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たんぱく質コーソシアム「めざせ1日80g!たんぱく摂ろう会」が設立、たんぱく質摂取を通じて"ウェルネス社会の実現"を目指す

2022.06.23 18:03 更新

 明治、マルハニチロ、伊藤ハム、米久は、たんぱく質コーソシアム「めざせ1日80g!たんぱく摂ろう会」を6月17日に設立し、同コンソーシアムの設立記念発表会を開催した。発表会では、コーソシアムの目指すゴールや今後の具体的な取り組みを紹介したほか、日本栄養士会の中村丁次代表理事会長が、たんぱく質に関する基礎知識や現状の栄養問題とたんぱく質の関係について講演を行った。

 たんぱく質コーソシアム「めざせ1日80g!たんぱく摂ろう会」は、日本人のたんぱく質摂取量の低下や低栄養という社会課題解決に対して、食品業界、地方自治体、職能団体が垣根を越えて連携する共同啓蒙活動となる。コンソーシアムの活動を通して「1日80g」のたんぱく質摂取を推奨し、日本人のたんぱく質摂取量を高めていくほか、教育や研究機関等とも連携してたんぱく質の価値の啓発を行っていく。

 代表幹事である明治の松田克也社長は、「昨今、企業の経営においてSDGsやサステナビリティへの取り組みが重要になっている。食品業界でも省資源、省エネルギーや環境配慮型の商品開発、食品ロスの削減などに取り組む一方で、食品の健康価値を通じて、将来にわたってすべての人々が安心して暮らすことができる社会の実現への貢献が求められている」と挨拶。「当社では、たんぱく質の可能性を信じ、すべての年代の人々が心身ともに健康で安心して暮らせる社会の実現を目指している。しかし、中長期にわたり日本全体を変えていくムーブメントを起こすのは一企業では難しい。そこで今回、同じ志を持つ食品メーカーと企業の垣根を越えて連携し、日本人のたんぱく質を摂取する習慣を変えていくコンソーシアムを結成した」と、コンソーシアムを立ち上げる背景を説明した。

 続いて、幹事会社として参画する伊藤ハム米久ホールディングス 常務執行役員 加工食品事業本部長 兼 伊藤ハムの伊藤功一社長が挨拶。「コンソーシアムの取り組みを通じて、たんぱく質を1日80g摂るという食生活の変化を促すことは、現代社会の健康課題の解決につながっていくものと確信している。当社は、たんぱく質を手軽に摂ることができる食肉や食肉加工品を提供する事業に長く携わっており、これまでに培ってきた知見や技術を生かしてコンソーシアムの活動に貢献し、日本の食生活の習慣を変えていく」と、コーソシアムにかける思いを語った。

 同じく、幹事会社として参画するマルハニチロの小梶聡常務執行役員は、「今回、日本人のたんぱく質摂取量の低下および低栄養という社会課題について、企業連携によって一緒に解決していくという志と趣旨に賛同し、コンソーシアムに参画することとなった。当社グループは140年にわたり、良質な水産物由来のたんぱく質の供給を通じて、人々の食と健康に貢献してきたと自負している。コンソーシアムにおいても、水産物由来のたんぱく質からのアプローチをメインに、さまざまな役割を担っていきたい」と意気込みを述べた。

 次に、日本栄養士会の中村丁次代表理事会長が、「もっとたんぱく質を」と題した講演を行った。「たんぱく質は、100~400のアミノ酸が結合したもので、自然界全体では100億種類以上存在する。それぞれのたんぱく質は、多様な機能を持ち、人の生命と生活を維持している。そのため、個々に適したたんぱく質を量、質ともに適正に摂取することが重要になる」と、たんぱく質を摂取することの重要性を説く。「現代人は、過食、肥満、メタボが問題視される一方で、高齢者のフレイル、サルコペニア、さらに若年女子の低栄養など、たんぱく質不足が社会問題になりつつある」と、栄養不良の二重負荷という問題を抱えているのだと指摘する。「人の免疫機能には、ビタミン、ミネラルをはじめ、n-3系脂肪酸、食物繊維、乳酸菌、たんぱく質など、さまざまな栄養素が関係している。そのため、これらすべての栄養素を過不足なく摂取すること、特にたんぱく質を十分にとることが必要である」と、生体防御機能を高めるための食事のポイントを教えてくれた。

 そして、たんぱく質コーソシアム「めざせ1日80g!たんぱく摂ろう会」の目指すゴールや今後の具体的な取り組みについて、明治の松田社長が紹介した。「新型コロナの影響もあり、心身共に『健康』に対する意識がさらに高まったことで、各種健康課題が顕在化してきている。今回、これらの課題を引き起こすとされている『低栄養』の要因の一つ『たんぱく質摂取量低下』に着目した日本を代表する食品メーカーが先頭に立ち、たんぱく質が解決できる課題やたんぱく質の可能性を社会と共有していき、たんぱく質から人生100年時代のウェルネス社会の実現を目指す」と、コンソーシアムの理念を語る。「そのためには、まず日本のたんぱく質摂取習慣を変えるために意識変容から行動変容に発展させるべく、『1日あたり80g』の摂取を目標とし、地域社会においてさまざまな取り組みを展開していく」と宣言した。

 「具体的な取り組みの第一弾として、たんぱく質について学べる機会を提供するため、たんぱく質の大切さを学べる体験学習型の教科書『たべる教科書』を日本栄養士会監修のもと作成。さらに、行政と連携した具体的な取り組みとイベントを実施する」と、コンソーシアムの今後の活動について発表。「『たべる教科書』は、小学校の中高学年を対象に、体の仕組みやたんぱく質の重要性について学ぶことができる他、“たんぱく質たっぷりご飯”を実際に調理できるミールキットが同封されている」と、「たべる教科書」の概要を説明した。

 「『行政との取り組み』としては、長野県佐久市と連携して同市の望月小学校で小学6年生を対象にした特別授業を9月上旬に開催する。特別授業では、『たべる教科書』を活用した座学と調理実習を行う。さらに、同市で展開している食育推進企画を応援していく」とのこと。「『イベント』については、朝食の欠食率が高い沖縄県でたんぱく質について学べるイベントを実施。日本栄養士会協力のもと、『たべる教科書』を活用しながら管理栄養士による栄養の大切さを学べる内容になっている」と、たんぱく質について学べるイベントを沖縄県で行っていくと話していた。「さらに、日本栄養士会が保持するエディケーション・カーとコラボレーションした『たんぱく摂ろう会号』を展開する他、たんぱく質に関する消費者調査や研究成果も随時発表していく」との計画も明らかにした。

明治=https://www.meiji.co.jp/
マルハニチロ=https://www.maruha-nichiro.co.jp/
伊藤ハム=https://www.itoham.co.jp/
米久=https://www.yonekyu.co.jp/
めざせ1日80g!たんぱく摂ろう会=https://tanpakutoroukai.jp/


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