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TPCマーケティングリサーチ、インナービューティー市場についての調査、2019年度は前年度比1.8%減の1345億円に

2021.01.23 12:34 更新

 TPCマーケティングリサーチは、インナービューティー市場について調査を実施した。その結果、2019年度のインナービューティー市場は、前年度比1.8%減の1345億円となった。

 2019年度のインナービューティー商品の市場規模は前年度比1.8%減の1345億円となった。同市場は女性の美容意識の高まりによるユーザー層の拡大に加え、近年はインバウンド需要を取り込むことで成長を続けてきた。2019年度は市場の約6割を占める美肌カテゴリーが堅調に推移する一方、それに次ぐ美白カテゴリーが2桁減となり、市場全体としてはマイナス成長となった。

 このなかで、市場での存在感が高まっているのがトクホ・機能性表示食品である。同市場は肌トクホのヒットや有力ブランドの機能性表示食品化によって、2019年度に市場規模が大きく拡大。インナービューティー市場全体に占める割合は9.7%まで伸長している。2020年以降も新商品の発売が続いており、4月には紫外線対策を訴求した商品が登場している。またプラセンタを機能性関与成分とした商品が初めて上市されるなど、訴求や成分の多様化が進んでいる。

 2019年度のインナービューティー商品の分野別売上高は、サプリメントが最も大きく構成比45.5%の612億円となった。次いでOTC医薬品が同27.1%の365億円、飲料が同23.2%の312億円、ゼリーが同4.2%の56億円となっている。サプリメントは前年度を下回った。2019年度はオルビスが日本初の肌トクホを発売して新市場を創出する一方、インバウンド消費の減速により売上を大きく落とした企業もあり、縮小する結果となった。OTC医薬品は唯一、具体的な肌トラブルの改善を訴求できるという強みがあり、近年は国内需要だけでなくインバウンド需要も取り込み成長が続いている。

 2019年度はインバウンド需要に陰りが見えたものの、エスエス製薬をはじめ主要企業が増収となったことから、引き続き堅調に推移した。飲料は森永製菓とサントリーウエルネスがけん引役となり、拡大傾向が続いている。森永製菓は2019年9月に「おいしいコラーゲンドリンク」を機能性表示食品として刷新。「肌の潤い」に加えて「膝関節のサポート」と「骨形成のサポート」も訴求することで新たな需要の掘り起こしを図っている。また、サントリーウエルネスも同年2月に「リフタージュ」を刷新してプロモーションをさらに強化。ブランド認知度が向上し、新規顧客の取り込みが進んでいる。ゼリーはシェアの半数程度を愛しとーとの「うるおい宣言」が占めており、同社の動向が市場全体の推移に大きく影響している。2019年度は愛しとーとが堅調に推移したほか、その他の企業も安定した売上を維持したことから拡大傾向が続いた。

[調査対象]同資料ではインナービューティーに関連する商品を調査対象としている。具体的には、経口摂取によって肌や髪、爪などへの美容効果を訴求したサプリメント、飲料、OTC医薬品(一般用医薬品)、ゼリーの4分野を対象としている。なお、美容成分を配合したグミやヨーグルトなどの菓子および加工食品、野菜ジュースなどの嗜好性の強い飲料は対象外としている。 [調査期間]2020年9月~2020年12月
[発刊日]12月22日(火)
[小売価格]9万9,00円(税別)

TPCマーケティングリサーチ=https://tpc-cop.co.jp/


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