食事・レストラン

オイシックス・ラ・大地など、フードロスの削減に取り組むリーディングプロジェクト「Tokyo Harvest 2021 #捨てないを始める」を開催

2021.10.18 19:55 更新

 東京ハーヴェスト実行委員会(オイシックス・ラ・大地、カフェ・カンパニー、東の食の会)は、農家、漁師、畜産家など食の作り手の素晴らしさを国内外に発信し、感謝と尊敬の気持ちを形にして伝えるイベント「Tokyo Harvest(東京ハーヴェスト)2021 #捨てないを始める」を、世界食料デー当日の10月16日から10月30日まで開催する。10月15日に行われた発表会では、アクション連携する著名人がメッセージを発信。期間中、生産者・生活者・企業・自治体の人々と共に、様々なアクションへの参加を促すとともに、オイシックス・ラ・大地が行うフードロス削減の取り組みなどについて紹介した。

 東京ハーヴェストは、2013年から毎年開催されてきた、日本全国の食のつくり手、担い手の人々が生み出す「美味しい」を味わい、そのこだわりや技術を知ることで「ありがとう」を届ける収穫祭イベント。2019年の駒沢公園での開催時の来場者は4.5万人に達した。今年は生産者の想いと共に、食の未来を守るため、フードロス削減への取り組みを生活者と一緒に始めるきっかけづくりに挑戦するとのこと。

 #捨てないを始める アンバサダー 元ラグビー日本代表キャプテンで、HiRAKU代表取締役の廣瀬俊朗氏は、「このイベントを通じて食材を大事にするということを伝えると共に地球や次世代を守る手助けをしていきたい」と、ビデオメッセージを寄せてくれた。同じく、#捨てないを始める アンバサダー お笑いコンビ マシンガンズの滝沢秀一さんは、「9年間、お笑いをしながら清掃会社で働いている。今回、各家庭で食品ロスを考えて、捨ててしまうものに価値をつけて提供するという考えに賛同した。食品ロスの活動に自分自身も問題意識をもって取り組んでいきたい」と、ビデオメッセージを寄せてくれた。

 次に、オイシックス・ラ・大地の高島宏平社長が挨拶した。「日本における食品ロス量は600万トンとされ、国民1人当たりの食品ロス量は1日約130g、年間約47kgに達する」と、多くの食材が廃棄されているという。「東京からラブレターを生産者に届ける活動を行ってきた『東京ハーヴェスト』では、規格外の食材や生産工程で生まれるフードロス食材、需要の変化によって余剰や廃棄となった食材などを活用して製品化する企業・団体を募り、商品化・メニュー化することで、食品流通の川上から川下、全体でフードロス削減に取り組む機会を提供する」と、フードロス削減につながるアクションを加速させると意気込んだ。

 そして、ももがある 齋藤由芙子社長が規格外の桃を最低限の加工のみで製品化している取り組みを紹介。「規格外の桃を適正価格で買い取って、急速冷凍し商品化。捨てる桃をゼロにする取り組みを試行錯誤しながら行っている」と、ももがあるのビジネスモデルを紹介。「フードロスは生産者も諦めていた部分がある。余すことなく食べられるということを伝えていく」と、桃のもったいないを減らしていくと訴えた。

 #捨てないを始める主催各社の取り組みとして、オイシックス・ラ・大地では、Oisixにおいて、もったいないマーケット(10月21日から売場常設化を予定)と#捨てないを始めるで連携し、販促を実施する。また、10月16日からアップサイクル、ヴィーガン商品などをK,D,C,,,で物販する予定だという。その他、茨城県の食材を使った商品開発を検討中とのこと。らでぃっしゅぼーやにおいては、ふぞろいらでぃっしゅを基盤に新商品の打ち出し、販促を実施する。大地を守る会においては、もったいナイシリーズを基盤に新商品の打ち出し、販促を実施する。

 東の食の会では、未利用・アップサイクルでの商品開発を行うとのこと。具体的な商品として、荏胡麻油の残渣を使用した「荏胡麻ぬか床」を11月に発売予定。酒粕・桃の皮を使用した「粉末甘酒」は来年2月の発売を予定する。未利用海藻部位など使用した「三陸 乾燥海藻ミックス」と、未利用海藻部位など使用した「三陸 海藻だし」、未利用昆布部位使用した「スティック昆布巻き」は来年3月発売を予定している。

 カフェ・カンパニーは、長崎県対馬のフードロスレシピを商品化。ASIAN KUNG-FU GENERATIONのドラム 伊地知さんとのコラボ企画も予定する。さらにGOOD EAT CLUB売上の1%を日本の食産業復興に寄付するとのこと。フードロスの解決を含め、食産業を盛り上げるために寄付に充てるという。また、GOOD EAT CLUBでの在庫最適化を目指し、カフェ・カンパニーの店舗における飲食店のメニューで活用する仕組みを構築するとのこと。賞味期限が迫った商品を店舗で活用する仕組みづくりを行うと述べていた。

 #捨てないを始めるプロジェクトへの想いについて、楠本修二郎東京ハーヴェスト共同実行委員長は、「飲食店では使いまわしたり、作りすぎないという企業姿勢が大切となってくる。農業、加工、小売、飲食の食への取り組みによってフードロス解決の機運が高まればと思う」と語った。#捨てないを始めるのプレミアムパートナーである茨城県の大井川和彦知事は、「茨城県では、茨城フードロス削減プロジェクトを発足。『東京ハーヴェスト』を通じて、このプロジェクトを知らしめていく」と、茨城県が取り組むフードロスに対する取り組みを広く紹介していきたいと述べていた。#捨てないを始めるプロジェクト応援コメントとして、映画コメンテーター/タレントのLiLicoさんは、「捨てないことを始めると聞くと、何かいいことをしなければという気持ちになる人も少なくない。しかし、当たり前のことをしようという気持ちになってもらうことを願っている」と、肩ひじを張らずに取り組んでもらいたいと話していた。

