データ・リポート

キユーピー、介護にまつわる意識調査、買い物の回数を減らしてまとめ買いしECの利用回数も増加傾向へ

2020.11.10 10:11 更新

 キユーピーは、「介護の日」(11月11日)に向けて「介護にまつわる意識調査」を発表した。2017年から開始し今年で4回目となる。今回は、コロナ禍での変化について調査した。これまでの知見と介護に関する実態分析をすることで、不安解消や課題解決に向けた提案につなげていく考え。その結果、買い物の回数を減らしてまとめ買い、EC(電子商取引)の利用回数も増加傾向にあることがわかった。

 「介護の日」とは、介護について理解と認識を深め、介護従事者、介護サービス利用者および介護家族を支援するとともに、利用者、家族、介護従事者、それらを取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進することを目的に、2008年に厚生労働省が制定した(厚生労働省ホームページ参照)。

 普段の食事で、食べやすさに配慮した食事(食べやすさに配慮した食事とは、軟菜食(通常の食事をやわらかくしたもの)、きざみ食(細かくきざんだもの)、ミキサー食(ペースト状にしたもの)、嚥下食(ペースト状、ゼリー状にしたもの)のこと)を用意している人に、「買い物をする方法や場所で変化はあっしたか」と尋ねたところ(複数回答可)、「まとめ買いをするようになった」(23.6%)、「買い物の回数を減らした」(23.3%)が上位の回答だった。一般の生活者にもいえることだが、特に重症化するリスクの高い高齢者やその同居家族は、感染防止の観点から買い物を含む外出を控え、買い方を工夫していた様子がうかがえる。

 買い物をする場所の変化については、「ドラッグストアで食品を購入する機会が増えた」(7.5%)、「ショッピングサイトの利用回数が増えた」(6.8%)、「ネットスーパーの利用回数が増えた」(6.3%)という回答も見受けられた。1割に満たない数字だが、ドラッグストアで日用品や医薬品と一緒に食品を購入したり、非接触で自宅まで商品が届くECを利用したりするなど、新たな買い方を試している人がいたと推察する。

 「体調に変化はあったか」と尋ねたところ(複数回答可)、「筋肉量が落ちた」(16.8%)、「運動量が減った」(16.2%)、「足腰が弱くなった」(15.5%)が上位の回答だった。感染リスクを避けるため、外出や自主的に介護サービスの利用を控えるなど、運動の機会が減ったことに起因していると推察される。さらに「食欲が落ちた」(9.9%)と答えた人が約1割いることから、長期化することで、低栄養になるなど、負のスパイラルに陥ることも懸念される。

 「食事の準備や食事をする状況で変化したこと」について尋ねたところ(複数回答可)、「外食を控えた」(24.8%)が最も多いことから、内食や家族で食事をする機会の増加につながっている様子がうかがえる。「家事の負担が増えた」と回答した人は、通常の食事を用意している人が9.3%であるのに対して、食べやすさに配慮した食事を用意している人は15.4%で、6.1ポイント高くなっている。また、「市販用介護食の使用回数」について尋ねたところ(単一回答)、約2割の人が「増えた」(20.6%)と回答していることから、家族の食事を用意しながら、食べやすさに配慮した食事を用意するなど、家事の負担が増えているのではないかと考えられる。

 新型コロナウイルス感染症は、高齢者が重症化しやすいため、本人や同居している家族にとって、日常生活のさまざまな場面で変化を余儀なくされる状況が、現在も続いている。キユーピーは5月に専門家監修のもと、高齢者が普段からよく食べている食材と「やさしい献立」シリーズを組み合わせて、手軽に作れる栄養バランスのよい1週間分の献立表を特設サイトで公開した。

 コロナ禍で「やさしい献立」シリーズは、ECでの販売が伸長している。今まで店頭で購入していた消費者も、非接触で商品を購入できる利点や遠く離れた親に届ける手段として、ECを利用する機会が増えていると考えられる。キユーピーは、withコロナで、買い物の仕方や買う場所の変化への対応、家で食事をする機会が増えた時の献立のアイデアなどを通して、介護する人と介護される人に寄り添った提案を今後も続けていく考え。

[調査方法の概要]
調査手法:アンケート調査(WEB 回答)
調査期間:9月10日(木)~10月15日(木)
調査対象:キユーピー「やさしい献立」サイト訪問者(全国在住の男女 合計2088人)

キユーピー=https://www.kewpie.co.jp/


このページの先頭へ