健康食品・医薬品

味の素、持続可能な食資源を活用した次世代ベジタブルドリンク「Mankai(マンカイ)」を発売、料理研究家リュウジ氏考案の「マンカイ」レシピも紹介

2021.07.28 22:03 更新

 味の素は、次世代の食資源と期待される世界最小(出典:Skillicorn et al.,1993、筑波実験植物園HP 植物図鑑)の葉野菜マンカイ(ウォルフィア)を主成分とする次世代ベジタブルドリンク「Mankai(マンカイ)」を7月30日から発売する。同製品はビタミン、ミネラル、食物繊維だけでなく、筋肉や血液などのもととなる良質な植物性たんぱく質(プロテイン)を含む60種類の栄養素が詰まった、たんぱく質(プロテイン)と1日の野菜摂取目標量の1/3以上(スティック1本当たり、厚生労働省が推進する「健康21」において1日分の野菜目標摂取量350gの1/3にあたる、約117g分の葉野菜マンカイ(ウォルフィア)を乾燥させた原料を使用している)を同時にチャージできる全く新しい次世代ベジタブルドリンクとなっている。7月27日に行われた新製品発表会では、「Mankai(マンカイ)」を開発するに至った背景や、葉野菜マンカイ(ウィルフィア)を製造するイスラエルのヒノマン社と業務提携し、国内独占販売および海外での葉野菜マンカイ(ウォルフィア)の販売権を獲得したことを発表した。また、第二部では、料理研究家のリュウジ氏をゲストに招き、「Mankai(マンカイ)」を使ったレシピを紹介してもらった。

 「当社は、アミノ酸のはたらきで食習慣や高齢化にともなう食と健康の課題を解決し、人々のウェルネスを共創することを目標に掲げている。そしで、2030年までに10億人の健康寿命(健康に生活できる期間)を延伸し、事業を成長させながら、環境負荷を50%削減する」と、味の素 西井孝明社長が挨拶。「地球持続性の課題、食資源確保の課題、健康なこころとからだ(栄養)課題という21世紀の3つの課題を解決し、世界中の人々のウェルネスの実現を目指す」と、2030年に目指す姿を指し示す。「地球持続性の課題については、温室効果ガス排出、水資源の枯渇リスクが挙げられる。環境への負荷を最小限にとどめた食供給システムの構築が不可欠となる」と、同社が考えるアプローチについて言及。「食資源の確保の課題については、人口急増によるたんぱく質危機が挙げられる。持続可能なたんぱく質源の探索・開発と生産供給システムの構築が必要となる」と、新たな食資源の探索・開発が急務だと指摘する。「健康なこころとからだ(栄養)課題では、現代人のたんぱく質・ビタミン・ミネラル不足がある」と、日常の食生活に良質なたんぱく質・ビタミン・ミネラルを手軽に摂取できる製品の提供が必要だと説いた。

 「こうした中、欧米ではスーパーフードとプラント・ベースド・プロテインの需要が高まっている。日本においても、大豆などの伝統食に加え、新しいプラント・ベースド・プロテイン市場が形成されつつある」と、健康志向の高まりを受けてスーパーフードとプラント・ベースド・プロテインの需要が高まっているという。「当社では、アミノ酸で植物由来たんぱく質の栄養価向上を行い、植物由来のたんぱく質や代替肉の味・食感をおいしくする技術を開発。大豆由来のプラント・ベースド・ミートの開発・製造・販売を手がけるスタートアップ企業への投資などを行っている」と、植物由来のたんぱく質をおいしさと共に届けているのだと力説する。「そして、3つの社会課題解決につながる次世代ベジタブルプロテイン葉野菜マンカイ(ウォルフィア)を生産するヒノマン社に出資。国内独占販売および海外での販売権を獲得した」と、イスラエルのヒノマン社と提携したのだと発表する。「葉野菜マンカイは、たんぱく質が豊富で栄養リッチな世界最小の野菜となる」と、60種類もの栄養素を含み、ナチュラルでサスティナブルな栽培技術で育てられる野菜なのだという。「葉野菜マンカイについて、国内では、新製品『Mankai(マンカイ)』を販売。今後は冷凍食品、コンビニ製品、外食展開などを視野に入れて開発していく。また、米国、タイ、ブラジルなど世界市場にも展開していく」と、グローバル製品として葉野菜マンカイを展開していくと意気込んだ。

