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ウーマンウェルネス研究会、「在宅ワークの実態と足の不調」について調査、長期化する歩行不足と座りっぱなしのダブルパンチで足の不調が顕在化、ふくらはぎの血めぐりケアで対策を

2021.06.28 12:34 更新

 女性の健康力向上を通した社会の活性化への貢献を目指すウーマンウェルネス研究会supported by Kaoは、新型コロナウイルス感染症拡大以降、長期化する在宅ワークの実態とそれにともなう足の不調について、首都圏在住の女性519人を対象に調査を実施した。この結果、在宅ワーク中に座っている時間について、6割が「5時間以上座りっぱなし」と回答し、様々な足の不調が顕在化していることがわかった。また、自宅時間が増えている中での足の不調の原因と対策について、ボディメンテナンスセラピスト・美脚トレーナーの久優子氏に聞いた。

 2回目の緊急事態宣言となる今年1月7日から3月21日の期間中、1日の歩行時間が「30分未満」の人は全体の4割、「1時間未満」の人も含めると7割を占める結果となった。厚生労働省では健康維持のために、女性の場合1日8300歩の歩数目標を推奨している。10分で得られる歩数を1000歩と換算すると、目標歩数を達成するためには1時間半近く歩くことが求められるが、今回の調査結果では目標歩数をクリアしている人はわずか2割にとどまった。

 緊急事態宣言期間中に在宅ワークをしていた人(272名)の6割以上は「1日平均5時間以上座っている」と回答しており、歩行不足に加えて、長時間座り続けている実態が明らかとなった。また、自宅での仕事スタイルは、半数以上が「デスク・テーブルと椅子で仕事をしている(53.3%)」と回答、次いで「ローテーブルで床に座って仕事をしている(26.8%)」、「ローテーブルとソファで仕事をしている(12.9%)」という結果だった。

 新しい働き方として定着しつつある在宅ワークでの姿勢について確認したところ、“ねじり巻きスタイル”“椅子で正座スタイル”“フラミンゴスタイル”など、クセのある座り方をしている人が79.4%もいることがわかった(床で横座り、体育座り、あぐらなどの姿勢を含む)。周りの視線が気にならない在宅ワークでは、ついつい自分にとって楽な姿勢をとってしまいがち。座り慣れていない環境で足のベストポジションが定まらない“ベスポジ迷子”に陥り、血めぐりが悪くなってしまっている様子がうかがえる。

 また、調査結果から在宅ワーク中に様々な足の不調を感じている実態がわかった。特に、「むくみ」「冷え」「疲れ」の症状が多く、はっきりと「感じていることがあった」と、「なんとなく感じることがあった」を合わせると、いずれも8割以上の人が感じている結果となった。

 在宅ワーク中の足の不調について、足のケアで身体を整える独自のボディメンテナンスメソッドを確立した、ボディメンテナンスセラピスト・美脚トレーナーの久優子氏は、「長時間、椅子に座り続けていると、足首、膝、脚の付け根(鼠径部)など屈折する部分の血めぐりが悪くなってしまう。すると途端に老廃物がたまり、むくみや冷えを引き起こしてしまう。また、クセのある座り方を続けていると、ゆがみを生じさせるだけでなく、全身の血行不良を招き、足の不調を増長させてしまう」と述べている。

 久々の出社日や外出した時に、歩く距離や経路は変わっていないのに、なんとなくいつもと違う足の症状を感じた人は少なくないはず。歩行不足や座りっぱなしの状態が長引く中で気づきにくくなっている、足の不調のサインを見逃さないことが大切とのこと。そこで今回、自宅時間が増えている中での足の不調の原因と対策について、久氏に聞いた。

