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アクサ生命、ニューノーマルと認知症に関する意識調査、4割が「認知症に関連しうる自覚症状が増加」したとする一方で「未対策」は9割超に

2021.04.28 18:41 更新

 アクサ生命は、20代~60代の男女1000名を対象に、「ニューノーマルと認知症に関する意識調査」を実施した。同調査では、新型コロナウイルス感染症の影響による行動やメンタルの変化と、自身や周りの人々の「認知症」に対する意識について聴き、現代の認知症リスクと課題を考察した。その結果、この1年の行動変化で認知症、デジタル認知症(スマートフォンやパソコンなどデジタル機器への依存によって、記憶力・集中力・注意力の低下や、言語障害といった認知症に似た症状がでること)のリスク高まり、コミュニケーションや運動が減少、動画視聴やSNSなどスマホ利用が増加した。また、4割が「認知症に関連しうる自覚症状が増加」したとする一方、「未対策」は9割超に達した。

 認知症は、日本が抱える大きな課題のひとつとなっている。総務省の推計では、認知症高齢者は平成24年で約462万人存在し、令和7年(2025年)には約700万人に達すると予測されている。この課題に対し、政府は認知症への理解を深めるための普及・啓発や、認知症の人やその家族の視点を重視した施策の推進を進めている。

 アクサ生命は、生活者から信頼される「パートナー」として、生活者に自信をもってより良い人生を送ってもらえるよう寄り添い、大切なものを守るという使命のもと、日々、商品やサービス、アドバイスの提供に努めている。「認知症との共生と予防」という社会的な課題については、2019年から革新的な商品・サービスの提供や情報コンテンツの拡充、発信に取り組んでいる。

 一方、私たちの生活は新型コロナウイルス感染症の影響によって、外出自粛や新しい生活様式「ニューノーマル」に沿った行動によって、「巣ごもり」から運動機会は減少傾向、食事の買い置きによって栄養が偏りがちに、対面コミュニケーションの減少によって脳の認知機能が低下傾向、テレビなど受動的なメディアとの接触が増加、暗いニュースによって気持ちが低下し、ストレスが増加--のような変化が起きている。

 これらは認知症のリスクを高める要因と合致する。「アクサの脳トレ」を監修するNeU 取締役CTOの川島隆太博士は、「対面コミュニケーションの減少は、脳の前頭前野の活動が低下する懸念がある」とし、「長期的視座に立つと認知機能の低下の懸念は増加していく可能性が高い」と指摘。また、「テレビやスマートフォンなどの長時間視聴は、前頭前野の血流が低下し、働きに抑制がかかり、脳の衰えを加速させる懸念がある」と示唆している。こうした行動の変化と川島隆太博士による研究結果を踏まえ、アクサ生命は新型コロナウイルス感染症の影響下における、認知症のリスクと意識に関する生活者調査を1000名を対象に行った。この調査結果が、「認知症との共生と予防」と向き合い、その課題解決を通じて、私たちのよりよい未来づくりにつながる契機となることを願っているとしている。

 まず、新型コロナウイルスの感染拡大前と比べて、私たちの様々な行動に対する変化を調査した。「旅行する」、「対面コミュニケーション」、「スポーツをする」、「映画・演劇鑑賞」といった、外出や人との接触を伴う行動は大幅に減少し、運動量や対話による刺激が低下している傾向にあることが改めて浮き彫りとなった。これは、脳機能の維持に大切な有酸素運動や、コミュニケーションによる能動的な刺激の減少を示唆しており、認知機能低下のリスクの高まりが懸念される。

 増加した項目には、デジタル機器の利用を伴う「動画視聴」や「SNS」があり、スマートフォンやパソコンなどデジタル機器への依存によって、記憶力・集中力・注意力の低下や言語障害といった認知症に似た症状がでる「デジタル認知症」のリスクが高まっていることがうかがえる。

 認知機能の維持・向上には、「頭を使うことで脳の前頭前野の血流が上昇(=活性化)することが重要」ということが、研究からわかっている。川島博士の見解では、「前頭前野をしっかり活性化させるには、適度な負荷が重要でリラックスした状態では活性化しないと考えられている。たとえば、音読をする、簡単な計算問題を全力で解く、調理をする、楽器を演奏する、人と対面で会話をするなど、目的をもって能動的に脳を使うことで、適度な負荷がかかり認知機能の維持・向上につながる」とコメント。

 一方、テレビやスマートフォンなどインターネット端末での「動画視聴」や「SNS」の利用は、視覚にかかわる「後頭葉」と、聴覚にかかわる「側頭葉」ばかりが使われ、前頭前野の血流はむしろ低下して働きに抑制がかかり、ぼーっとした状態になる。この、ぼーっとした前頭前野を使わない状態が毎日続くと、認知機能が次第に低下し、長期的には認知症リスクを高めることが懸念される。

 新型コロナウイルスの感染拡大前と比べて、「孤独感」を感じることが増えた人は4人に1人、「ストレス」を感じることが増えた人は約半数にも上った。その理由を聞くと、外出制限やリモートワークなどからの孤独感や、マスクの着用、新型コロナウイルス感染症に関するネガティブな報道、家族が日中一緒にいることによるストレス、といった声が上がった。