 次に、ヒノマン社のロン・サルペーターCEOが、サスティナブルな葉野菜マンカイの次世代の食資源の可能性について紹介した。「葉野菜マンカイはミジンコウキクサというウキクサの一種で、世界最小の葉野菜とされる。東南アジアでは古くから食され、現代人に必要な60種類の豊富な栄養素が凝縮されている。また、3日で2倍に増える無性生殖で、クセがなく、まろやかな味わいとなっている」と、葉野菜マンカイについて解説。「農学者ヤコブ・シャイ氏が水の中でスピーディーに育ち、栄養価にも優れたウキクサに着目。Wolffia globosaの中から特異株を単離・増殖して『葉野菜マンカイ(ウォルフィア)』と名付けた。そして、私が事業として受け継ぎ、大規模栽培施設を開発することに成功。地球課題解決の方向性や食と健康の考え方に最も共感できる企業として、味の素とのパートナー契約に至った」と、葉野菜マンカイの開発背景について説明する。「そして、9年の歳月をかけ、ヒノマン独自に開発した、成長を最適化する水耕栽培システムでは、環境負荷を抑え、サスティナブルな植物性たんぱく質の生産を可能にした」と、生産について紹介した。

 「また、葉野菜マンカイには、ビタミン、ミネラル、食物繊維、オメガ3脂肪酸、ポリフェノールなど60種類の豊富な栄養素が凝縮。良質なたんぱく質を約45%含有している。完全栄養食と呼ばれる卵に近いアミノ酸バランス(アミノ酸スコア100)で、グルテンフリー、ソイフリー、アレルギーフリーとなっている。抹茶のような風味も特徴だ」と、栄養価値についても言及。「葉野菜マンカイは、味や香りを変えずに、様々なカテゴリの食品の健康価値向上への期待が高い」と、可能性が高い食材なのだとアピールした。

 味の素 アミノサイエンス事業本部の田代淳一ダイレクトマーケティング部長は、次世代ベジタブルドリンク「Mankai(マンカイ)」について説明した。「健康目的でグリーンチャージ習慣を取り入れる人が増加。特に付加価値型製品は5年で約1.7倍に拡大した」と、青汁などのグリーンチャージ市場について紹介。「日常の食生活において、手軽にたんぱく質を摂取できる食品、飲料などが多く登場し、プロテインチャージ市場は拡大傾向にある」と、プロテイン市場も伸長しているとのこと。「そして、健康意識や環境保全意識から『植物性たんぱく質』市場が急成長している」と、プラント・ベースド・プロテイン市場も活況を呈しているのだという。「一方で、体の基礎を作るたんぱく質は、性年齢問わず、朝食オケージョンで不足傾向にある」と指摘。「特にプレシニア世代のビタミン・ミネラル不足は深刻となっている」と、1日に350gの野菜を摂取できている人は少ないという。「コロナ禍による外出自粛で活動量が低下。食生活を見直し、健康状態を良好に保つ、バランスの良い食事が重要となる」と、ニューノーマル時代に見直される栄養バランスの重要性について言及した。

 「では、消費者はグリーンチャージに何を求めているのか、調査を行った結果、食生活や健康をあらためて見直す生活者が増え、これまでの青汁にはなかった新たな価値が求められている」とのこと。「さらに、エシカル消費への興味・関心が高まり、社会的課題の解決を考えた消費がますます加速する傾向にある」と、サスティナビリティへの意識も高まっていると指摘する。「こうした状況を受け、野菜でありながら、たんぱく質を豊富に含む葉野菜マンカイに着目した」と、新製品「Mankai(マンカイ)」の開発に至った経緯について教えてくれた。

