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エクスペディア・グループ、コロナ後の旅行に関する意識調査、「清潔・衛生対策」と「予約変更・キャンセルへの柔軟な対応」を重視する傾向が定着

2021.05.21 11:03 更新

 エクスペディア・グループは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)収束後の旅行への意識に関する新たな調査「旅行者が求めるものとは[2021年版]」を実施した。日本を含む8ヵ国の旅行者、1万6000名から回答を得た今回の調査では、交通機関や宿泊施設に対して旅行者が求めるものの変化や、それに伴う新たな検索・予約の行動パターンについての意識変容が明らかになった。第1回目の調査は2020年に実施しており、2回目となる今回の調査では、最新のデータをもとに旅行者の傾向を前年と比較した内容となっている。最新の調査では、「清潔・衛生対策」と「予約変更・キャンセルへの柔軟な対応」を重視する傾向の定着が明らかになった。

 2020年は、新型コロナウイルス感染症の拡大によって世界中の人々が計画を変更することになり、多くの旅行が延期となったが、今年初めには、国内および海外旅行の検索が増加し始め、旅行需要は依然として高いことが明らかになっている。「旅行と引き換えに1ヵ月間、何を諦められるか」という質問に対して、旅行者のうち41%が「スポーツ観戦」、39%が「オンラインショッピング」、37%が「ソーシャルメディア」を諦められると回答している。また、4分の3の人が「旅行ができるなら、新しいスマートフォンを入手するより嬉しい」と回答している。

 「今後18か月間の旅行先として考えているのは?」という質問に対して、45%の旅行者が「ビーチリゾート」と回答した。一方で、3分の1以上にあたる36%の人が「主要都市」、残りの約3分の1(33%)の回答者が「小さな町や村」と回答した。また、目的地のタイプを問わず、旅行先は「車で行けて、自宅からあまり離れていない場所」であることを最も重要と考えていることがわかった。近場を好む傾向に続き、「長期滞在」や「アウトドアのアクティビティーが体験できるツアー」を楽しみたいという旅行者も多く、「一生に一度は行きたい場所へ旅行をしたい」という欲求が高いことも明らかになっている。

 今回の調査結果から、旅行者は予約時に「清潔で衛生的な環境であるかどうか」を最も考慮していることが明らかになった。「清掃・安全衛生対策を重視する」と回答した旅行者は、半数近くにあたる42%にのぼっている。また、2020年から2021年にかけて「予約の変更・キャンセルへの柔軟な対応」を重視する旅行者が大幅に増加し、その増加率は過去最高だった。また、約3分の2にあたる60%の旅行者が「たとえ割引料金であっても返金不可の客室を予約するつもりはない」と回答している。この結果は3分の2(66%)の旅行者が「返金不可の客室を予約するつもりだ」と回答した2020年と比較すると、ほぼ逆転したことになる。

 同調査では、旅行者が求めるものを提供しているかどうかが予約の意思決定に影響を与えるという事実も明らかになっている。10人中8人以上の旅行者が「子ども連れの家族を歓迎している宿泊施設に改善が望まれる」と答えている一方で、そのうちの約4分の3(71%)の旅行者が「子ども向けの設備・サービスが本当に充実している施設であればリピーターになる」と回答している。また、3分の1以上(34%)が「宿泊期間を延長してもよい」と回答している。

 さらに、大多数(94%)の旅行者は「ペットと宿泊可としている施設に改善の余地がある」と考えている。ペット同伴の旅行者向けサービスを充実させることは、宿泊施設が業績を伸ばすために取り組むべきポイントの1つといえる。半数以上(60%)の旅行者は「本当にペットと快適に過ごせる施設であればリピーターになる」と答えている。また、半数近く(42%)が「滞在期間の延長も考える」と答え、約3分の1(31%)が「1泊あたりの料金が高くなってもよい」と回答している。

 同様に、4分の3以上(77%)の旅行者が「宿泊先を予約する際はテクノロジー設備が整った施設を選ぶ」と回答しており、3人に1人の旅行者が「高速インターネットを提供している施設にはより高い料金を払ってもよい」と考えている。また、ストリーミングサービスを重視する傾向も強まっており、特にZ世代(38%)、ミレニアル世代(42%)、子ども連れの旅行者(42%)、義理の両親を同伴する旅行者(40%)に顕著であることがわかった。

 また、同調査では、旅行者にとって「信頼感」が重要な要素であることも明らかになっている。明確なコミュニケーションを心がけている宿泊施設はキャンセル率が低いと共に、顧客の満足度が高く、口コミも高評価となっている。回答者のうち40%が「コロナ禍によって、口コミはこれまで以上に重要になった」と考えていることも注目すべきポイントとのこと。また、ほぼすべての人(91%)が「施設のオーナーや管理者はネガティブな口コミに対して返信するべきだ」と回答している。

エクスペディア=https://www.expedia.co.jp/


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