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富士経済、化粧品容器・パッケージの市場調査、2025年予測では2021年比4.7%増の1389億円に

2022.05.16 19:07 更新

 総合マーケティングビジネスの富士経済は、SDGs実現に向けてエコ化や原料の代替が進む化粧品容器・パッケージの市場を調査した。その結果を「SDGs時代の化粧品容器・パッケージの展望」にまとめた。トピックスとして、2025年予測(2021年比)では、化粧品容器・パッケージの国内市場が1389億円(4.7%増)に達すると見込む。スキンケアやポイントメイクなどを中心とした化粧品需要の回復に伴い、拡大するとみられる。

 この調査では、化粧品容器・パッケージ市場の現状を調査し、将来を予想するとともに、関連団体や原料メーカー、容器・成型メーカー・商社、化粧品メーカーを対象に、化粧品容器・パッケージに対する取組みや最新動向を明らかにした。

 化粧品容器・パッケージの市場は、ボトル容器、押出チューブ、ラミネートチューブ、ジャー容器を対象とした。2020年は新型コロナウイルス感染症の流行によるインバウンド需要の消失と外出自粛などを背景に、スキンケアやヘアケア、ボディケアなどの化粧品やトイレタリーの需要が減少したことで、市場は大幅に縮小した。

 2021年は自宅で過ごす時間が長くなったことによる”おうち美容”の高まり、また、ワクチンの接種が進み外出機会が増えメイクする機会が増加したことから、化粧品市場がプラスに転じたことで、容器・パッケージ市場も拡大した。

 2022年はボトル容器の需要が、スキンケア用品の好調に加え、ヘアケア用品も安定していることから増加しており、市場は前年比1.3%増の1344億円が見込まれる。

 今後、インバウンド需要の完全回復は難しいとみられるものの、スキンケアやポイントメイクなどを中心に化粧品市場は回復に向かうため、2025年の容器・パッケージ市場は2021年比4.7%増の1389億円が予測される。

 2019年までは化粧品のサステナブル容器(環境対応容器)の利用は一部の化粧品メーカーによる自主的取り組みで進められてきた。2020年に入ると、一部の大手化粧品メーカーが自社のSDGs指針と連動させるかたちで環境対策に乗り出したが、一方で様子見するメーカーも多かった。サステナブル容器の取組みが本格化し始めたのは2021年であり、経済産業省が2021年4月に「化粧品産業ビジョン」を公表したことにより大手化粧品メーカーがサステナブル容器の採用を積極的に進めたほか、容器メーカーもボトル容器を中心にバイオプラスチックを使用したサステナブル容器の提案を開始した。

 今後は、大手・中堅容器メーカーがサステナブル容器のラインアップを拡充させると予想される。ボトル容器やジャー容器の素材としてバイオプラスチックや再生PETなどの採用を増やし、化粧品メーカーへ積極的に提案するようになるとみられる。また、中小化粧品メーカーによるサステナブル容器の取組みも進むとみられる。

 将来的には、原料メーカー、化粧品メーカー、容器メーカー/商社、小売/流通、リサイクル業者などとの連携によるリサイクルの仕組みづくりが試行され、業界の垣根を越えた資源循環型モデルが確立されていくと予想され、バイオプラスチックや再生PETの採用にとどまらず、リサイクル容易性といった容器設計なども進むと期待される。

[調査方法]富士経済専門調査員による参入企業および関連企業・団体などへのヒアリングおよび関連文献調査、社内データベースを併用
[調査期間]2021年11月~2022年3月
[小売価格]
PDF版:33万円
ネットワークパッケージ版:49万5000円
(すべて税込)

富士経済=https://www.fuji-keizai.co.jp/


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