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矢野経済研究所、エステティックサロン市場に関する調査、2020年度は前年度比5.3%減の3436億円の見込

2021.01.13 12:11 更新

 矢野経済研究所は、国内エステティックサロン市場を調査し、都道府県別や施術別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。その結果、想定より早く客足が戻っているものの、新型コロナウイルス感染拡大による営業休止が影響し、2020年度のエステティックサロン市場規模は前年度比5.3%減の3436億円の見込みであることがわかった。

 2020年度のエステティックサロン市場規模は、事業者売上高ベースで3436億円、前年度比94.7%と縮小を見込む。施術・物販市場別にみると、2020年度の当該市場の施術分野は新型コロナウイルス感染拡大のマイナスの影響を大きく受け、物販分野は一般消費財同様に、WEB販売が寄与した。今春、緊急事態宣言下では業態・規模を問わず、多くのサロンが店舗の営業休止を余儀なくされた。段階的に宣言が解除された5月中旬から6月には営業再開(時短営業も含む)をし、以降来店客数には一定の戻りがみられる。

 慢性的な課題とされてきた人材難の問題は、店舗統合などによって店舗数が減少傾向であることに加え、2020年はコロナ禍による他業界の採用見送りや抑制などによって、エステティック業界希望者が増加し、改善されている。

 景気回復後の揺り戻しへの備えは必要であることに加え、業界の中心的な働き手である20代女性の職業観や仕事への意識の変化に着目し、社員満足度(ES)の向上、待遇改善などのES施策実施は継続的な取組みが重要となっている。

 2021年度のエステティックサロン市場規模は事業者売上高ベースで3480億円と、前年度比101.3%を予測する。現状では新型コロナウイルスの収束見通しが立たないため、限定的な条件に基づくものの、回復基調を予測する。緊急事態宣言解除後、人々の自粛疲れが顕著であり、サロンでは充分な感染防止策が取られていることや個室での施術が主流であることから、癒しを求めての来店客を主に、想定より早く客足が戻っている状況にある。コロナ禍前の水準には到底満たないものの、最悪の状況ではないといえる。ユーザーにとっては、人との接触を極力回避した自粛生活上での楽しみとしての役割を、エステティックサロンが担っている。

[調査要綱]
調査期間:2020年10月~12月
2.調査対象:エステティックサロン、エステティックサロン関連商材取扱企業等
3.調査方法:同社専門研究員による直接面接(オンライン含む)および電話によるヒアリング、文献調査併用
[発刊日]2020年12月28日(月)
[小売価格]12万円(税別)

矢野経済研究所=https://www.yano.co.jp/


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