医療最前線

ノボ ノルディスク ファーマ、1型糖尿病患者でプロサイクリストのマテウシュ ルーディック選手と現役大学生の田仲駿太選手によるトークイベントを開催

2021.11.15 21:04 更新

 ノボ ノルディスク ファーマは、11月14日の「世界糖尿病デー」に先駆け、11月11日に、1型糖尿病を持つポーランドと日本のアスリートによるオンライントークイベントを開催した。同イベントでは1型糖尿病をもつアスリートである、プロサイクリストのマテウシュ ルーディック選手、現役大学生の田仲駿太選手をゲストに迎え、ポーランド・日本を結んでライブ放送を行った。マテウシュ選手は世界初の全員が1型糖尿病患者で構成されたプロサイクリングチーム「チーム ノボ ノルディスク」に所属、田仲選手は鹿屋体育大学自転車競技部に所属している。同イベントでは、ゲストの二人に1型糖尿病発症から克服までの体験談や、糖尿病と闘いながらスポーツを楽しむ心構えなどについて話してもらった。同イベントを通じて、困難を乗り越え夢をあきらめない気持ちや、治療に前向きに向き合う大切さが伝えられた。

 イベントのゲストである2名のサイクリストについて紹介しよう。ポーランド出身のマテウシュ ルーディック選手は、1型糖尿病を12歳で発症。ポーランド代表として東京オリンピック2020大会に出場した。また、2021年トラック競技ポーランド全国選手権で3タイトルを獲得した。鹿屋体育大学 自転車競技部 4年生の田仲駿太選手は、1型糖尿病を8歳で発症。国民体育大会(愛媛)ではチームスプリント4位、ケイリン優勝の成績を残した。

 田仲選手は、「8歳に1型糖尿病を発症し、高校生になってから自転車競技を始めた。愛媛国体で結果を残すこともでき、国内のみならず、海外の大会にも挑戦している。糖尿病で苦しむ人々に勇気を与えることができたらと想い、日々トレーニングに励んでいる」と、自己紹介してくれた。

 マテウシュ選手は、「12歳で1型糖尿病を発症。自転車競技では、3度世界選手権に出場し、2つのメダルを獲得することができた。そして今年開催された東京オリンピック2020大会で、1型糖尿病患者初のオリンピアンとして出場した」と、オリンピック選手として、世界の様々な大会に出場していると教えてくれた。

 では1型糖尿病と診断された時、どのように感じたのだろうか。田仲選手は、「8歳で1型糖尿病であるといわれても、幼過ぎて病気のことを上手く理解できなかった。注射に抵抗はなかったものの、一生注射を打ち続けなければならないことにショックを受けた」と、大きな衝撃を受けたのだという。マテウシュ選手は、「12歳で1型糖尿病と診断され、最初は何がなんなのかわからなかった。また、その当時サッカーをしていたのだが、今後もサッカーを続けられるのか、心配だった。しかし、医師から1型糖尿病はスポーツとの両立が可能な病気といわれ、よりスポーツを楽しむようになった。サッカーから自転車に転向したのは、両親が自転車競技を行っていたから。両親が支えてくれたからこそ、今もこうしてスポーツに携わることができていると思っている」と、スポーツとの両立が可能な病気であったことが、精神的に大きな支えになったと述べていた。田仲選手も、「医師からこれまで通りスポーツを楽しめるといわれた。インスリン注射と血糖値測定をしっかり行うことで、問題なく楽しむことができる」と、病気だからといってスポーツを行うことに制限がともなうことはないと話していた。

 1型糖尿病の治療に前向きに取り組むことができるようになったエピソードとして、田仲選手は、「1型糖尿病で苦しむ人たちが集うサマーキャンプに参加し、様々な悩みや葛藤を打ち明けることができた。だからこそ、自分にとって大きな存在は仲間であると感じている」と、病気においても、自転車競技においても、仲間に様々な場面で助けられてきたと語る。マテウシュ選手は、「1型糖尿病を発症した時、恥ずかしいと思っていて、周りの人に病気のことを打ち明けることができなかった。しかし、運動するとチョコバーを食べてもいいと医師にいわれ、それを励みにトレーニングを行った結果、プロサイクリストになることができた。そして、大会で優勝することで、1型糖尿病を患っていても、病気が妨げにならないことを知らしめることができると考えた」と、スポーツで結果を出すことで、多くの人々に勇気を与えることができるのではないかと考え今日に至るのだと教えてくれた。

 思い出に残る大会として田仲選手は、「高校3年生で参加した愛媛国体のケイリンで優勝することができたこと。また大学のインターカレッジでは、目標よりも高い結果を得ることができてとても嬉しかった」と、笑みを見せていた。マテウシュ選手は、「2019年の母国で行われた世界選手権のスプリントという競技で優勝することができた。ポーランド人で初めて1型糖尿病を患っている選手が優勝したということで大きなインパクトを与えることができた。また、今年東京オリンピック2020大会に出場できたことを誇りに思っている。東京では外出も制限され、無観客の中での大会であったが、それでも開催されてよかった」と、コロナ禍ではあったが、東京オリンピック2020大会に出場できたことは素晴らしいことであったと述べていた。

 最後に田仲選手は、「1型糖尿病と診断されてもヒーローになることはできるので、諦めずに病気と向き合ってほしい。そして僕自身は、そんな1型糖尿病で苦しむ患者に勇気を与えられるような活躍をもっとしていきたい」と、エールを送った。マテウシュ選手は、「1型糖尿病は、病気と上手に付き合えば、決して恐ろしい病気ではない。そうしたことを広く伝えていくことは、自分の使命でもあると感じている」と、1型糖尿病で苦しむ世界中の人々に、今後も勇気と感動を与え続けていきたいと意気込んだ。

 ノボ ノルディスクは、1923年創立のデンマークを本拠とする世界有数のヘルスケア企業。同社のパーパスは、変革を推進し、糖尿病および肥満症、血液系希少疾患、内分泌系希少疾患などのその他の深刻な慢性疾患を克服すること。その目的達成に向け、科学的革新を見出し、医薬品へのアクセスを拡大するとともに、病気の予防ならびに最終的には根治を目指して取り組んでいる。ノボ ノルディスクは現在80ヵ国に約4万5800人の社員を擁し、製品は約170ヵ国で販売されている。日本法人のノボ ノルディスク ファーマは1980年に設立された。

ノボ ノルディスク ファーマ=https://www.novonordisk.co.jp/


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