 川島博士は、「長期にわたるストレスや強度のストレスを受けると、記憶を司る海馬など脳に悪影響を及ぼすことがわかってきた。コミュニケーションに関する行動の減少以外に、このようにメンタル面からも認知症のリスクが高まっていることが懸念される」と指摘している。

 行動の変化と、ストレス・孤独感との関係を見ると、全体平均と比べて「SNS」や「動画」、「スマートフォンのゲーム」といったWeb サービスの利用が増えたと回答とする人は、「孤独感」や「ストレス」を感じるようになったと回答した割合が高くなった。SNS やネットゲームなどのWebサービスの利用増加は、脳が同時処理しなくてはならないマルチタスク状態が続くことで脳が疲労しやすくなり、ストレス処理能力が低下することが示唆されている。

 認知症に関連しうる自覚症状について聞くと、約4割の人が何らかの自覚症状が増えたと回答した。「イライラ/怒りっぽい」、「無気力」、「日付が出てこない」、といった認知機能の低下を含む自覚症状が一定数上がっている。新型コロナウイルスの感染拡大は、単純な感染リスクだけではなく、副次的に発生した刺激の減少から認知機能の低下、そして長期的には認知症リスクにも影響を与えることが懸念される結果となった。

 「自分や家族が認知症になること」への不安は、それぞれ約6割が「感じている」と回答した。一方で、認知症への対策については、9割以上ができていないことがわかった。

 「自分が認知症になるとしたら何歳くらいだと思うか」を聞くと、「70歳前後」の回答が多く、まだ先のこととして対策を後回しにしている実情がうかがえる。

 認知症の対策をしていると回答した人に具体的な対策内容を聞くと、「貯金」、「保険」、「身辺整理」が上位となった。「認知症になったら不安に思うこと」も聞くと、「周囲の人に迷惑をかけたくない」といった主旨の回答がもっとも多く、それを裏付けるような対策内容となった。

 認知症との共生社会に向けて現状の意識を聞くと、「認知症の人への対応に不安がある」が56.6%、「一緒に働くことを想像できない」が62.4%という結果になった。認知症との共生社会を実現するためには、この数値を減らしていくアクションが社会全体で必要となる。

 また、認知症予防についても聞いた。予防のために取り組みたい行動は、「対面コミュニケーション」、「ウォーキング・ジョギング」、「散歩」、「買い物」、「旅行」といった結果が上位となった。年代別に見ると、「特にない」と回答した人は20代で35.5%、60代で13.0%と、60代の約9割は認知症予防に向けて何かしら取り組みたいと考えており、認知症予防に対する意識の高さがわかる。60代は他世代と比べて、「ウォーキング・ジョギング」、「買い物」、「旅行」、「料理」といった項目の回答率も高く、認知症予防のために、日々の行動をより良くしていこうという意志が見られる。

 脳科学の第一人者 川島博士は、「新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛や行動制限で、脳の機能の維持に大切な有酸素運動やコミュニケーションの機会が減り、脳の機能低下が懸念されている。今回のアンケートからも、脳にマイナスな行動が増えるなどの変化が起きていることがわかった。このままの生活スタイルが定着すると、脳の衰えを加速させる恐れがある。高齢の家族がいる人は、認知症や軽度認知症害(MCI)の進行につながる心配があるので、できれば人の少ない場所での散歩に誘ったり、電話やテレビ通話などでコミュニケーションの回数を増やしたり、脳トレアプリや脳トレドリルをプレゼントしたり、脳によい生活環境づくりをサポートしてほしい。また、働いている人も、自宅で有酸素運動をしたり、在宅勤務でも同僚とのコミュニケーション方法を工夫したり、頻度も意識して、脳の機能を維持することを心がけてほしい。効果的に脳を鍛えるためには、1日10分、前頭前野を活性化させる脳トレも有効となる」とコメントしている。

 アクサ生命は、契約者向けウェブサービス「My アクサ」を進化させた「Emma by アクサ(エマバイ アクサ)」の提供を昨年11月から開始した。その中のコンテンツとして、世界的な脳科学の第一人者である川島博士監修による「アクサの脳トレ」を展開している。科学的研究に基づいて開発された「脳トレ」ゲームを継続的に行うことで、認知症の予防や日々の集中力を向上させる効果が期待できる。アクサ生命は今回の調査結果を踏まえ、今後も認知症に向き合い、能動的な意志を持ち共生に向けて行動する人々を応援していく。人々のライフマネジメントに寄り添い、よりよいパートナーを目指して活動を続けていく考え。

[調査概要]
調査名:ニューノーマルと認知症に関する意識調査
調査期間:2020年12月
調査方法:ウェブアンケート
調査対象:20代~60代の男女
回答者数:1000人
※複数回答の場合は、回答者数を100%として算出している
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100%とはならない

アクサ生命=https://www.axa.co.jp/


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