医療最前線

JR東日本、西国分寺駅ホーム上にリアルとオンラインのハイブリッドクリニック「スマート健康ステーション」をオープン

2022.02.09 12:42 更新

 JR東日本グループは、駅を“つながる”くらしのプラットフォームへと転換する「Beyond Stations構想」の一環で、オンライン診療サービスを活用した「スマート健康ステーション」の取り組みを推進している。今回、西国分寺駅ホーム上に、対面(リアル)で診療を受けられるだけでなく、非対面(オンライン)でも診療を受けられることで、複数の診療科による総合的な診療が受診できるハイブリッドクリニックを4月に開業する。今後、日本各地に拡大することで、都心と日本各地の医療格差という社会課題に取り組み、患者や医師の空間を越えたあたらしい“くらし”の実現を目指す考え。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大を契機に、生活スタイルや働き方が大きな変革期を迎えている。医療サービスにおいては、就労時間と診療受付時間が合わない、待ち時間が長いなどの理由から、受診を諦めてしまうことがあるほか、感染不安からの通院控えによる治療中断、オンライン診療に対する不安感など新たな悩みも生まれている。

 リアルとオンラインのハイブリッドクリニックを通じて、新たな医療の在り方を提案し、コロナ禍においても医療サービスへのアクセス性を向上させることで、心豊かな生活を支える医療サービスの実現を目指すという。

 「スマート健康ステーション」では、リアルな内科診療と、オンラインによる待ち時間なしの皮膚科、耳鼻科、婦人科などの診療の連携を行うとのこと。オンライン診療を利用する患者の状況によっては、併設するリアルな診療へすぐに案内することでオンライン診療を安心して利用できる工夫をする。

 皮膚科のオンライン診療においてデジタル観察ツールを導入するという。リアルな皮膚の状況を撮影できるカメラを導入し、患者の状況を正確に把握する。

 西国分寺駅周辺クリニックとの診診連携(診療所と診療所の連携)や、JR東京総合病院などの基幹病院との病診連携(病院と診療所の連携)も図るという。オンライン診療に、既存の西国分寺駅周辺のクリニックの医師も参加することで患者に安心感を提供するとともに、地域医療との連携を図るとのこと。また患者の症状によって、より高度な医療を受診できるよう基幹病院とも連携する。

 育児中の医師に自由度高く勤務できる働き方の提供も行う。医療業界においても、育児などによるキャリアの断絶という課題がある。そこでオンライン診療を中心に、育児などで働ける時間の限られた医師も活躍できる環境を創出する。

 JR東日本グループでは、スマート健康ステーションの取り組みの一環として、処方箋がなくても病院の薬が買える「セルフケア薬局」を、セルフケア薬局と連携し、西国分寺駅中央線下りホーム上で展開している。

 患者も医師も、どこに居ても医療を受けられる・提供できる“くらし”の実現を目指すという。待ち時間なく診察、処方箋の発行、調剤、指定の薬局やロッカーでの薬の受け取りなど、より患者の“くらし”に寄り添うサービスの拡充を図る考え。さらに、JR東日本の交通ネットワークを組み合わせ、治療の選択肢の少ない地方にスマート健康ステーションを拡大することによって、都心の先進医療を日本各地へ提供するなど、日本各地と都心の医療格差の課題に取り組むとしている。

[西国分寺駅「スマート健康ステーション」概要]
名称:あおいクリニック-駅ホーム西国分寺
場所:西国分寺駅 中央線上りホーム
面積:約10坪
診療時間:平日8:00~12:00、13:00~21:00(予定)
     土日・祝日9:00~13:00、14:00~18:00(予定)
開業:4月(予定)
運営:医療法人社団創青会
サービス:駅ホーム上クリニック(対面):内科
     オンライン診療ブース(非対面):皮膚科、耳鼻科、婦人科など診療科目は検討中

JR東日本=https://www.jreast.co.jp/


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