食事・レストラン

バリューデザインとJNSホールディングス、ファーストキッチンにハウス電子マネーアプリ「WFK Club」を提供、ファーストキッチンではアプリを用いたモバイルオーダーサービスを開始

2020.10.19 14:50 更新

 バリューデザインとJNSホールディングスは、ファーストキッチンへ、プリペイドカード「My First Card」のスマートフォンアプリ版である「WFK Club」の提供を開始した。また、ファーストキッチンでは、キャッシュレス化推進と、テイクアウトの需要増加への対応のために、「ウェンディーズ・ファーストキッチン」47店舗(10月現在)に、「WFK Club」を用いたモバイルオーダーサービスを導入した。10月14日に行われたプレス向けラウンドテーブルでは、ファーストキッチンがハウス電子マネーアプリを導入した狙いや、モバイルオーダーサービスによる顧客第一を考えた新たなブランディング戦略について説明した。

 「現在、外食業界では、新型コロナウイルスの影響によって事業環境が激変し、業界の構造変化が進んでいる。外部環境の変化では、インバウンド旅行者が激減したことや、食事の場が『店で食べる』から『家で食べる』にシフトしたこと、店で食べる場合の選択基準に『安全性』が追加されたことなどが挙げられる」と、ファーストキッチンの紫関修社長が挨拶。「業界構造の変化としては、外食繁華街モデルが崩壊し、繁華街店舗から郊外型店舗へとシフトしつつある。また、イートインからテイクアウト・デリバリーへのシフトも急速に進んでいる」と、コロナ禍の中で外食業界を取り巻く環境は一変したと指摘する。「こうした環境変化に対応するために、外食業界は事業構造の転換が必要だと考えている。例えば、店舗配置の変革や、ターゲットと提供価値の変革、チャネルや損益構造の変革に取り組んでいくことが重要となっている」と、外食業界には事業構造の変革が求められていると訴えた。

 「こうした状況の中で、当社は、After/Withコロナ時代を見据え、様々な領域で事業構造の転換を進めている。特にDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進では、デジタルサイネージやデジタルメニューボード、セルフオーダーが可能なタッチパネル注文機『KIOSK』、ハウスプリペイドカードなどを店舗に導入してきた。そして今回、このDX推進の最終フェーズとして、ハウス電子マネーアプリ『WFK Club』を活用したモバイルオーダーサービスを開始する」と、モバイルオーダーサービスを導入するに至る経緯について説明。「モバイルオーダーサービスでは、ハウス電子マネーアプリ『WFK Club』を通じて、座席にいながら自分のスマホで商品を注文・決済することができる。ファーストキッチンは女性客が多く、デザートの売上げが高いという特徴があるが、モバイルオーダーサービスを利用することで、ハンバーガーを食べた後、レジに並ばずにその場でデザートを注文できるようになり、顧客単価アップにもつながると考えている」と、レジの行列を回避していつでも商品を注文できるとのこと。「また、来店前に『WFK Club』から注文・決済しておくことで、店舗で待つことなくスムーズに商品を受け取ることができる。『WFK Club』では、チャージや決済をすると、プリペイドカードと同様にポイントをためることができるので、テイクアウト利用のさらなる拡大に期待している」と、コロナ禍で急増しているテイクアウトのニーズに応えていくと意欲を見せた。

 続いて、ファーストキッチンの紫関社長と同社の川上俊彦取締役、バリューデザインの林秀治常務が、モバイルオーダーサービス導入による“顧客第一”を考えた新しいブランド戦略について説明した。「当社では、ハウスプリペイドカードからKIOSK、モバイルオーダーまでDX推進の一連の施策を3年前から構想し、プロジェクトを進めてきた。その中で、2018年夏頃にバリューデザインがプロジェクトに加わったのだが、当初、モバイルオーダーサービスについては別の開発会社が担当する予定だった。しかし、バリューデザインから、QRコード決済やハウス電子マネーアプリ、モバイルオーダーサービスまでトータルでの開発提案を受け、同社に開発を任せることを決断した」と、ファーストキッチンのDX推進をシステム面から支えているのがバリューデザインなのだと川上取締役は語る。

 バリューデザインの林常務は、「当社は、依頼されたシステムをただ開発するのではなく、システムを導入する目的を重視し、その目的をいかに達成できるかにこだわって開発に取り組んでいる。ファーストキッチンについても、顧客第一のブランド戦略を展開していくためには、それぞれのシステムを単発で開発するよりも、トータルのシステムとして開発したほうがメリットが大きいと考えた」と、ハウス電子マネーアプリやモバイルオーダーサービスを活用した顧客第一のブランド戦略まで視野に入れて開発提案を行ったという。「特に、モバイルオーダーサービスは、ユーザーが自分のスマホから注文するので、アプリが使いにくかったらサービスが利用されなくなってしまう。そうならないように、ハウス電子マネーアプリ『WFK Club』の開発では、ユーザーの使い勝手や画面のきめ細かい部分まで、徹底的に利便性にこだわった」と、誰でも使えるわかりやすいアプリを目指して開発に取り組んだと話していた。

 ファーストキッチンの川上取締役は、「構想から3年を経て、いよいよモバイルオーダーサービスがスタートするが、ここから先のステップがさらに重要になると考えている。そこで、バリューデザインがシステム開発を一括で担っている強みを生かし、ハウスプリペイドカードやスマホアプリと連携した新たなサービスやポイントキャンペーンなどをスピーディーに展開し、サービスの利用を促進していく。そして、ハウスプリペイドカードにポイントをためる楽しさやメリットを幅広い顧客に伝え、ブランド価値向上を目指す」と、顧客目線に立って、モバイルオーダーサービスの利便性をさらに高めていくと力説した。バリューデザインの林常務は、「これまではシステム開発を主眼に取り組んできたが、今後はサービスを利用する顧客との接点を重視して、ファーストキッチンのブランド戦略を支援していく。モバイルオーダーサービスの利用者は、まずはファン層が中心になると予想されるので、アンケート調査などで要望や意見をヒアリングして、さらなるサービス改善につなげていきたい」と、システムを開発して終わりではなく、導入後も引き続きファーストキッチンの顧客第一のブランド戦略をサポートしていくと述べていた。

 ファーストキッチンの紫関社長は、「ファストフード店では、店舗スタッフと顧客との接点が非常に重要だと感じている。商品の魅力だけでなく、接客態度や笑顔、挨拶なども顧客満足度の大きな要素になっている。モバイルオーダーサービスの導入によって、店舗での顧客との接点は減少することになるが、ハウスプリペイドカードや『WFK Club』を通じて、顧客との新たな接点を作っていく」と、モバイルオーダーサービスの導入を機に、同社ならではの付加価値を顧客に提供していくと強調する。「例えば、高校生はクレジットカードは使えないが、『WFK Club』であればプリペイドカードに1000円チャージすれば誰でも使うことができる。そこで、高校生に向けて、『WFK Club』でモバイルオーダーサービスを利用するとお得にポイントをたまるキャンペーンを展開するなど、若年層にもアプローチしていきたい」と、新たな顧客層の開拓にもチャレンジしていく考えを示した。

ファーストキッチン=https://www.first-kitchen.co.jp/
バリューデザイン=https://www.valuedesign.jp/
JNSホールディングス=https://www.jns.inc/


このページの先頭へ