医療最前線

明治安田生命と明治安田総合研究所、国立循環器病研究センターと包括連携協定および共同研究事業契約を締結、「循環器疾患の予防・治療」「人々が安心して暮らせる支援」で相互協力

2021.03.25 19:21 更新

 明治安田生命保険相互会社(以下、明治安田生命)と明治安田総合研究所は3月24日、国立研究開発法人国立循環器病研究センターと、「循環器疾患の予防・治療」および「人々が安心して暮らせる支援」を目的とした包括連携協定を締結した。さらに、金融機関として初めて、国立循環器病研究センターとの共同研究事業契約を締結した。同日に行われた共同記者会見では、包括連携協定および共同研究事業契約の具体的な内容を発表した他、明治安田生命・明治安田総合研究所、国立循環器病研究センター双方の取り組みについて説明した。

 「今回締結した包括連携協定は、国立循環器病研究センターが持つ循環器疾患および新型コロナウイルス感染症の予防・治療に関する正しい知識を、明治安田生命を通じて幅広い人々に伝えていく取り組みとなる。また、塩分を減らす『かるしおプロジェクト』などの啓発ツールも積極的に活用していく」と、まず包括連携協定の概要について、明治安田総合研究所 ヘルスケア・デジタル研究部長の加藤大策取締役が紹介。「一方、共同研究事業では、主に『発症リスク予測ツールの共同開発』、『疾病の早期発見サービスの提供に向けた調査・研究』、『生命保険の引受範囲拡大にかかる基礎研究』について研究を進めていく」と、4月1日から2024年3月31日まで、3つのテーマで共同研究を実施するという。「発症リスク予測ツールの共同開発では、循環器疾患の発症予防に向けた行動変容を促せるツールなどを開発する。早期発見サービスとしては、循環器疾患の発症予防や重症予防に資するコンテンツを制作していく。そして、生命保険の引受範囲拡大にかかる基礎研究では、循環器疾患の引受および緩和条件における知見の蓄積を図る」と、具体的な研究内容についても言及していた。

 続いて、国立循環器病研究センターの小川久雄理事長が、明治安田生命・明治安田総合研究所と同センターが包括連携することの意義について説明した。「国立循環器病研究センターは、2019年7月、北大阪健康医療都市への移転に合わせて、オープンイノベーションセンターを新設し、地域に密着しつつ、医療関係企業や研究組織と連携して新たなイノベーションを起こす試みを開始している。また、オープンイノベーションラボを開設し、コミュニケーションエリアを活用してIT企業や大学などとの共同研究にも積極的に取り組んでいる」と、様々な企業や研究機関、大学などと連携し、オープンイノベーションを推進していると強調する。「こうした中で今回、明治安田生命および明治安田総合研究所との包括連携が実現できたことは、循環器疾患の予防と制圧という当センターの目標に対する強力な支援になると期待している」と、明治安田生命グループが持つ幅広いネットワークやノウハウを共有することで、循環器疾患に関わる研究や人材育成、地域連携などで大きな成果が期待できるとの考えを述べた。

 「特に共同研究事業では、明治安田総合研究所が、生命保険機関として初めてオープンイノベーションセンターに入居し、医療機関と保険会社とのコラボレーションを開始する。この共同研究を通じて、異業種との融合による新たなイノベーションを生み出していく」と、オープンイノベーションセンターに明治安田総合研究所が入居し、循環器疾患の発症予測・重症化予防モデルの研究開発や循環器疾患の早期発見につながる調査などの共同研究に取り組んでいくという。「また昨今では、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、当センターでも、これまでの慣例にとらわれない新たな医療の未来を構築することが求められている。今回の明治安田生命および明治安田総合研究所との包括連携を契機に、アフターコロナの社会においても、人々が健康で安心して暮らせる支援を実現できるよう邁進していく」と、アフターコロナも見据えた将来展望を語った。

 次に、明治安田生命の根岸秋男社長が、国立循環器病研究センターと包括連携するに至った背景や目的について説明した。「当社グループは生命保険会社として、顧客の万が一に備えて必要な保障を案内し、十分な準備をしてもらうことに社会的使命感を持って事業運営を行っている。2019年4月からは『みんなの健活プロジェクト』を本格展開し、Jリーグをはじめとする各種スポーツ団体とも連携しながら顧客の健康増進に向けた活動を積極的に支援している」と、健康寿命の延伸に向けて注力してきたと訴える。「一方で、新型コロナウイルス感染症の拡大にともなう2度の緊急事態宣言により、社会の様相は大きく変わり、自粛を通じた新しい価値観も生まれてきている。こうした中で、改めて保険事業に何ができるのかを考え、万が一に備える生命保険の原点に立ち返ったときに、日本の主要な死因の一つである循環器疾患に取り組むことは必然との結論に達した」と、循環器疾患に関わることで地域社会の人々の役に立ちたいとの想いから、日本最高峰の研究機関である国立循環器病研究センターとの協業が実現したのだと力説した。

 「今回の包括連携では、脳卒中や心不全などの循環器疾患の予防・啓発および検査の促進、それに関わるサービスの提供、さらには疾病を発症した患者の重症化予防の研究などを通じて、多くの人々を保険で支えていく」と、医療や健康づくりに関わる研究、啓発活動、人材交流などについて、国立循環器病研究センターと相互に協力することで、人々が健康で暮らせる社会に貢献していくとの方針を示した。「また、国立循環器病研究センターのオープンイノベーションセンターに入居し、デジタル技術の進展を踏まえながら、異業種との連携も積極的に進めていく。そして、生命保険会社としての使命をより一層果たせるよう、全社を挙げて取り組んでいく」と、明治安田生命グループ一丸となって循環器疾患の予防・治療、研究活動に全力を注いでいくことを宣言した。

明治安田生命保険相互会社=https://www.meijiyasuda.co.jp/
明治安田総合研究所=https://www.myri.co.jp/
国立研究開発法人国立循環器病研究センター=http://www.ncvc.go.jp/


このページの先頭へ