データ・リポート

矢野経済研究所、コロナ禍の消費者心理・消費・生活を捉える定点調査、興行イベントの参加率はオミクロン拡大でも三大都市圏では下げ抑制

2022.03.16 15:30 更新

 矢野経済研究所は、一般消費者を対象として日常生活における消費行動や生活一般、SNSやデジタルサービス利用状況などに関するアンケート調査を実施し、コロナ禍の消費者行動の変化について、調査・分析した。2022年1~3月期消費者アンケート調査結果では、興行イベントの参加率は、オミクロン拡大でも三大都市圏では下げ抑制で、今後の回復に期待される。

 同調査は、一般消費者へ四半期ごとに、その意識や消費行動、生活一般の変化を中心にアンケート調査を定期的に実施するものである。各四半期ごとに、興行イベント(舞台、コンサート、ライブ)に参加した人数の割合を、居住地域別に調査した。上図は、2020年4~6月期から直近の2022年1~3月期までの結果を示している。地域は、それぞれ回答者の居住市区町村に準じて、三大都市圏、地方都市圏、その他地域に大別した。また本調査における参加率とは、回答者に占める興行イベントへ参加した人の割合をさす。

 今回の2022年1~3月期調査では、新型コロナウイルス感染症のオミクロン株の感染拡大を受けて全地域で参加率が低下した。三大都市圏の参加率は、前回の調査から1.0ポイント低下して3.7%、地方都市圏とその他地域は1.6ポイントの大幅低下となり、それぞれ2.3%と1.7%の参加率となった。

 三大都市圏は、地方都市圏、その他地域と比較して参加率低下の影響が小さい。地方都市圏とその他地域は、感染拡大第5波の渦中だった前々回の7-9月期調査時よりも参加率は低下した。しかし、三大都市圏は1.0ポイントの低下にとどまり、調査開始以来2番目の高さを示している。

 その要因として、三大都市圏では感染拡大期でも参加需要に応じて、イベント実施数が維持されている可能性がある。内閣府のV-RESAS内ぴあ株式会社のデータによると、「チケットぴあ」によるイベントチケットの販売数(開催日ベースの2019年同月比)では、関東や近畿で開催されるイベントチケットの販売数が2022年1月も上昇を示しており(出典:内閣府「V-RESAS」内ぴあ「イベントチケット販売数」)、イベント実施数が下げ止まっているとみられる。

 直近の2月以降では、まだ第6波の渦中にもかかわらず、三大都市圏を回るツアーなど、大型イベントも実施されている。イベント実施数の純粋な増加は、今後の参加率上昇にも好影響となる。今回の三大都市圏での参加率低下の抑制は、今後の興行イベント参加の回復に期待が持てる結果となった。

[小売価格]17万6000円(税込)

矢野経済研究所=https://www.yano.co.jp/


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