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UCCホールディングス、「コーヒーと考えるSDGs」セミナーを開講、コーヒーと関わりの深いSDGs目標についてレクチャー

2022.01.20 20:47 更新

 UCCホールディングスは、昨今よく耳にするようになったSDGsについて、その中身を深く知ってもらうべく、身近なコーヒーからSDGsを考える「コーヒーと考えるSDGs」セミナーを開講した。1月19日に行われたオンライン説明会では、入門編について紹介した。

 「将来、世界のコーヒー需要増に対し、その供給量が絶対的に不足するリスクを抱えている」と、コーヒーの2050年問題について言及するUCCコーヒーアカデミー学長兼UCCコーヒー博物館館長の栄秀文氏。「人口が拡大し、コーヒーの消費量が増えることで、コーヒー生産量が追いつかないようになる。また、地球温暖化による気温上昇でアラビカ種作付け可能面積が減少するものと考えられる。これによって、小規模生産者のコーヒー生産地域は標高の高いエリアに移動を強いられ、重労働とコスト増が重なるものと推察される」と、持続可能な生産活動が不可能になるリスクがあると警鐘を鳴らす。「そこで、『コーヒーと考えるSDGs』をテーマにセミナーを開講することにした。セミナー受講者と双方向でコーヒーとSDGsの理解を深めていく場にしていく」と、入門編は無料で、基礎編・特別編は有料で行うという。「セミナーを受講してもらうことで、SDGsの各目標の内容を理解してもらうだけでなく、コーヒーとの深い関連性についても学んでもらう」と、デスカッション形式や体験型・クイズ学習形式などを取り入れながら、理解を深めてもらいたいと訴える。

 「『コーヒーと考えるSDGs』入門編では、SDGsって何だろう、コーヒー業界との関わりの深い課題などをレクチャーしていく。特別編では、特別講師を招き、気候変動とコーヒーや、自然資本とコーヒー、生産地コミュニティとコーヒーをテーマに、計3回のセミナーを行う」と、「コーヒーと考えるSDGs」のプログラム概要についても教えてくれた。

 次に、「コーヒーと考えるSDGs」入門編の具体的な内容について、UCCホールディングス サスティナビリティ推進室の関根理恵課長が講師となって紹介した。「当社が、“ひと粒と、世界に、愛を”をビジョンに、カップから農園まで、コーヒー事業を垂直展開する世界唯一のコーヒー会社となる」と、世界的に見ても珍しい生産から加工、販売までを行う企業なのだと紹介する。「まず、コーヒーチェリーを収穫し、実から生豆を取り出し、品質チェックを行い、日本に届けている。届けられた生豆は、再度品質チェックを行い、豆に適した焙煎を行う。焙煎した豆はブレンドして粉砕し、袋につめて消費者のもとに届けている」と、カップから農園までについてわかりやすく解説してくれた。

 「コーヒーは赤道付近が生産地となっているため、日本では沖縄の一部でかろうじて生産できるものの、ほぼ輸入したコーヒーを飲用している」と、コーヒーを日本で生産することは難しいのだと指摘する。「コーヒーは、生木が花を咲かせ、コーヒーチェリーと呼ばれる実がなり、生豆を取り出し、焙煎して完成する」と、コーヒーができるまでの工程を紹介。「コーヒーの木1本から約40杯分のコーヒーが取れる」と、1本の木からとれるコーヒーは少ないのだと指摘する。

 「希少なコーヒーを生産し、販売する当社では、持続可能な取り組みとしてSDGsが掲げる目標を達成するための具体的なアクションを行っている。SDGsの“気候変動に具体的な対策を”では、世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて、2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力をするという長期目標が掲げられている。そこで、日本では2030年に2013年度比で温室効果ガスの排出量を46%削減。2050年に温室効果ガス排出量ゼロ宣言を目標とした」と、SDGsの13について詳しく解説。「ブラジルは、コーヒーの生産が世界No.1となっているが、山火事が多く発生。しかしこれは農地を広げるために人為的に起こされているといわれている」と、森林破壊の現状について説明する。「また、エチオピアでは人口の急増や、現金収入のための農地開拓や森林伐採等によって、森林地帯が国土の35%から11%程度まで減少。当社は地域住民への技術指導に加わることで、高品質のコーヒーをつくり、地域住民の収入アップや製品化につなげている」と、ベレテ・ゲラ・フォレスト森林保全プロジェクトと同社の共同プロジェクトについて教えてくれた。

 では、私たち一人ひとりが実践できるSDGsとはどんなことだろうか。「コーヒー抽出かすのアンモニア吸収率は活性炭の約5倍に達する。コーヒー抽出かすを乾燥させて、消臭剤として靴や下駄箱、冷蔵庫に入れて使用してほしい。コーヒー抽出かすの水分を含んだままで小皿に入れて、トイレに置けば、脱臭剤として活用できる」と、家庭でできるコーヒー抽出かすの利用についてレクチャーしてくれた。

UCC上島珈琲=https://www.ucc.co.jp/


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