゼント。

 釣りが大好きな生徒は、魚の模型を作りそれを見事に釣りあげるなど、一人ひとりの特技や大好きなものが伝わる発表を行った。【PR】

さくらんぼ教室=https://www.sakuranbo-class.com/


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