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富士経済、たんぱく補給食品の国内市場調査、2027年予測では2021年比30.7%増の3071億円に

2022.09.15 10:11 更新

 総合マーケティングビジネスの富士経済は、商品の多様化やコロナ太り解消需要獲得、たんぱく質摂取の重要性に対する理解が進んだことによって拡大が続いている、たんぱく補給食品の国内市場を調査した。その結果を「たんぱく補給食品市場2022 プロテインブームの行方と原料事情の変化」にまとめた。トピックスとして、2027年予測(2021年比)では、たんぱく補給食品の国内市場は3071億円(30.7%増)に達する見通しだ。たんぱく質を摂取するライフスタイルが定着し、伸びは緩やかになるものの拡大は続くとみられる。

 この調査では、プロテインパウダーをはじめとする計12品目のたんぱく質を含む市販用商品の市場を捉え、プロテインブームの変遷や原料動向なども明らかにした。

 たんぱく補給食品の国内市場では、たんぱく質摂取の重要性に対する消費者の理解が進んだことや筋トレブーム、マスコミで取り上げられる機会の増加などによるプロテインブームを背景に、女性やシニアなどの層を取り込みユーザーが広がったことで、市場は2016年に1,000億円を突破した。その後も、プロテインパウダーを中心に、プロテインドリンクやプロテインバーなど商品が多様化し、手軽に摂取できるようになったことから幅広い需要を獲得して伸びが続いた。

 2020年には、新型コロナウイルス感染症の流行による生活様式の変化もあり、外出制限や運動不足に伴うコロナ太り解消需要を獲得したことで、市場は2,000億円を超えた。2021年、2022年は原料の供給不足によって原料価格が上昇しており、特に乳原料は生乳生産量の不足に加え、健康志向の高まりによって世界的に需要が急増したことから、価格が高騰している。今後は市場の伸びは緩やかになるものの、たんぱく質を摂取するライフスタイルが定着することで拡大が続くとみられる。

 注目市場として、プロテインパウダーでは、たんぱく補給食品のうち、水や牛乳などで溶かして飲用する粉末商品を対象としている。スポーツをコンセプトとしたスポーツ用途型と、健康維持や栄養補助を目的とした栄養補給型に分けられる。

 2000年代半ばまでユーザーは限られていたが、スポーツ用途型が初心者やライトユーザーへ広がったことから、2014年以降は前年比二桁成長が続いている。2020年はコロナ禍におけるスポーツ機会の減少が逆風となったものの、コロナ太り解消需要により前年比22.5%増と大きく伸び、2021年もテレビ番組で取り上げられたことで好調だったことから、市場は1000億円を上回った。

 2022年は、原料の高騰などにより商品の値上げが行われたものの、需要は旺盛であることから市場は拡大が続くとみられる。しかし、ここ数年の急成長の反動や新規参入メーカーが増加する一方で、競争激化により苦戦するメーカーがでてきており、今後は伸びが鈍化していくと予想される。

[調査方法]富士経済専門調査員による参入企業および関連企業・団体などへのヒアリングおよび関連文献調査、社内データベースを併用
[調査期間]2022年6月~7月
[小売価格]
PDF版:33万円
ネットワークパッケージ版:49万5000円
(すべて税込)

富士経済=https://www.fuji-keizai.co.jp/


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