 再び、オイシックス・ラ・大地の高島宏平社長が登壇し、同社のフードロス削減の取り組みについて発表した。「当社は、独自基準に基づいて厳選した安心・安全な食品を、日本全国約44万世帯の消費者に届けるサブスクリプション型食品EC業を展開。Oisix、らでぃっしゅぼーや、大地を守る会という3ブランドそれぞれに、安心・安全な食品の流通を通して生活者の生活・価値観に沿った『コト』を届けている」と、同社の事業内容について紹介する。「食のサブスクリプションモデルを活用することによって、“サステナブルリテール(持続可能型小売業)”を体現し、フードロスの撲滅を目指す」と、持続可能型小売業によるフードロス削減について解説。「『産地(畑)』『物流』『食卓』のそれぞれの領域でフードロス削減施策を推進することで、当社が携わるサプライチェーン全体でのフードロス撲滅を目指す」と、削減目標について説明した。

 次に、同 経営企画部 グリーンプロジェクトの東海林園子リーダーが、フードロス削減への事業活動について紹介した。「当社は単に安心で美味しい食品を提供するだけでなく、新しい食の体験、食を通じて笑顔になる食卓、食品ロスを減らす、農家の人が安心して農業に取り組める仕組み、買い物に困っている人への移動販売など、食に関わるビジネスを通じて新しい価値を提供している」と、食に関する社会課題をビジネスで解決することを目標にしていると語る。「当社が打ち出すグリーンシフト施策では、有機農地拡大に向けたグリーン農法を推進。配送車のグリーンエネルギー実証実験も開始している。また、商品パッケージのさらなるグリーン化を行う他、従来のフードロス削減の取り組みを強化。アップサイクル食品の販売を推進している」と、持続可能な取り組みについて紹介する。

 「フードロス削減に関する具体的な取り組みとしては、必要な食材が必要な分量だけ入っている『Kit Oisix』を展開。これによって家庭のゴミを1/3に削減する。また、大地を守る会では、カット工程で廃棄されるものを商品にした『もったいナイ魚 気仙沼めかじき切り落とし』を販売している」とのこと。「その他、休校で給食用の牛乳が余って困ってしまうことを聞きつけ、企画立案から3日で応援販売を開始したり、緊急事態宣言、外食自粛の影響でロスとなってしまった飲食店の食材を販売などしている。また、インバウンド需要の落ち込みで余剰となった兵庫県産の酒米をリゾットの調味料、レシピ付きで販売した」と、具体的な取り組みについて教えてくれた。

 「従来捨てられていたものに付加価値をつけた『アップサイクル商品』をUpcycle by Oisixとして7月8日から販売している。『アップサイクル商品』とは、これまで捨てられていたものに付加価値をつけ、新しい商品にアップグレードさせること。冷凍野菜の製造過程で廃棄されてしまうブロッコリーの茎が野菜チップスに生まれ変わる取り組みを行っている」と、「ここも食べられるチップス ブロッコリーの茎」は、1袋で約300gのフードロス削減に貢献しているとのこと。「お漬物工場でフードロスとなっていた大根の皮をアップサイクルした商品『ここも食べられるチップス だいこんの皮』や、梅酒を漬ける時に使われた梅を丁寧に種抜きし、アップサイクルした商品『梅酒からうまれたドライフルーツ』も展開している」と、これらのアップサイクル商品の発売4ヵ月で、約5tのフードロス削減に貢献したと話していた。

 「らでぃっしゅぼーやでは、食味や鮮度に問題がないが、サイズ、形、色、傷などのふぞろいによって流通からはじかれてしまう食品を販売。8月から販売する『もったいないキャベツ餃子』は、豊作期に畑で発生した廃棄処分見込みのふぞろいキャベツを活用して餃子にして販売した。10月から販売する『ふぞろいお魚レスキューくらぶ』は、漁獲量が少ない、魚種が珍しいなどの理由で流通されない魚を定期的に届けるサービスとして展開している」と、具体的な商品について説明してくれた。

 同 Oisix EC事業部の神田聡美氏は、Oisixにおけるフードロス削減に関する新たな取り組みついて紹介した。「10月から『Oisixもったいないマーケット』を常設オープンした。ここでは、ふぞろいや、未利用の食材を活用した商品の販売を企画し、10月までに50アイテムの商品を販売した」と、あまり食材や端材を活用した「Kit Oisix」などを販売しているという。「また、捨てられていた食材に名前をつけて価値を見える化する取り組みも行っている」とのこと。「『にらっくきー』は、にらの茎の部分に名前をつけた。『さばっぱ』は、鯖の端材部分に名前をつけた」と、名前をつけることで、価値のあるものへと変換させているのだと解説。「今後も、さつまいものツル、茄子のヘタ部分、山芋の皮にも名前をつけていく」と、捨てられていく食材に名前をつけることで、脚光を浴びさせる取り組みを今後も行っていくと話していた。

[「Tokyo Harvest(東京ハーヴェスト)2021」開催概要]
日時:10月16日(土)~30日(土)
形式:WEBサイト・SNS上での情報発信、オンラインコンテンツ配信
(フードロス削減商品化プロジェクト後援・支援)
商品販売会場:Kimchi,Durian,Cardamom,,,(東京都新宿区百人町1丁目10-15 JR新大久保駅ビル3)※10月16日、20日~24日
フードロス削減メニューの提供:elab(東京都台東区鳥越2-2-7)※10月23日~31日

東京ハーヴェスト=https://tokyoharvest.com/ オイシックス・ラ・大地=https://www.oisixradaichi.co.jp/


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