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矢野経済研究所、ゴルフ用品市場に関する調査、コロナ禍で再評価、2021年は2019年の水準を約4%上回る

2022.11.17 10:22 更新

 矢野経済研究所は、国内のゴルフ用品市場を調査し、製品セグメント別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。その結果、コロナ禍で再評価された2021年の国内のゴルフ用品市場は2019年の水準を約4%上回った。

 2021年の国内ゴルフ用品市場規模は、メーカー売上高ベースで前年比19.4%増の2763億3000万円となった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を色濃く受けた2020年との比較において、プラス成長となるのはある意味当然のことであるが、2021年はコロナ禍前の2019年比で約4%増、110億円上回るという結果となった。

 コロナ禍の影響によって、「三密」に該当しない「屋外型のアクティビティ」としてゴルフに注目が集まったこと、既存ゴルファーの活動率の高まりとともに若年齢層を中心とした新規ゴルファーやゴルフから暫く遠ざかっていた「休眠復活」ゴルファーが増加したことが、ゴルフ用品市場規模の底上げに貢献した。

 新型コロナウイルス感染症拡大を背景として、図らずも国内ゴルフ産業は活況を呈している。象徴的なのが若年齢層を中心とした新規ゴルファーの参入増加である。それに伴い、これまで国内ゴルフ用品市場の中では話題にならなかった「クラブセット(主に初心者をターゲットにした、ウッド・アイアン・パター及びキャディバッグがセットになった商材)に注目が集まっている。

 クラブセットの動向および市場規模を推計・算出するために、今回主要ゴルフクラブメーカーに対して、クラブセット販売量の調査を実施したが、残念ながら全体規模を推計するに足る回答を得ることができなかった。

 しかしながら、同社が集計・分析を行っているゴルフ小売店を対象とした、ゴルフ用品実売動向調査「YPSゴルフデータ(国内約1100店舗のゴルフ用品小売店の実売結果を集計、分析したデータ)」によると、2021年のゴルフクラブセット販売数量(約800店舗の集計)は、前年比48.3%増、コロナ禍前の2019年比で64.6%増と大幅に伸長している。特に女性用のクラブセットの販売伸長率が高いのが特徴である。

 なお、クラブセットの市場規模はゴルフクラブのカテゴリー別数量とダブルカウントになる。

 2022年のゴルフ用品国内市場規模は、前年比11.9%増の3092億1000万円と予測する。3000億円を越える市場規模予測となったが、過去に国内ゴルフ用品市場規模が3000億円台を記録したのは2001年であるから、この数字が実現したならば約20年ぶりの達成となる見通しである。各カテゴリー別の2022年市場規模予測値と前年比は、ウッドが548億円(前年比123.4%)、ハイブリッドが126億1000万円(同113.6%)、アイアンが473億円(同106.8%)、パターが104億円(同126.8%)、ラウンドボールが219億円(同104.3%)、レンジボールが18億6000万円(同100.5%)、ゴルフシューズが136億2000万円(同109.1%)、キャディバッグが88億5000万円(同105.0%)、その他バッグ・カバー類が61億5000万円(同113.9%)、ゴルフグローブが69億2000万円(同101.0%)、ゴルフウエアが1059億円(同110.3%)、その他ゴルフ用品が189億円(同115.8%)と推計した。

 カテゴリーによって伸び率に若干のバラツキはあるものの、いずれもプラス予測となっている。その中でも金額規模の大きいウッド市場、ゴルフウエア市場が二桁台のプラス予測となっていることにより、全体規模の底上げが図られている。その一方で、ラウンドボールやゴルフグローブといった所謂「消耗品」に属するカテゴリーは、微増予測となっていることも特徴である。

[調査要綱]
調査期間:5~8月
調査対象:ゴルフ関連企業(メーカー、商社、卸、小売店)
調査方法:同社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、ならびにe-mailおよび郵送によるアンケート調査併用
[小売価格]16万5000円(税込)

矢野経済研究所=https://www.yano.co.jp/


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