データ・リポート

矢野経済研究所、レディスインナーウェア・メンズインナーウェア小売市場に関する調査、2019年はレディスで前年比98.6%の6050億円・メンズで同98.6%の2550億円と縮小基調

2020.10.20 17:56 更新

 矢野経済研究所は、国内のレディスインナーウェア、メンズインナーウェア小売市場を調査し、製品セグメント別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。その結果、2019年のインナーウェア小売市場規模はレディスで前年比98.6%の6050億円、メンズで同98.6%の2550億円と、レディス、メンズともにインナーウェア市場は縮小基調となった。

 2019年のレディスインナーウェア小売市場規模は、前年比98.6%の6050億円と縮小基調にある。2019年も目立ったヒット商品は無かったが、「楽な着け心地」の市場トレンドは継続している。そのなかで、ノンワイヤーブラなどゆったり系、楽ちん、解放系と謳った商品のバリエーション拡充や快適系インナーの強化、無縫製肌着の拡販などが進んだ。

 2019年のメンズインナーウェア小売市場規模は、前年比98.6%の2550億円とマイナスに転じた。メンズインナーは機能性商品が主流で、毎年リニューアルを繰り返しながら商品開発が進められている。近年は、より素材や機能性に拘った商品展開も見受けられるが厳しい状況となった。

 アパレル業界含め、他業界からの「マスク」市場への参入が目立っている。インナーウェア業界もコロナ禍において「マスク参入」は多く、大手から中小企業まで自社製品やOEMといった形で提案を強めている。

 ユニクロが「エアリズム」のマスクを発表したが、そのインパクトは大きく、発売当初は長い行列ができるなど話題となった。またインナー各社も自社ブランドの派生品や同じ素材を用いた商品など、「マスク」にどのような付加価値を自社なりに提案するかで差別化を図っている。コロナ禍終息が見えない中で、今後もマスク需要は続くとはいえ、各社はマスクを一過性のものと見ず、一商材としてより密に関わっていくと考えられる。

 2020年のレディスインナーウェア小売市場規模は前年比97.4%の5890億円と予測する。2020年は、コロナ禍でリアル店舗の購買力が低下している中、EC強化は重要課題の1つである。どのようにリアルとECの融合を図るかがポイントとなる。ノンワイヤーブラなどヒット商品が出てくれば、そこから市場が盛り上がる可能性を秘めているが、なかなか市場を牽引するような商品が世に出ることは難しい。

 2020年のメンズインナーウェア小売市場規模は前年比97.6%の2490億円と予測する。メンズインナーもレディスインナーと同様に、WEB通販が拡大している。インナーウェアはアパレル等と異なり、試着を必須としないため通販との親和性は高いが、インナー各社の直販における新販路や小売各社のマルチチャネル化対策として注力されている。また、大手カタログ通販企業もWEBシフトを積極的に進めている。

矢野経済研究所=https://www.yano.co.jp/


このページの先頭へ