医療最前線

ダスキン、花粉・ハウスダストなどのアレルゲンから子どもを守るための対処法や花粉・ハウスダストを舞い上げない清掃法を伝授

2016.01.25 19:57 更新

 ダスキンは1月19日、花粉症とハウスダストに関するセミナー「花粉・ハウスダストと子どものアレルギーマーチ」を開催した。セミナーでは、日本医科大学大学院医学研究科頭頸部・感覚器科学分野教授 日本医科大学医学部耳鼻咽喉科教授の大久保公裕先生が、「花粉症を発症する子どもの特徴」のほか、アトピー素因をもつ子どもが成長するにともないアレルギー性疾患を続けて発症する「アレルギーマーチ」と「家庭でできるアレルギーマーチの進行を阻止する対策法」などについて解説した。さらに、ダスキン クリーン・ケア営業本部 運営部 ホームサービス運営室の樺田陶子氏が、「室内で花粉・ハウスダストが溜まりやすい場所」や「花粉・ハウスダストを舞い上げない掃除方法」、「効率的に室内の花粉・ハウスダストを除去する方法」などについて説明した。

 「アレルギー性鼻炎は、抗原が鼻腔に入ると肥満細胞上のIgF抗体と反応し、肥満細胞が活性化されて化学伝達物質(ヒスタミン、ロイコトリエンなど)が遊離する。ヒスタミンは神経を刺激してくしゃみ、鼻水を引き起こすが、ロイコトリエンは血管を刺激し、鼻づまりを引き起こす」と、大久保先生がアレルギー性鼻炎の症状のメカニズムを解説。「通常、ハウスダストは子どもに曝露しやすい」と、子どもはアレルギー疾患を有病する割合が高いのだという。「また、スギ花粉症も低年齢で発症しやすくなった。アレルギー性疾患のある人が有病しやすい」と教えてくれた。

 


 「インターネットで実施した調査によると、アレルギー性鼻炎患者は症状の中で、成人が鼻づまりと水っぱなを、小児が鼻づまりを一番つらいと回答していた」と、鼻づまりの症状を改善したいという患者が多いのだと指摘する。「成人、小児患者ともに80%以上が総合的なQOLが損なわれていると回答していた」と、生活の質が低下してしまうのだという。「主な処方薬は、経口抗ヒスタミン薬で、局所ステロイド薬の使用率は低いことがわかった」と、病院で処方される薬の種類も浮き彫りになったと説明していた。

 「アレルギー性鼻炎の治療方法として、まず抗原の除去と回避が挙げられる。ダニの回避については、掃除機がけでは吸入部をゆっくり動かし、1畳あたり30秒以上の時間をかけて週に2度行うなど、厚生労働省21世紀型医療開拓推進研究事業アレルギー性鼻炎ガイドライン研究班作成のアレルギー性鼻炎ガイドに記載されている」とのこと。「スギ花粉においては、花粉情報に注意することや、飛散が多いときの外出を控える。窓・戸を閉めておくなどの表記もある」と、抗原の除去と回避についてガイドラインで説明しているのだと教えてくれた。「小児では、アレルギーの発症が増加している。原因としては、まずはハウスダストダニが多く、その後花粉症の誘発につながる」と、子どもの頃にアレルギーマーチを取り除くことが大切なのだと話していた。

 次に、ダスキンの樺田氏が、「花粉・ハウスダストを室内から除去するための掃除法」について紹介してくれた。「ハウスダストの種類は、食べ物のクズからダニ、花粉、カビ、細菌、ウイルスなどが挙げられる。しかし、ハウスダストの種類によって掃除道具も変える必要がある」と指摘する。「花粉は、空気清浄機では取り除くことができず、掃除機では吸い取れない大きさ。モップが最適な掃除道具となる」と、花粉はモップで除去してほしいと話していた。「花粉は、玄関・窓、衣服、洗濯物から侵入する。とくに、玄関やベランダのそば、窓のそばに花粉が溜まりやすい」と、花粉の侵入経路と溜まりやすい場所について言及。「花粉を室内に入れないためには、玄関や窓をなるべく開けない。衣服からの侵入は、玄関に入る前に除去する。洗濯物からの侵入についても、室内に干したり、取り込む際に除去するようにしてほしい」と、花粉を室内に侵入させない方法を教えてくれた。

 「室内に侵入してしまった花粉は、砕けて細かくなり、ハウスダストとして部屋の中に留まる」と、乾燥すると小さくなってしまうので、室内に留まりやすいのだとか。「こうした花粉やハウスダストを効率的に取り除くには、朝一番や帰宅直後に掃除を行うようにする」という。「人の動き、つまり空気の動きの少ない間に、空中に浮遊していた花粉・ハウスダストが床面や棚面に落下してきている」と、落ち切ってしまっている時に取り除くのが一番であると話していた。「また、はたいたり、掃くといった掃除では、積もった花粉・ハウスダストを舞い上げてしまうため、拭き掃除が最も効果的だ」と、花粉・ハウスダストを舞い上げないように掃除してほしいとのこと。「まず、モップなどで積もったハウスダストを拭く。その後、掃除機をかけるようにしてほしい」と、掃除方法の順番についても紹介してくれた。「なお、ぞうきんなどの水拭き掃除では、花粉・ハウスダストを拭き残すことが多い」とのこと。「花粉・ハウスダスト対策を知って、賢くシーズンを乗り切ってほしい」と、花粉・ハウスダストを効果的に取り除いてほしいと話していた。

ダスキン=http://www.duskin.co.jp/


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