 「本来、『第二の心臓』とも呼ばれる“ふくらはぎ”の筋肉がポンプの役割をしていることにより、全身の血液を効率よく循環させている。ところが、ずっと同じ姿勢(座りっぱなしや立ちっぱなし)や歩く時間が減少した現在のような状況では、“ふくらはぎ”の筋肉を動かすことが少なく、血液が心臓に戻りにくくなるため、足だけでなく全身の血めぐりが悪くなる。血めぐりが悪い状況、つまり血行不良をわかりやすく“水を撒くホース”に例えてみると、ホースの内部が汚れていたり、折れたり、つぶれたりしていると水の流れが悪くなるのが想像できると思う。その状況が座りっぱなしの姿勢で起こっていると言える。歩行不足と座りっぱなしのダブルパンチで、足の不調を引き起こしている」と、なんとなく不調の原因は、歩行不足と座りっぱなしによる血行不良にあるのだと指摘する。

 「座りっぱなしの状態が長く続くと、室内でも足は冷えやすくなる。足を触った時に『冷たい』と感じたり、『手の温かさが気持ち良い』と感じたりするようなら冷えている証拠。全身に血液を流すポンプの役割を持つ“ふくらはぎ”を、蒸しタオルや温熱シートで温めるとよい。座りっぱなしやクセのある姿勢で血行が悪くなってしまった“ふくらはぎ”を温め、血めぐりを促すことで、足のむくみや冷えは解消される。また、久しぶりに外出してよく歩いた日や立ちっぱなしの日などは、帰宅後に冷却シートを使うと心地よくふくらはぎをケアできる」と、“ふくらはぎ”のケアには蒸しタオルや温熱シートで温めるとよいとのこと。

 「足がむくみ、だるさを感じたら、めぐりが悪くなっている証拠なので“ふくらはぎ”を集中的にケアしてほしい。不調を感じたら、仕事中でも椅子に座ったままでできる方法、押すだけの簡単な方法などで気軽にケアするとよい。実は、めぐりアップのためには足裏のケアも大切なので、“ふくらはぎ”と足裏をセットでケアすると効果的。ケア後に足を触ってみて、温かく感じたり、柔らかく感じたりしたら、めぐりが良くなったサイン」と、“ふくらはぎ”と足首のマッサージでめぐりがアップすると教えてくれた。

 ここで、久氏がおすすめするマッサージ方法を紹介しよう。「ふくらはぎ雑巾絞りマッサージ」は、両手で“ふくらはぎ”をつかみ、左右交互に雑巾を絞るように動かす。下から上にスライドさせるのがポイントとのこと。「足首~ふくらはぎマッサージ」は、手を握り、指の第二関節で足首からひざ裏に向かってふくらはぎ全体をまんべんなく押し流す。反対側の足も同様に。「膝でカンタンふくらはぎマッサージ」は、片足の“ふくらはぎ”をひざにのせて、そのまま上下にスライドさせる。痛みがともなわない程度の力加減で行ってほしいという。反対側の足も同様に。「手と足 握手マッサージ」は、足の指と手の指をしっかり組み、左右に小刻みに動かす。足の指を広げるように足の指に付け根まで指を入れ、しっかり動かす。反対側の足も同様に行う。

 最後に久氏は、「家で過ごす時間が長くなる環境では、入浴を仕事とプライベートの切り替えタイミングにするのもよい。全身を効率的に温めるには炭酸入浴が効果的。炭酸ガス入りの入浴剤を使用すると、炭酸ガスが温浴効果を高めて皮膚の毛細血管を拡張して血めぐりがよくなるので、疲れやだるさ、冷えなどに効く。38~40度の温度で10分以上、全身でゆっくり浸かるとよい」と、炭酸入浴をすることで、全身の血のめぐりをアップさせることができるとアドバイスしてくれた。

[意識調査概要]
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年3月26日~3月27日
調査対象:首都圏の20~49歳の女性519名
調査内容:在宅ワーク中の仕事スタイルに関する意識調査

ウーマンウェルネス研究会supported by Kao公式サイト「ウェルラボ」=http://www.well-lab.jp/


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