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矢野経済研究所、2020年度和洋菓子・デザート類市場調査、前年度比7.6%減を予測

2021.05.11 12:07 更新

 矢野経済研究所は、国内の和洋菓子、デザート類市場を調査し、製品セグメント別の動向、チャネル別の動向、参入企業の動向、将来展望を明らかにした。その結果、2020年度の和洋菓子・デザート類市場は前年度比7.6%減を予測した。コロナ禍では人の動きが大きく変わったことから、流通チャネルによってその影響度合いに差が出たことも明らかとなった。

 和菓子、洋菓子、デザート類(ヨーグルト、プリン、ゼリー、その他チルドデザート類)、アイス類(アイスクリーム類、氷菓)を合計した2019年度の和洋菓子・デザート類市場規模(メーカー出荷金額ベース)はほぼ前年度並みで推移し、2兆2833億円と推計した。国内外の観光客需要が比較的好調だったほか、バスク風チーズケーキやスフレチーズケーキなどのヒット商品に恵まれたことがプラスとなった。

 しかし、2020年度は年度当初からコロナ禍一色となり、人の動きが制限されたことで、巣ごもり需要に繋がるカテゴリ・流通チャネルは好調に推移したものの、手土産需要が減少し、全体的に縮小を余儀なくされた。特に駅・空港などの交通拠点チャネルは営業自粛など売場閉鎖にも見舞われた。流通系和・洋菓子やデザート類は堅調に推移したものの、製造小売系の和菓子・洋菓子市場が特に大きなダメージを受けている。

 コロナ禍では、人の動きが大きく変わったことから、流通チャネルによってその影響度合いに差が出た。スーパー・量販店や生協など、日常的な買い物を行うチャネルではプラスの影響となり、流通系の和菓子・洋菓子は、概ね好調に推移する傾向がみられる。

 一方、コンビニエンスストア(CVS)は、都市部を中心に、リモートワークが広がる中で来店客数が減少しており、マイナスの影響がみられるケースもある。製造小売系の和菓子・洋菓子は、地元ケーキ店など一部好調に推移するチャネルもあるが、全体的にはギフトの売上構成比率が高く、冠婚葬祭や会合など対面機会の減少に伴う手土産需要の縮小で、マイナス影響が目立っている。

 2020年度の和洋菓子・デザート類市場(メーカー出荷金額ベース)は、前年度比7.6%減の2兆1099億円と予測する。コロナ禍に伴う外出自粛で、国内外の観光土産需要が激減したほか、冠婚葬祭や会合などの対面機会の減少で手土産需要が減少し、特に製造小売系の和・洋菓子市場が縮小している。

 一方、スーパーやCVSなどの一般流通チャネルで販売される、流通系の和・洋菓子市場は巣ごもり需要の増加に伴い、拡大基調となっている。また、デザート類に含まれるヨーグルトは、健康意識の高まりから、需要の高止まりが続いている。アイス類は、業務用はマイナス影響を受けているが、市販用が好調に推移している。

[調査要綱]
調査期間:2020年11月~2021年3月
調査対象:和菓子・洋菓子・デザート・アイス類のメーカー、卸売業、小売業、その他関連団体等
調査方法:同社専門研究員における直接面接取材および、電話取材、アンケート調査、文献調査併用
[発刊日]3月26日
[体裁]A4 675ページ
[小売価格]13万2000円(税込)

矢野経済研究所=https://www.yano.co.jp/


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