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TPCマーケティングリサーチ、敏感肌コスメ市場についての調査、2019年度は前年度比9.4%増の888億円に

2020.12.16 16:07 更新

 TPCマーケティングリサーチは、敏感肌コスメ市場について調査を実施した。その結果、2019年度の敏感肌コスメ市場は、前年度比9.4%増の888億円となった。

 2019年度の敏感肌コスメ市場は前年度比 9.4%増の888億円。この10年間で約1.7倍に拡大している。

 2019年度の成長要因としては、敏感肌コスメのマス化が進んだことが挙げられる。具体的に、近年は敏感肌の捉え方自体が拡大して“一時的な敏感肌”を感じる人が増えるなど、敏感肌人口の増加が加速した。そのなかで、主要ブランドが有名な女優を起用した積極的なプロモーション展開で露出を強化して敏感肌コスメの認知度拡大につながった。また、カネボウ化粧品の「フリープラス」が掲げる“敏感を愛そう。”のように、敏感肌であることを肯定的に捉えたポジティブなアプローチを行ったことが奏功し、新規ユーザーの獲得に成功している。

 さらに、従来は敏感肌コスメとしてはフェイスケアがメインであったが、ここ数年は体や頭皮の乾燥による敏感肌を気にする人が増え、ボディケアやヘアケアのユーザーが増加。使用部位が拡大したことでスキンケアとのクロスセルにつながり、市場規模が底上げされている。

 2019年度のシェアトップは花王(構成比23.4%)で、第2位が第一三共ヘルスケア(同11.1%)、第3位が資生堂(同9.7%)などとなっており、上位10社の合計シェアは全体の8割以上を占めている。

 伸長率でみると、花王や第一三共ヘルスケア、資生堂、ピエールファーブルジャポン、カネボウ化粧品、日本ロレアルなどが好調に推移している。

 このうち花王については、前年度比30.0%増と大きく伸長した。同社の「キュレル」では、新商品の投入によってスキンケアだけでなくボディケアユーザーの獲得につながったことや、主力のフェイスクリームが引き続き売上を順調に伸ばしたことが成長要因となっている。

 また、第一三共ヘルスケアは、同6.5%増で推移。同社の「ミノンアミノモイスト」では、メインユーザーは20~40代の女性だが、新たに導入した「同敏感肌・混合肌」ラインは10~20代前半からの支持が厚く、SNSでの反響も大きいことから若年層の開拓につながっている。

TPCマーケティングリサーチ=https://tpc-cop.co.jp/


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