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日本生活習慣病予防協会、新型コロナ拡大の陰で起きている体調変化や生活習慣に関する調査、コロナ禍で起きた体調変化は「目の疲れ」「体重増加」など

2021.11.10 19:58 更新

 日本生活習慣病予防協会は、新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)が拡大して約1年半が経過した現在、新型コロナ拡大前後の体調変化や生活習慣などについて、(1)全国の40~60代の男女3000人を対象にした一般生活者、(2)各種健診を担当する全国の医師50人を対象とする調査を行った。その結果、約6割の人が生活習慣の変化を実感。コロナ禍で起きた体調変化トップ3は、「目の疲れ」「体重増加」「体のだるさ」だった。運動習慣は「減」となり、体重や間食は「増」となった。また、医師の2人に1人が「脂肪肝」リスクに警鐘を鳴らしていた。

 同協会では、コロナ禍の生活習慣に関しては、昨年来何度か調査を行ってきた。今回の医師の調査では、脂肪肝にも焦点を当てた。脂肪肝は、飲酒習慣、運動不足、過食などと密接な関係がある一方、アルコールを飲まなくても発症する非アルコール性脂肪性肝疾患は、最近注目されている生活習慣病となっている。

 今回の調査では、コロナ禍が人々の体調や生活習慣に大きな影響をもたらしているという実態、コロナ禍が脂肪肝のリスクも高めているということが分かった。

 新型コロナ拡大後、体調不調を感じる人が増え、4人に1人は「体重増加」を実感していることがわかった。また、新型コロナ拡大前と比較し、現在の体調「よくない(2.1%)・あまりよくない(12.8%)」合計14.9%と3.6ポイント増となった。新型コロナ拡大後に起きた体調変化のトップ3は「目が疲れやすい」「体重が増えた」「体がだるい」となった。新型コロナ拡大後、新たに「高血圧症」「脂質異常症」「糖尿病」「肥満症」などの生活習慣病を診断された人が増えていた。

 また、6割が生活習慣の変化を実感。運動不足や甘いもの・食べ過ぎが節制できず3人に1人は体重増加していた。新型コロナ拡大後、6割が生活習慣の「変化」を実感。できなくなったことは「適度な運動」「ストレスをためない」「十分な睡眠」となった。約3割が運動機会の「減少」となった。

 理由は「外出自粛」「おうち時間が増えた」に加え、「面倒になったから」だった。

 「甘いものを控える」「食べ過ぎない」など食生活を節制できない悩みも発生、「中食」「インスタント食品」「間食」が増加した。

 運動不足と甘いものや間食が増えたせいか、3人に1人は「体重が増加」を実感。BMI25以上の「肥満」は全体の27.1%となった。

 アルコールの摂取は二極化。お酒を飲む量が増えた理由は「ストレスが増えたから」だった。新型コロナ拡大前と比較し、お酒を飲む量が「増えた」(11.6%)、「減った」(25.3%)と二極化していることがわかった。お酒を飲む量が増えた人の1日あたりの飲酒量は平均で2.8合。1日「3合以上」飲む人が42.0%もいた。お酒の量が増えた理由は、「ストレスが増えた」「在宅時間が増えた」「時間をもてあます」「心配なことが増えた」が上位にあがった。

 医師も生活習慣病のリスクが上がっていると警鐘する。新型コロナ拡大前と比べ、体重、糖代謝、脂質代謝の検査値が悪化している傾向があると指摘。

 生活習慣病のリスクも増加していると感じる医師は全体の84%に達した。医師の56%が「脂肪肝の疑い」が増加していると回答した。

[調査概要]
(1)生活者調査
調査時期:10月5日(火)~10月6日(水)
調査手法:インターネット調査
調査対象:全国の40~60代 男女3000人(男女年代均等割り付け)
(2)医師調査
調査時期:10月15日(金)
調査手法:インターネット調査
調査対象:全国の医師50人

日本生活習慣病予防協会=http://www.seikatsusyukanbyo.com/


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