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矢野経済研究所、レディスおよびメンズインナーウェア小売市場に関する調査、2021年のレディスは前年比101.3%の5580億円に

2022.10.21 12:00 更新

 矢野経済研究所は、国内のレディスインナーウェア、メンズインナーウェア小売市場を調査し、製品セグメント別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。その結果、2021年のインナーウェア小売市場規模はレディスで前年比101.3%の5580億円、メンズで同101.0%の2300億円に達した。レディス、メンズともに微増となったが、先行き不透明感は拭えない。

 2021年のレディスインナーウェア小売市場規模(小売金額ベース)は、前年比101.3%の5,580億円とプラスへと転じた。前年まで9年連続の市場縮小となっていたが、2020年の大幅な落ち込みからの反動によるものと推察される。2021年も新型コロナウイルス感染症に関する様々な制限、コロナ禍による生活様式の変化があったため、インナーウェアの需要が回復するような動きが見えづらく、2020年当時のような都心部を中心とした商業施設や百貨店の休業・時短営業は緩和されたが、実店舗における「コロナ前の活況」にはまだ届いていないのが現状である。

 2021年のメンズインナーウェア小売市場規模(小売金額ベース)は、前年比101.0%の2,300億円とプラスへと転じた。これはレディスインナー同様に前年からの反動によるところが大きい。

 2022年2月に、アパレル企業のワコールとentertainmentが協業し、SからLLまでワンサイズで男女に対応するボクサーパンツを発売した。

 また、両社が2021年12月に発売した「メンズのレース下着」は業界内外で話題となった。数に限りがあったためか、即完売したという事実も希少性を生んでいる。このような男性用のレース下着といった取り組み、提案は需要喚起の点で重要であり、今後各社の商品開発が活発化すると見られる。

 また、「男性用ブラ」はまだ市場内での存在感はないが、今後、市場拡大の可能性もゼロではない。特に、締め付けなく着用しやすいナイトブラをアレンジした”男性用ブラ”は今後増えていくと期待される。

 2022年のレディスインナーウェア小売市場規模(小売金額ベース)は前年比99.8%の5570億円と予測する。2022年はコロナ禍3年目となり、行動制限の緩和や、徐々に回復しているインバウンドに期待がかかる一方、為替の問題、社会情勢の動き、新型コロナウイルス感染症の感染状況など、これらのマイナスに働く要素が多く、前年比で横ばいから微減で推移すると考える。業界においても原材料高騰による値上げの問題、人材・人件費確保、国内生産の課題など、問題が山積している。

 2022年のメンズインナーウェア小売市場規模(小売金額ベース)は前年比100.4%の2310億円と予測する。2022年はレディスインナーと同様に見通しが不透明である。市場規模は極端に落ちることはないとみるが、横ばいから微増で推移すると予測する。

[調査要綱]
調査期間:7月~9月
調査対象:インナーウェア・レッグウェア市場に参入している製造業、卸売業、小売業、その他関連企業
調査方法:同社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、郵送アンケート調査ならびに文献調査併用
[小売価格]15万4000円(税込)

矢野経済研究所=https://www.yano.co.jp/


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