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矢野経済研究所、飲料市場に関する調査、2021年度の飲料市場は3年振りに拡大に転じる

2022.07.13 11:46 更新

 矢野経済研究所は、国内の飲料市場を調査し、飲料カテゴリー別の動向、流通ルート別の動向、参入企業の動向、および将来展望を明らかにした。その結果、2021年度の飲料市場は3年振りに拡大に転じたことがわかった。オンラインを中心に様々なプロモーションが活性化、2022年度は行事・イベント再開による外出頻度の増加に期待される。

 2021年度の飲料市場規模(牛乳・乳飲料を含む)は、メーカー出荷金額ベースで前年度比101.0%の4兆8150億円と3年振りに市場は拡大に転じた。

 市場が回復に向かった2021年度ではあるものの、期待したほどの拡大には至らなかった。最大の要因はコロナ禍の長期化であり、行動制限により人流が滞り、前年度と同様に飲料の消費は低迷した。飲料消費の起爆剤の一つとして期待されていた東京オリンピック・パラリンピックも、最終的には一部を除き無観客での開催となったことで、消費は盛り上がりに欠けた。

 新型コロナウイルス感染症拡大によって、2020年度は飲料メーカー側も予定していた商品の新発売やマーケティング施策などのプロモーションを実施することが出来ないケースが散見され、人が出歩かなくなった中で、どのように商品の価値を伝えていくかが大きな課題となった。

 2021年度は前年度の試行錯誤がノウハウとなり、オンラインを中心に様々なプロモーションが消費者に向けて発信されるようになった。その結果、2020年度は例年以上に既存ブランドへの注力が目立ち、新商品の動きが鈍かったが、2021年度はプロモーションと連動させ、新商品も多く発売され、ヒット商品も誕生した。

 コロナ禍の終息時期は見通せないものの、行動制限も徐々に緩和され、感染対策を徹底して旅行や行事、イベントの開催が可能となってきていることで、2022年度の飲料市場(牛乳・乳飲料を含む)は、前年度比103.1%の4兆9650億円と2年連続で拡大するものと予測する。

 さらに、最需要期となる夏場の天候に恵まれ、旅行や帰省といった行事、イベントも増えることで飲料消費が大幅に上向けば、2019年度以来となる市場規模5兆円の突破も見えてくる。

[調査要綱]
調査期間:4月~6月
調査対象:飲料メーカー、販売企業等
調査方法:同社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話取材、アンケート調査、ならびに文献調査併用
[小売価格]14万3000円(税込)

矢野経済研究所=https://www.yano.co.jp/


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