データ・リポート

江崎グリコ、0~2歳児の子を持つ親に調査、子どもの就寝時刻は夜9時以降が半数以上、一方で約7割の親が夜9時までに子どもを寝かせたいと回答

2021.12.13 16:51 更新

 江崎グリコは、子どもの成長を簡単に記録できる育児ログや専門家監修のお役立ち記事、また育児に特化したタスクを管理するTo Doリストなどの育児に役立つ機能が多数搭載されている子育てアプリ「こぺ」を運営している。今回、アプリ内の新サービスとして、熊本大学名誉教授の三池輝久先生の監修による子どもの睡眠サポートプログラムを12月1日から開始するにあたり、0歳から2歳までの長子を持つ親800人にアンケートを行い、家庭における睡眠に関する課題を調査した。

 日本の乳幼児は海外と比べ、著しく睡眠不足だといわれている。ニュージーランドやイギリスの赤ちゃんの1日の総睡眠時間は13時間を超えるのに比べ、日本は11時間というデータ(出典:Mindell JA. Cross-cultural differences in infant and toddler sleep. Sleep Med 2010.pp.277)もある。睡眠時間が少ない理由としては、就寝時刻の遅さと昼寝の短さが考えられる。

 この調査の監修者でもある三池先生によると、乳幼児の睡眠は夜間の9~11時間と昼寝で構成されているという。成長するにつれ昼寝の時間は短くなっていくが、夜間に必要な睡眠時間は変わらないとのこと。将来の学校社会生活に向けて朝7時までに起きる習慣をつけることが重要だが、平均10時間の睡眠を確保することを考えると、遅くとも夜9時までに就寝することが理想ということになる。

 今回の調査で、「理想的には、子どもに対して、平均して何時ごろに就寝してほしいと思うか」との質問に対し、7割近くの親が夜9時までに子どもを寝かせることを理想と認識していた。一方、「実際は、子どもは、平均して何時ごろに就寝しているか」と質問したところ、実際に夜9時までに寝かせることができているのは5割以下と低迷していることがわかった。また、夜9時以降に就寝している子どもは、7時以降に起床してしまっている割合が高く、「遅寝、遅起き」の睡眠リズムになりがちであることも判明した。

 子どもの睡眠の実態について聞いたところ、「子どもが眠りにつく時間が、日によってバラバラである」「子どもが夜中に目を覚ますことがある」家庭が多く、4割近いことがわかった。

 また、夜9時以降に就寝する子どもの親は夜9時以前に就寝する子どもの親よりも、就寝時間のバラつきを顕著に感じていることも明らかになった。

 このように「夜9時までに就寝させることが難しい」「睡眠リズムがバラつく」などの課題があるにもかかわらず、夜9時以降に就寝する子どもの親で、子どもの睡眠に関して問題意識をもっている人は、約2割と少ない値となった。子どもの睡眠の重要性が広く認知されていないことがわかった。

 三池先生は、睡眠の重要性について、「睡眠は生命を維持するためにとても重要となる。乳幼児期の睡眠は、脳を創り、育て、守り、修復し、働きを維持し高めるための大事な時間であり、そのタイミングによって全身にある体内時計が調整される。適切な体内時計こそ、生涯にわたって心身の健康を守ってくれる。新生児期の赤ちゃんは、超日リズムと呼ばれる2~4時間ごとの睡眠リズムで寝たり起きたりを繰り返す。成長とともに、昼の覚醒と夜の睡眠の区別がつくようになり、生後3ヵ月頃には概日リズムが作られ始め、長時間続けて眠れるようになる。ヒトの体内時計は2歳頃までに完成するといわれており、それまでの期間に睡眠リズムを整えることが、非常に重要となっている。乳幼児の心と体がバランスよく健康に育つための眠りには、(1)夜間基本睡眠時間として9~11時間(平均10時間)の持続した睡眠であること、(2)夜間睡眠は夜7時から朝7時までの間に取ること、(3)毎日の入眠・起床時刻がそれぞれ前後30分以上ばらつかないこと--の3つの条件があるとわかっている」と説明する。

 「子どもたちが、生涯にわたり参加する学校社会生活は朝6時台の起床に始まることが多いため、子どもたちが必要とする夜間睡眠時間である約10時間を取るためには、20時台の入眠習慣が推奨される。実はこのタイミングが自律神経機能には最適なので、タイミングが合うと眠りが安定し、持続する。上手にこの生活タイミングに合わせると途中で目が覚めることなく持続した睡眠が得られ、学校社会生活にも正しく適応できる。また、就寝時刻と起床時刻のバラつきは習慣化の妨げになるだけでなく、子どもの身体が疲れてしまう可能性もあるので、休日だからといって寝坊しないよう、睡眠リズムを一定にすることも重要になる。睡眠リズムを整えるために、2週間、寝た時間と起きた時間、昼寝時間、夜間覚醒や夜間授乳の有無を記録し、現状を確認してみることをおすすめする。そして、遅くとも夜9時までを寝られるように生活リズムを見直してみてほしい。夜7時より前に寝る習慣は、その後の睡眠リズムにもよるが、持続して眠れるようだったら問題ない。もし、早すぎる起床から二度寝が増えたり、遅めの夕寝と区別できなかったりするようなときは、少し後ろにずらした方がいい」とアドバイスしてくれた。なお、子どもの成長には、個人差があるため、あくまでも目安となる。

 江崎グリコでは、妊娠期から2歳までの子育てアプリ「こぺ」内で、子どもの睡眠を記録し、睡眠に関する情報を提供する「睡眠サポートプログラム」を12月1日から開始した。「睡眠サポートプログラム」では、「育児ログ」機能に入力されたログデータから、子どもの睡眠を分析し、改善へとつなげる様々なアドバイスを紹介していく。

 共働き家庭も多く、帰宅時間の関係から就寝時刻が遅い家庭も多いのが現状だが、子どもの健やかな成長のためには、早めに就寝することにもっと力を注いでいく必要がある。子育てアプリ「こぺ」の「睡眠サポートプログラム」は、遅くとも夜9時までには眠りにつけるよう、子育てに関わる人々を応援していく考え。

[調査概要]
調査目的:0~2歳までの子どもを持つ家庭における「睡眠」に関する課題を調べる
調査手法:WEB定量調査
対象者:長子0~2歳までの子育て家庭、かつ配偶者と同居している20歳~49歳の既婚者
サンプル:800人
調査日:10月4日(月)

江崎グリコ=https://www.glico.com/jp/
子育てアプリ「こぺ」=https://www.glico.com/jp/csr/coparenting/copeapp/


このページの先頭へ