 「『Mankai(マンカイ)』は、たんぱく質と60種類の栄養素が凝縮された次世代ベジタブルドリンク。世界最小の葉野菜から誕生した、多くの栄養素を凝縮し、野菜が手軽に摂れる、環境への負荷が少ない、サスティナブルな素材となっている」と、製品概要について紹介。「たんぱく質や栄養摂取を目的とした人や、美容・健康維持を目的とした人、野菜嫌い・野菜不足の人、ベジタリアン・フレキシタリアン、エシカル消費・SDGs関心層に向けて、『Mankai(マンカイ)』を提案していく」と、新製品のターゲット層について教えてくれた。

 「今後は、当社グループが持つ美味しさ設計技術、加工技術や知見、販売ネットワークを活かし、多くの生活者ニーズを充足できる食品カテゴリへの展開を通じて貢献していく」と、葉野菜マンカイを菓子類やスープ・パン・麺類、冷凍・加工食品、飲料などの製品に応用していきたいと語っていた。

 第二部では、料理研究家のリュウジ氏を迎え、味の素の西井社長とのトークセッションが行われた。西井社長は、「私たちは野菜の摂取量が足りていない。特にたんぱく質やビタミン・ミネラル不足の人は多い」と、野菜不足が深刻化しているのだと警鐘を鳴らす。リュウジ氏も「1日350gの野菜摂取が推奨されているが、350gを食べるには、料理のメニューも増え、家事の負担にもなる」と、忙しい現代人にとって、1日350gの野菜摂取は、メニューを考える点でも大変なのだと語る。「新製品『Mankai(マンカイ)』は、野菜不足を補うのに適した製品で、60種類もの栄養素を摂取することができる」と、野菜から摂取すべき栄養素を効率良く摂取できる製品なのだと西井社長がアピール。実際に「Mankai(マンカイ)」を飲用したというリュウジ氏は、「野菜が苦手でも摂取しやすい。また、食材としても活用できると思った」と、野菜独特の青臭さもなく、美味しく摂取できる製品だと話していた。

 今回、「Mankai(マンカイ)」を飲用するだけでなく、食材として活用したレシピをリュウジ氏が紹介。「ほうれん草や青野菜をペーストにして煮込むカレー『サグカレー』を、『Mankai(マンカイ』で作ってみた」と、「Mankai(マンカイ)」でエスニックメニューを考案したという。「『Mankai(マンカイ)』をほうれん草のペーストの代わりに使うことで時短にもなる」と、時短で本格メニューに仕上がると教えてくれた。事前に試食した西井社長は、「すごく美味しかった」と、多くの人に「Mankaiサグカレー」を作ってみてほしいとのこと。リュウジ氏は、「『Mankai(マンカイ)』には将来性があると感じている。特に乳製品との相性が良さそうなので、生クリームにすり込ませてパスタソースを作ったり、シチューなどの煮込み料理に加えたりしてみても、美味しく楽しめると思う」と、「Mankai(マンカイ)」を使ったアレンジメニューをもっとたくさん考案したいと話していた。

 「Mankaiサグカレー」2人前の材料は、「Mankai(マンカイ)」2袋、鶏もも肉300g、トマト缶1/2缶、玉ねぎ1/2個、カレー粉大さじ2、バター25g、にんにく3片、しょうが15g、塩小さじ2/3、水150cc、黒こしょう少々。まず、にんにく3片としょうが15gを油大さじ1で炒め、鶏もも肉300g、玉ねぎ1/2個(150g)も炒める。次に、トマト缶1/2缶、塩小さじ2/3を入れ炒めながら煮込み、「Mankai(マンカイ)」2袋を入れ炒める。水150cc、カレー粉大さじ2、バター25g、黒胡椒を入れ少し煮込み完成。味をみて、足りなければ塩で味をととのえる。

[小売価格]4500円/30本(税込)
[発売日]7月30日(金)

味の素=https://www.ajinomoto.co.jp/


このページの先頭へ