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日本生協連、エシカル消費に関する意識調査、過半数が「エシカル消費」に関心も「価格が高い・経済的な負担が増える」が取り組みへの壁に

2021.09.29 19:53 更新

 日本生活協同組合連合会(略称:日本生協連)は、エシカル消費(エシカル消費(倫理的消費)とは地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動のこと)に関する組合員の意識や購買行動について調査した「人や環境にやさしい消費活動についてのアンケート」の結果を取りまとめた(実施期間:2021年7月8日~7月13日、有効回答数=5879)。その結果、過半数が「エシカル消費」に関心があると回答するも、「価格が高い・経済的な負担が増える」(36.2%)が取り組みへの壁になっていることがわかった。また、9割超が「マイバッグ持参」。エシカル消費対応商品の購入意向は商品によってばらつきもみられた。

 同調査は、組合員のくらしや購買行動などの意識を明らかにし、届ける商品の品揃えや商品開発に活用することを目的に実施したもの。日本生協連に加盟する全国10の生協・生協事業連合を対象に、生協組合員からの回答を集約し、分析している。

 普段買い物をするときに実行することとして、「マイバッグを持参する」と回答した人が94.3%で最多となった。また、次に多い回答が「詰め替え商品を購入する」で78.8%となった。一方エシカル消費対応商品(エシカル消費対応商品に該当する選択肢として、「地元の産品(地産地消)」「産直商品」「復興支援・生産者支援のため、その地域の商品」「寄付金付き商品」「MSC・FSC認証の商品」「フェアトレード商品」「オーガニック食材」「特別栽培の農産品」が該当)の購入意向は商品によって様々で、「地元の産品」(46.5%)、「産直商品」(33.1%)、「オーガニック食材」(14.4%)、「フェアトレード商品」(11.2%)など、ばらつきが見られた。

 食品ロス(廃棄)を削減する家庭内の取り組みとして、半数以上が買い物時に「必要な分だけ購入する」(58.9%)、「なるべく家にあるもので献立を考える」(56.6%)と回答した。また、「食べ残さないように作る分量など工夫をしている」(46.7%)、「大量に購入した食材は作り置きおかずにしたり冷凍保存をする」(43.5%)などの工夫をしている家庭もあった。

 エシカル消費に「関心がある」 「やや関心がある」と回答した割合は57.3%と半数を上回った。

 エシカル消費などの社会的取り組みをする場合の理由は「環境のため」が最も多く58.6%、続いて「子どもや次世代のため」が39.1%、「働く人の支援や動物保護につながるから」が32.1%との結果になった。

 反対に、エシカル消費に取り組むことができない・しづらいと感じることがある場合、その理由として最も多かったのは「価格が高い、経済的な負担が増える」(36.2%)だった。次に多かったのが「取り組みの効果がわからない」、「どんな取り組みがあるか知らない」といった回答で、いずれも17.1%となった。

 新型コロナウイルス感染症拡大後、エシカル消費についての意識の変化を聞いたところ、「以前と変わらない」と回答した人が53.9%だった。一方で、15.5%の人は以前よりも「強まったと思う」、「やや強まったと思う」と回答した。

 意識が強まった理由は「家で過ごすことが増え、暮らし方を見直すようになったため」が54.3%で最多となり、「健康や安全への関心が高まったため」(47.9%)、「生産者を応援したいと思ったため」(44.1%)と続いた。

[調査概要]
調査方法:インターネット
調査対象:日本生協連に加盟する全国10の生協・生協事業連合※に加入の組合員
※コープさっぽろ、コープ東北、コープデリ、ユーコープ、東海コープ、コープ北陸、コープきんき、コープこうべ、コープCSネット、コープ九州
有効回答数:5879件
実施期間:7月8日~7月13日

日本生活協同組合連合会=https://jccu.coop/


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