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富士経済、外食店が監修した加工食品の国内市場調査、2021年の外食店監修商品市場は1410億円の見込み

2021.10.10 18:25 更新

 総合マーケティングビジネスの富士経済は、消費者の付加価値商品への需要が高まる中、コロナ禍における巣ごもり需要や外食代替需要を追い風に注目が集まる外食店監修商品の国内市場を調査した。その結果を「”家ナカ”で外食を演出する外食監修商品の市場動向」にまとめた。トピックスとして、2021年市場見込(2020年比)では、参入メーカーや量販店が商品の取り扱いや売り場づくりを強化していることから市場は続伸した外食店監修商品市場は1410億円(5.5%増)と予測する。また、新型コロナウイルス感染症流行に伴う外出自粛による外食代替需要の増加で拡大しためん類は578億円(8.6%増)見込んでいる。

 この調査では、めん類や冷凍調理済食品、調味料、調味食品の4カテゴリーにおける有名な外食店や著名な料理人が監修した商品を対象に、市場の現状を調査し、将来を展望した。

 外食店監修商品とは、有名外食店や著名な料理人ブランドを冠した市販用商品で、食品メーカーが製造しているものを対象とする。また、外食店を経営している企業やそのグループ会社などが販売している市販用商品も対象とする。ただし、中食向けなどの業務用商品や外食企業が自社ECで販売している商品などは対象外とする。

 外食店監修商品市場は、カップめんやチルドめん、冷凍ギョーザが主力である。参入メーカーは話題性の高い外食店の監修を受け商品の拡充に注力し、消費者は家ナカで外食店の味を楽しめることから、高価格でありながら需要が高まり、市場は拡大してきた。2020年は新型コロナウイルス感染症の流行による外出自粛から、巣ごもり需要や外食控えによる外食代替需要を獲得し、すべてのカテゴリーがプラスとなったことから市場は二桁伸長となった。2021年も引き続き外出自粛が続いており、参入メーカーや量販店が商品の取り扱いや売り場づくりを強化していることから、市場は続伸が予想される。

 めん類は、チルドめん、カップめん、冷凍めんなどを対象とする。話題性の高い外食店の味を再現した商品が各社から発売され、感度の高い消費者の購買意欲を喚起したほか、付加価値商品としてコーナー化されるなど売り場での存在感が高まったことで市場は拡大してきた。2020年はCVSを主要販売チャネルとするカップめんが落ち込んだものの、チルドめんが巣ごもり需要を獲得し好調だったことから市場は前年比8.1%増となった。2021年も前年に引き続き外出自粛により内食機会が増えていることから外食代替需要が高まっており、参入メーカーの注力度も高いことから市場は続伸するとみられる。

 調味食品は、レトルトカレー、パスタソース、メニュー専用合せ調味食品などを対象とする。ハウス食品が2018年に食べログとコラボした「選ばれし人気店」シリーズを発売し、レトルトカレーの需要活性化につながったことから市場は拡大してきた。2020年は、外食店に行けない消費者の外食代替需要やプチ贅沢として外食店監修商品に注目が集まったことから二桁伸長となった。2021年は、エスビー食品やハウス食品が商品の拡充をしているほか、量販店の注目度も高まっているものの、市場の3割程度を占めるパスタソースが前年の反動によって横ばいとなることから、市場は微増にとどまるとみられる。

[調査方法]富士経済専門調査員による参入企業および関連企業・団体などへのヒアリングおよび関連文献調査、社内データベースを併用
[調査期間]7月
[小売価格]
PDF版:33万円
ネットワークパッケージ版:49万5000円
(すべて税込)

富士経済=https://www.fuji-keizai.co.jp/


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