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矢野経済研究所、和洋菓子・デザート類の購入動向に関する消費者アンケート調査、和菓子では「団子・餅菓子」を食べていると回答

2022.10.28 17:02 更新

 矢野経済研究所は、原料価格やエネルギーコスト上昇を背景にさまざまな食品が値上げする中、和菓子、洋菓子、デザート類の購入動向の変化を調査する消費者アンケートを実施した。コロナ禍でスイーツの自家消費は堅調に推移しているが、個人嗜好は多様化しており、各消費層のニーズ把握は容易ではなくなっている。ここでは、回答者の属性や調査結果から分類した7つのクラスターの特徴や和菓子・洋菓子の品目別喫食程度について、公表する。

 同調査では、月に1回以上の頻度で和菓子や洋菓子などのスイーツ類を自分で購入して食べる、首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)の20代~60代の男女870名(男性426名、女性444名)を対象として、消費者アンケート調査を実施した。近年、スイーツ類の需要は多様化しており、性別や年齢といった基本属性だけでは説明しきれない側面が出てきていることから、今回の調査では性別、年齢、婚姻状況、和菓子13品目・洋菓子12品目の購入頻度、和菓子・洋菓子の購入単価の上限価格など計28項目をもとにクラスター分析を実施し、7つのクラスター(属性)へ分類した。

 最も構成比が高かったのは「スイーツ主婦」で全体の20.5%を占めた。続いて「スイーツシニア」が19.7%で続き、「スイーツOL」「お手軽洋菓子」「スイーツ男子」が15%程度でほぼ同率となった。以下に、各クラスターの特徴を述べる。

 「スイーツ主婦」は、買い物ついでに和・洋菓子全般のスイーツを買う主婦のグループ(構成比20.5%)。「スイーツシニア」は、地域の専門店に通う男性シニアのグループ(同19.7%)。「スイーツOL」は、スイーツにガッツリ感を求める若年女性のグループ(同15.9%)。「お手軽洋菓子」は、シュークリームなどの身近な洋菓子を時々食べるグループ(同15.6%)。「スイーツ男子」は、コンビニでスイーツを購入する若年男性のグループ(同15.6%)。「スイーツセレブ」は、スイーツには予算に糸目をつけない甘党グループ(同8.6%)。「お手軽和菓子」は、団子などの身近な和菓子を時々食べるグループ(同4.1%)--と定義した。

 同調査で、和菓子・洋菓子などスイーツ類の品目別に「よく食べている」「時々食べている」「あまり食べていない」「ほとんど食べていない」の4段階で喫食程度を尋ねた。

 「よく食べている」と「時々食べている」を合計した比率(以下、「食べている計」)は、和菓子では「団子・餅菓子」(70.4%)が圧倒的に多く、続いて「どらやき」「大福」「まんじゅう」が60%程度、「たいやき」が51.1%となっている。一方、洋菓子では、「シュークリーム・エクレア」の食べている計が76.8%で最も高く、続いて「クッキー・ビスケット」(70.5%)、「プリン」(66.2%)、「チーズケーキ・タルト」(58.7%)の順となり、これらの品目がより多くの消費者から喫食されていることがわかった。

 前述したクラスター別に和菓子の喫食程度をみると、和・洋菓子全般に対する消費意欲が旺盛で、予算上限も高いスイーツセレブは、食べている計の比率が和菓子全品目で全体の比率より高くなった。また、スイーツ男子も全体より高い品目が多かった。特徴的な点では、スイーツ主婦は「団子・餅菓子」の比率が高く、また、スイーツOLは「わらび餅」の比率が全体より5ポイント以上高くなった。

 一方、洋菓子では、スイーツセレブとスイーツ主婦は、幅広い品目において食べている計の比率が全体より高くなる傾向がみられた。一方、スイーツ男子とスイーツOLは対照的で、スイーツ男子は「バウムクーヘン」、「プリン」、「ゼリー」の比率が全体より5ポイント以上高くなったが、スイーツOLは「マドレーヌ・フィナンシェ」、「クッキー・ビスケット」、「カップデザート」、「ゼリー」で全体より高い結果となった。

[調査要綱]
調査期間:5月
調査対象:首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)に居住する20代~60代の男女
調査方法:インターネット消費者アンケート調査
[小売価格]12万1000円(税込)

矢野経済研究所=https://www.yano.co.jp/


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