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CCCマーケティング総合研究所、美容に関する調査、関心が高いのは「スキンケア(顔)・フェイシャル」

2022.05.06 16:01 更新

 「オンライン会議での画面映りが気になり、美容を意識するようになった」「在宅時間が増え、おうち美容に時間をかけられるようになった」など自身の変化や、「ジェンダーレスの化粧品が増えた」といった社会的な変化を感じている人もいるのでは。CCCマーケティング総研では、「美容」に注目し、生活者の人々が「美容」にどう向き合っているのかを聞いた。調査は、全国の20~69歳のT会員2111人の人々に協力を得た。

 美容への関心度を見てみよう。全体では45.6%と半数近くが「関心がある」と回答している。年代別では若い年代ほど関心が高く、男女では女性の方が関心が高いことがわかる。

 美容別の関心度のトップは、全体では「スキンケア(顔)・フェイシャル」(26.9%)となった)。男女別に見ていくと、女性では「メイクアップ(化粧)」(29.3%)に比べて「スキンケア(顔)・フェイシャル」(35.2%)が多く、トップとなっています。男性の上位は「スキンケア(顔)・フェイシャル」(18.8%)、「ひげのケア」(17.7%)、「ダイエット」(17.5%)の順となっている。

 それぞれの美容について関心があると回答した人に、この1年に実施したかどうか尋ねたところ、実施率は美容の種類によって差が見られた。 「ヘアカラー・ヘアスタイル」の実施率は全体で63.5%と最も高くなった。ただし男女別で見てみると女性で76.6%、男性で30.2%と大きな差がある。伸びた髪をカットしたり、ヘアスタイルを整えることはしていても「美容」としてとらえているかで回答に違いが出ているのかもしれない。男性の場合、髪に関する美容では「ヘアケア・頭皮ケア」の人が関心度、実施率ともに「ヘアカラー・ヘアスタイル」に比べて高い結果となっている。美容別の関心度として最も高かった「スキンケア(顔)・フェイシャル」は「ヘアカラー・ヘアスタイル」に次ぐ56.6%の実施率となった。「ダイエット」は男女ともに関心度が上位だったが、実施率は38.1%とこの中では低めの結果となっている。男女の実施率には大きな差は見られなかった。また、「メイクアップ(化粧)」や「ネイル(爪)・ネイルケア」では、男性の関心層は少なく、関心がある人でも実施率は女性と比べてかなり低い結果となっている。

 美容には、サロンなどお店でサービスを利用する方法とセルフケアを行う方法があるが、それぞれについて実施した人に満足度を尋ねた。全体的な回答傾向を比較すると、「サービス利用」の場合に満足度が高い傾向が見られる。セルフケアでは「とても満足」とはなりにくく、「どちらでもない」との回答も多く見られた。お店でのサービスとセルフケアの両方をおこなっている人も存在しており、セルフケアは普段の手入れ、サービス利用時は特別な時やセルフケアでできないことを試したい時など、それぞれの特徴を活かした使い分けをしているのかもしれない。 種類別に見ていくと、「ネイル(爪)・ネイルケア」では、サービス利用者66人のうち36.6%が「とても満足」と回答している。「脱毛・ムダ毛処理」はセルフケアの満足度が合計で35.3%と比較的低かったのに対し、サービス利用の満足度が合計で7割を超えており、満足度に大きな違いが出ている。「サービスを利用」の中で比較的満足度が低かったのは「ダイエット」と「ひげのケア」。この2つは「セルフケア」でも満足度がそれほど高くない。「ダイエット」では「関心は高いが実施率が低い」という傾向が見られたが、残念ながらせっかく挑戦しても満足できない結果となってしまったケースもあるようだ。「ひげのケア」についても男性で関心度が2番目に高かったものの、満足度が比較的低いという結果になっており、生活者の期待値と提供サービスレベルの不一致や、セルフケアでの悩みなどが大きいと考えられそうだ。

 概ね「美容サービス利用時の満足度が高い」という結果が出たが、生活者の人々は美容サービスの利用についてどのように考えているのだろうか。 「美容サロンなどでサービスを受けるより、セルフケアがよい」は、全体では28.4%の人が「あてはまる・ややあてはまる」と回答している。サービス利用の効果が高かったとしても、お金がかかり、サービスによっては時間も拘束されるため、自分のペースで実行できるセルフケアの方がよいと考える人も多いのでは。また、セルフケアを楽しんでいるという人もいると思われる。一方で「金を支払って美容サービスを利用する方が結果的にコストパフォーマンスはよい」という意見には、若い年代ほど「あてはまる・ややあてはまる」の回答率が高くなっている。金をかける価値がある、今金と時間をかければあとが楽、と判断された美容サービスについては今後若い世代を中心に利用が進んでいくかもしれない。

 今回の調査では、美容の種類によって、関心層の実施率に大きな差が見られ、満足度も低いもの・高いものがあることがわかった。セルフケアと美容サービスの利用を比較すると、サービスを利用する場合に満足度が高いケースが多く見られたが、美容サービスの利用に至るまでには費用面や効果、セルフケアとの違いなど検討される点が多く存在すると考えられる。美容の種類ごとに生活者の声を丁寧に聞いていくことでさらに見えてくるものがありそうだ。

[調査概要]
調査地域:全国
対象者:20~69歳のT会員男女
サンプル数:2111サンプル
※日本の人口構成比に合わせて回収
調査期間:3月17日~24日

CCCマーケティング=https://www.cccmk.co.jp/


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