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矢野経済研究所、国内のレディスインナーウェア・メンズインナーウェア小売市場調査、レディス、メンズともに市場は大幅なマイナス傾向

2021.10.12 19:05 更新

 矢野経済研究所は、国内のレディスインナーウェア、メンズインナーウェア小売市場を調査し、製品セグメント別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。その結果、2020年のインナーウェア小売市場規模はレディスで前年比91.1%の5510億円、メンズで同89.3%の2277億円と、レディス、メンズともにインナーウェア市場は大幅なマイナス傾向となった。

 2020年のレディスインナーウェア小売市場規模は、前年比91.1%の5510億円と大幅なマイナスとなった。2020年は、新型コロナウイルス感染症の拡大によって、主に都心部を中心とした商業施設や百貨店が休業・時短営業となり、商業施設や百貨店などで展開するインナー企業ほど、その影響を受けた。一方で、地方の量販店や専門店チェーン向けの販売構成比が高い企業は都心部よりはダメージが少なかった。

 2020年のメンズインナーウェア小売市場規模は、前年比89.3%の2277億円と大幅なマイナスとなった。メンズインナーも新型コロナウイルス感染症拡大の影響を大きく受けたほか、際立ったヒット商品が近年出ていないことも影響した。

 近年、フェムテック(FemTech)という言葉が浸透し始めてきている。その中で、インナー業界においては「吸水ショーツ」への取り組みが目立ち始めている。ユニクロが「フェムテック」の取り組みを強化し、「女性にとって不自由の多い日をもっと快適に」をテーマに、エアリズムブランドから次世代型「吸水サニタリーショーツ」を発表した。洗って繰り返し使えるため、女性の身体にも環境にもいいサステナブルなショーツとなっている。吸水ショーツ自体はもともとある商材だが、今後、各社においてより注目される商材になっていくものと考えられる。

 2021年のレディスインナーウェア小売市場規模は前年比100.2%の5520億円と予測する。2020年は、コロナ禍で大幅な落ち込みを見せたが、2021年は2020年ほどの落ち込みはないものと推測され、横ばいから微増で推移すると思われる。市場の活性化の1つに、ノンワイヤーブラなど新たなヒット商品が出てくることが望まれる。またその一方で、体型維持を意識した商品提案、デザイン、機能性、素材のほかに優位性を見出して、それぞれの強みをどのように訴求するかも重要である。

 2021年のメンズインナーウェア小売市場規模は前年比101.0%の2300億円と予測する。メンズインナーもレディスインナーと同様、落ち込みが2020年ほどにはならないと思われ、横ばいから微増で推移すると予測する。テレワークや巣ごもり消費の中で、新たな提案がメンズインナーにも求められており、本人が購入するのではなく代理購買が根強いため、男女に対し、機能性、素材はもちろん、家でも着用したくなるインナーの開発が生き残りを左右する。

[調査要綱]
調査期間:2021年7月~9月
調査対象:インナーウェア・レッグウェア市場に参入している製造業、卸売業、小売業、その他関連企業
調査方法:同社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、郵送アンケート調査ならびに文献調査併用
[小売価格]15万4000円(税込)

矢野経済研究所=https://www.yano.co.jp/


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