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明治安田生命、子育てに関するアンケート調査、男性の育休「必要」と思う人は7割に

2021.10.20 14:24 更新

 明治安田生命は、10月19日のイクメンの日にあわせて、0歳から6歳までの子どもがいる既婚男女に「子育てに関するアンケート調査」を実施した。その結果、男性の育休「必要」と思う人は7割に達した。育休制度改正など男性育児の話題が後押しになっているものとみられる。一方で、取得率は3割に届いていなかった。背景として給与減少を不安視した声が大きく増加していた。また、イクメン率は6割目前だった。「自身の父親がイクメン」だと、イクメンになりやすいこともわかった。

 男性育休については、取得した男性の約9割が「配偶者をフォローしたいと思った」等、子育てに良い変化がみられた。また、今年6月の育休制度改正で男性の育休が促進されるなか、子育て中の約7割の人が男性育休を「必要」と回答した。育休を取得した男性は「子育ての大変さがわかり、配偶者をもっとフォローしたいと思った」や「子育ての大変さがわかり、積極的に子どもに接するようになった」といった回答など、約9割の人が子育てに良い変化があったと実感していた。

 一方で、男性育休取得者は過去最高値となるも、取得率は未だ3割未満と道半ばであることもわかった。

 取得できなかった理由の最多は「給与が減少する等、金銭的な面で取得しにくかった」で、前年に比べて14.0pt上昇した。コロナ禍の長期化によって給与減少を不安視した結果かもしれない。給与面以外では、「長期職場を離れ職場に戻る際の周囲の雰囲気に不安がある」や、「利用するための周囲の理解が不足している」等、周りの目を気にする回答が多数みられた。

 テレワークについて、働く男女は、テレワークを「仕事の合間に子育ての時間がとれて便利なため」という回答が多数となるなど、賛成は約6割を占め、多くの人がテレワークにメリットを感じている。特に働く女性は、「子どもが急病の際も仕事を休まずに、看病ができるため」や、「保育園・幼稚園に通園ができなくても、仕事ができるため」といった回答が男性に比べて多くみられ、テレワークが働く母親の一助になっていることも明らかとなった。

 一方で、3割超の専業主婦が夫のテレワークに難色を示す結果になった。理由として「(夫が)ずっと家にいることで不和になり子どもに悪影響」や、「(夫が)ずっと家にいることで家事に比重がかかり育児に専念ができないため」等の回答が多く、子育てへのマイナスの影響を懸念していた。

 専業主婦の働く意欲について、「働く意欲」のある専業主婦は約8割だった。現在働いていない理由は、約4人に1人が「コロナ禍で働きに出ることへの不安があるため」と回答。他には「保育園がみつからないため」等の子どもの預け先に関することが懸念材料となっており、さらなる「保育園・幼稚園」等の保育施設の充実が望まれる。アフターコロナでは、保育施設の充実とともに、コロナ禍を契機として進んだテレワーク活用による職場環境が整うことで、今働けていない人たちも活躍の場が広がるかもしれない。

 収入について、子育て中の女性の収入は、配偶者特別控除の改正があった2020年以降増加しており、今年度は163万円と過去最高値になった。

 子育てにかかる費用について、実際の費用は2019年から1割減少した。「幼保無償化」の影響かもしれない。子育てにかかる費用の内訳についてコロナ禍前と比較すると、「食費」や「日用品費」が増加しているのに対し、「レジャー・旅行費用」が減少しており、コロナ禍の影響が現れる結果になった。子育てにかかる費用は、2019年の月額「4万687円」から2021年は「3万6794円」と幼保無償化導入後から費用は約1割減少している。

 子どものための貯蓄額は平均月額「2万2605円」、理想の貯蓄額は、平均月額「3万5151円」の結果となり、実際の貯蓄額から「1万2546円」の差だった。貯蓄の主な目的については、大多数が「教育費のため」(85.8%)、次点は「自分の身に何かあった時に子どもへ残すため」(45.5%)だった。

 「自身がイクメン」「夫がイクメン」と回答した人の合計は58.1%で、イクメン率は6割目前となった。自身の父親が「イクメンであった」と回答した子育て中の男女は約2割で、以前に比べて男性の育児が定着している。また、「父親がイクメンだった」と回答した男性のうち、自身もイクメンと回答した男性は67.6%となり、約3人に2人がイクメンだった。

 イクメンランキングの総合ランキングでは、前年の第5位から大きくランクアップして杉浦太陽さんが第1位になった。新設したスポーツレジェンド部門では、アレックス・ラミレスさんが第1位でイクメンオブザイヤーに輝いた。

 子育てを表す漢字、トップは男女とも「愛」が選ばれる結果になった。ポジティブな漢字「楽」「幸」を選んだ女性と、ネガティブな漢字「忍」「苦」を選んだ女性を比較すると、「楽」「幸」を選んだ女性の夫はイクメン率が高いのに対し、「忍」「苦」を選んだ女性の夫のイクメン率が低い傾向があった。女性が「楽しく」「幸せ」に子育てをするためにも、男性が「イクメン」となり育児に参画をすることが望まれる。

[対象者の属性]
調査対象:0歳から6歳までの子どもがいる既婚男女
調査エリア:全国
調査期間:8月5日(木)~8月6日(金)
調査方法:インターネット調査
有効回答者数:1100人

明治安田生命=https://www.meijiyasuda.co.jp/


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