医療最前線

自宅時間が増える今年の秋は「熱中症」と「血栓」の健康リスクに要注意、適度な運動・入浴に加え「ミネラル入りむぎ茶」によるこまめな水分&ミネラル補給で対策を

2020.09.17 15:15 更新

 新型コロナウイルスの影響で、自宅や室内で過ごす時間が増えたため、今年は暑さに体が慣れていないことに加え、運動不足なども重なり、残暑が続く秋も「熱中症」や「血栓」といった健康リスクに注意が呼びかけられている。これらの健康リスクへの対策としては、十分な睡眠や栄養バランスが挙げられるが、意識的に行うべき対策として、汗をうっすらかく適度な運動や入浴と共に、ミネラル入りむぎ茶を少しずつ継続的に飲む「点滴飲み」が推奨されている。そこで今回、ノザキクリニック院長の野崎豊先生に、この秋の健康リスク「熱中症」と「血栓」に有効な対策法を教えてもらった。

 今年は、自宅時間が増えたことで、運動不足により汗をかきにくい体になっている人が多く、また、暑さに体が慣れていないうえマスクを着けての生活が続いていることから、9月に入っても例年以上に熱中症に警戒が必要とされている。総務省消防庁の調べによると、昨年9月も熱中症による救急搬送人数は9532人と多くの人が搬送されている。

 さらに、冷房の効いた室内では、のどの渇きを感じにくいため水分補給が怠りがちに。しかも、冷房で室内が乾燥しているため不感蒸泄(ふかんじょうせつ)の増加により、かくれ脱水状態にもなりやすいのだとか。また、体が冷えているうえ、自宅時間の増加や在宅勤務による運動不足、長時間同じ姿勢でいることからも、血行不良になりやすく、極端には、エコノミークラス症候群のような症状も起こり得るとのこと。こうした環境下においては、血栓のリスクも高まるといわれている。

 こうした熱中症や血栓への対策として、まず欠かせないのが十分な睡眠や栄養バランスのとれた食事。また、適度な運動や入浴は汗腺機能を高め、血流促進に有効であることから、意識的に行うことが推奨されている。さらに、これらの対策に加えて、ミネラル入りむぎ茶でこまめに水分とミネラル補給を行う「点滴飲み」が、この秋の熱中症と血栓の予防に効果的として注目を集めている。

 ノザキクリニック院長の野崎豊先生は、「通常、体内の熱は皮膚の血流を増やしたり、汗をかくことで、体外に放出するが、水分やミネラルが不足した状態では汗をかくことができず、血液がドロドロになってしまうため体内の熱を外に逃がすことができず、体内に熱がこもり熱中症になってしまう。また、水分やミネラル不足により血液がドロドロになるため血栓ができやすくなる。血栓は、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性がある。その対策として、血流改善効果のあるミネラル入りむぎ茶の飲用を推奨している。特に高齢者は加齢にともない動脈硬化が進み高血圧になる人が多いため、ミネラル入りむぎ茶の飲用は効果的と考えている」と、水分とミネラルの不足が、熱中症や血栓につながる大きな要因なのだと訴える。「健常な男性22~23名にミネラル入りむぎ茶と2種類の一般的なむぎ茶を飲んだ後に、一定量の血液が流れる時間を測定すると、ミネラル入りむぎ茶が最も血液流動性が高い結果となった」と、ミネラル入りむぎ茶に血流改善効果があることが示唆された研究結果について紹介してくれた。

 「汗をかいた時だけでなく、人は皮膚や呼気から『不感蒸泄』と言って、常に水分、ミネラルが失われている。その時、水分だけでなくミネラルを一緒に補給することが重要となる。ミネラルは体にわずかにしか存在しない栄養素だが、体の調子を整えるために必要な栄養成分で、5大栄養素の1つとなっている。ミネラルは体内で作ることができないため、食品や飲料から補給する必要がある。熱中症に効果的なミネラル入りむぎ茶は、手軽にミネラルが補給できるのでこまめに飲用するとよい。ミネラルが不足すると疲れやめまい、動機などの体調不良などが起こってくる」と、水分だけでなくミネラル補給が重要な理由について説明。「熱中症は、発生した当日の水分とミネラル不足から起こるのではなく、数日前からの不足が原因で発生する。また、水分とミネラル補給は、一気に行っても血液内に吸収された時にしか効果がないので、少しずつ継続的に飲む『点滴飲み』が効果的となる。成人の場合、1日に約2.5Lの水分を摂取してほしい」と、水分やミネラルは「点滴飲み」で少しずつ継続的に補給することが大切なのだと述べていた。

 生活シーンや体調に合わせた飲料の選び方について聞くと、「まず、ミネラル入りむぎ茶は、ミネラルを含み糖分、カロリー、カフェインを含まないことから、『エネルギー消費量はさほど高くないが汗をかく』という、日常生活を過ごす大半の人に推奨できる飲料といえる。一方、スポーツドリンクは、ミネラルを含み糖分、カロリー、カフェインを含まないことから、大量に汗をかいた時に飲用することを推奨している。ただし、エネルギー消費量がさほど高くない大半の人にとっては、糖分が多いため『急性糖尿病』(ペットボトル症候群)リスクや、肥満リスクに注意が必要となる。また、経口補水液は、脱水症状に陥ってしまった後、特に医師から脱水状態の食事療法として指示された場合に限り飲んでよい飲料となる。自己判断で予防的に飲むと塩分の過剰摂取により、高血圧のリスクがあるので注意してほしい」と、アドバイスしてくれた。


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