医療最前線

マイクロブラッドサイエンス、FA-MASとアクロディアとの3社共同で次世代型人事・労務管理アプリ「心ドック(仮称)」を開発、従業員の心身の状態を可視化して早期のケアが可能に

2021.02.01 19:37 更新

 マイクロブラッドサイエンスは、同社が業務提携を結んでいるFA-MAS、アクロディアと3社で共同開発を進めている、次世代型人事・労務管理アプリ「心ドック(仮称)」について、1月31日に記者説明会を開催した。説明会では、「心ドック(仮称)」を開発する背景や各社の役割、サービスの概要について紹介した。

 「新型コロナウイルス感染症の対策として、多くの企業でテレワークが推進されているが、その一方で、テレワークによって心的ストレスを抱える人が増えてきている。今回、この課題を解決するべく、当社とFA-MAS、アクロディアの3社共同で『心ドック(仮称)』の開発に着手した」と、マイクロブラッドサイエンスの大竹圭代表取締役が挨拶。「開発に当たっては、心の健康と身体の健康は相互に作用しており、どちらかが不調になると、もう一方にも影響を及ぼすと考えた。そこで、当社の持つ血液検査システムの技術と、FA-MASの持つ感情解析システムの技術、アクロディアのアプリ開発の技術を組み合わせ、企業向けの新たな次世代型人事・労務管理アプリとして『心ドック(仮称)』を提供していく」と、「心ドック(仮称)」の開発経緯について説明した。

 「共同開発における当社の役割としては、微量血液検査による身体の健康管理サービスを担う。当社では現在、血液検査の結果をアプリで表示・管理することで生活習慣病の予防をサポートする『Lifeeサービス』を提供している。同サービスは、微量採血デバイスMBSキャピラリーを使って自宅やオフィスで簡単に採血ができ、病院に行かなくても高精度の血液検査を行うことができる」と、マイクロブラッドサイエンスが提供する血液検査システムについて紹介。「そして、新たに開発する『心ドック(仮称)』では、当社の血液検査システムとFA-MASの感情解析システム『Face Diagnosis』を連携させることで、未来型の心と身体の健康管理サービスを目指す。身体だけでなく、心の状態も数値で可視化することで、客観的に従業員の心身の状態を把握し対策が行える人事・労務管理アプリを実現し、企業の職場環境の改善や円滑なコミュニケーション、事業全体の発展に貢献していく」と意欲を見せた。

 「心ドック(仮称)」で心の健康管理サービスを担うFA-MASは、北アフリカから中東、中央アジアにかけて30年以上にわたる対テロの経験を有するインターナショナルタクティカルセキュリティカンパニー。同社のパートナー企業に所属しているスタッフの多くは、各国の退役特殊部隊員であり、その5人に1人はPTSD(心的外傷後ストレス障害)を抱えているといわれている。そこで同社では、PTSDの問題に予防的観点からアプローチできるシステムとして「Mental-Checker」に注目。「Mental-Checker」は、60秒の動画から被験者の感情の状態を数値で知ることができる感情解析アプリケーションで、人の意図しない揺れや顔の表情に現れる微振動を動画から数値化する技術と、人の感情の統計学を結び付けることで感情を解析するという。

 しかし「Mental-Checker」は、研究者向けの理解の難しいインターフェイスであることから、同社では、活用の場が求めているデータや、わかりやすいデータを提供するべく、専門家の見地をもって「Face Diagnosis」としてカスタイズを実施。今回の「心ドック(仮称)」のサービス開発においても、「Face Diagnosis」のシステムを活用することで、解析結果の情報を整理しシンプルに表示する。これにより、今まで見えなかった、聞けなかった心の問題を可視化し、問題が小さいうちに発見してケアすることが可能になるとしている。

 そして、「心ドック(仮称)」のアプリ開発を担当するアクロディアの篠原洋代表取締役が、同社の役割について説明した。「当社は、新型コロナウイルスの抗体検査キットや抗原検査キットを販売しており、最近では新型コロナウイルス対策アプリとして『抗体パスポート』を開発し、一般向けに無料提供している。このアプリでは、日々の体温・体調や抗体検査、抗原検査、PCR検査の結果を一元的に管理することができる」と、新型コロナウイルス対策をサポートするアプリの開発に力を注いできたという。「今回の『心ドック(仮称)』の共同開発では、現在、スマホで撮影した動画データを『Face Diagnosis』の感情解析システムに送信するアプリの開発を進めている。正確な解析結果を得るには、精緻な映像情報の送信が必要不可欠となるが、当社がこれまで培ってきた技術力を生かして実現していく」と、「心ドック(仮称)」のアプリ開発の進捗状況について言及。「今後は、解析データを管理者のPCやスマホで閲覧・管理できるシステムを開発し、4月をめどに実証実験を開始する予定。そして、5月の連休明けには、『心ドック(仮称)』バージョン1の提供開始を目指す」と、サービスリリースに向けたロードマップを発表した。

マイクロブラッドサイエンス=https://www.microbs.jp/
FA-MAS=http://www.fa-mas.com/
アクロディア=https://acrodea.co.jp


このページの先頭へ