医療最前線

佐藤製薬、爪の健康に関するメディアセミナーを開催、爪の色と形の変化から体の異変を察知、QOLを低下させる「爪白癬」は早期発見・早期治療が重要に

2021.06.02 20:49 更新

 佐藤製薬は、「皮膚は健康のバロメーター」をテーマに、爪の健康に関するメディアセミナーを6月1日に開催した。今回のセミナーでは、埼玉医科大学総合医療センター皮膚科・教授の福田知雄先生を招き、ステイホーム・外出自粛、頻繁な消毒など、日常生活が大きく変化した中で、爪が語る体調の変化にどのように気づき、体調管理・健康維持に役立てるかについて講演した。また、あまり知られていない新型コロナウイルスによる皮膚症状に関する知見についても紹介した。

 「健康な人の爪は、きれいなピンク色で、艶があり、滑らかで、押すとうっすら白くなる。また、大人の爪は高齢になっても正常であれば形態、色調ともに20代と同様の性状が維持される。そのため、もともと正常であった爪に変化を認めた場合、それは何らかの病的変化が生じたものと捉えることができる」と、福田先生は、爪は健康状態を知るバロメータでもあると話す。「爪や指先は、口唇、耳たぶなどと共に、血管が皮膚のすぐ下にあるため、血流や血液のトラブルを見つけやすい場所と考えられている。また、爪は栄養状態、生活習慣、疾患の影響を受けて、形状が変わったり、伸びが悪くなったりする」と、なぜ爪に健康状態が現れるのかを教えてくれた。

 爪にトラブルを起こしやすい人の特徴として、福田先生は、「偏った食生活をしている」、「睡眠不足」、「喫煙者」、「手足が乾燥している」、「ハイヒールや靴を履くことが多い」、「自分や家族が足の水虫に罹患している」の6つのポイントを指摘。「爪のトラブルから、体の異変を見つけることができる。例えば、爪の色は、白、赤、黒、黄色への変化に気をつけてほしい。また、爪の形は、爪の縦線や横線、匙状爪、バチ状指・時計皿爪に注意が必要となる。こうした爪の変化が見られた場合、心臓や肺、肝臓、腎臓の病気、貧血、糖尿病、爪白癬(爪の水虫)が疑われる」と、爪の色と形の変化を見ることで、体の異変を察知することができると話していた。

 「爪の変形が強くなると痛みが生じ、炎症や感染症を引き起こすこともある。また、しっかりとした爪がないと、力が入りにくくなる。爪の変形には、鉤彎爪、陥入爪(巻き爪)、ひょう疽(化膿性爪囲炎)、爪白癬などがあるが、この中でも特に患者のQOL(生活の質)を低下させるのが爪白癬である。爪白癬は、見た目だけで判断するのは難しいため、必ず病院を受診してほしい」と、爪白癬による爪の変形はQOLを大きく低下させてしまうと強調する。「爪白癬が進行すると、足の爪を切るのが難しくなったり、足の爪に痛みや不快感が生じてくる。また、精神的な面でも、足の爪のせいで人目を気にして、活動性が低下することにもつながる。さらに、糖尿病患者の場合は、爪白癬が足白癬へと広がり、蜂窩織炎を発症すると、足を切断する事態にもなりかねない」と、爪白癬を放置することなく、早期発見・早期治療することの重要性を訴えた。

 また、セミナーでは、新型コロナウイルス感染症によって生じる皮膚症状についても紹介。「凍傷様の肢端の皮疹、紫斑・多形紅斑様の皮疹は、無症状または軽症の小児や若年成人の患者に認められる。対照的に、先端部の虚血性病変や斑状皮疹は、より重篤な経過をたどる成人患者に多く見られる。これらの新型コロナウイルス感染症の皮膚症状は、早期診断や陽性患者のトリアージおよびそのリスク層別化に役立つ可能性がある」との見解を示した。

佐藤製薬=https://www.sato-seiyaku.co.jp/


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