日用品・生活雑貨

貝印、女優の夏木マリさん・モデルの冨永愛さんとのコラボアイテムを開発、「環境と未来」がテーマの次世代製品「紙カミソリ」を来春発売

2020.11.06 19:06 更新

 総合刃物メーカーの貝印は、11月4日に、ゲストに夏木マリさん、冨永愛さんを迎えて、「KAI Edge Museum 刃物で切り開く未来」オンラインイベントを開催した。イベントでは、貝印が11月8日の「いい刃の日」公開の特設Webサイト「KAI Edge Museum」の内容を紹介した後、ゲストの夏木マリさん、冨永愛さんが登壇し、夏木さんとのコラボレーション製品「MARI KAMI HASAMI(マリカミハサミ)」と冨永さんとのコラボレーション製品「AI brow tool pen(アイブローツールペン)」のコンセプトやこだわりを語ってもらった。また「環境と未来」をテーマにした貝印の考える次世代の製品「紙カミソリ」も披露した。

 「いい刃の日」とは、全国の主要な刃物産地が制定した記念日で「いい(11)は(8)」の語呂合せと、ふいご祭り(旧暦11月8日に鋳物師、鍛冶屋、石工などふいごを用いる職人が行った祭り)が行われる日であることが由来となっている。

 「当社は1908年に岐阜県関市で創業。1932年には日本初のカミソリ替刃を生産した。1951年には長柄軽便カミソリを発売。1963年にはT型ゴールド。1972年には世界初のカミソリ自動販売機を展開。そして1959年から爪切り、1971年から包丁、1973年からハサミ、1984年から医療用メスの生産を開始した」と、貝印の遠藤浩彰副社長が挨拶。「あらゆる人々の生活を刃物で支えるべく、環境問題にも取り組み、再生可能エネルギーなどを積極的に活用するなどしている」と、SDGsを推進しているのだという。「そして、長きにわたり消費者の生活を身近に支え伴走してきた当社が、これから先の未来も消費者と共に切り開き続けていきたいという思いを込めて、『EDGES AHEAD 刃物で切り開く未来』をコンセプトに企画し、11月8日の『いい刃の日』に合わせて特設Webサイト『KAI Edge Museum』を公開する」と、刃物の新たな可能性を提案するコンテンツを展開すると意気込む。

 「サイト内の特設展『美しきKAI Design展』では、当社のデザインチームが『未来の刃物』をコンセプトに据えて、『環境と刃物』、『科学技術と刃物』を切り口に考案した製品を展示する」と、刃物の新しい可能性を提示していくとのこと。「女優の夏木マリさん、モデルの冨永愛さんとのコラボレーション製品も紹介する」と、「KAI Edge Museum」の概要について紹介した後、そのコンセプトやこだわり、製品に込めた思いを語ってもらうべく、夏木さん、冨永さんが登場した。夏木さんは、「とても素敵な“発明”ができてうれしく思っている」と、貝印と共に挑戦した製品を披露することができて喜んでいる様子。冨永さんは、「伝統ある貝印と製品開発できて光栄」と語っていた。

 まずは、夏木さんとのコラボレーション製品「MARI KAMI HASAMI」を紹介。「環境配慮のため、紙素材と最小限のステンレスで構成し、脱プラスチックを目指した。切れ味はそのままに、紙として捨てられるのが特長で、園芸と文具で使える」と夏木さん。「製品カラーは、バラの購入を通じて途上国の子どもたちを支援する社会貢献活動『One of Loveプロジェクト』にちなんで、プロジェクトのテーマカラーでもある赤を採用した。柄の部分にプロジェクトロゴを入れた。園芸用ハサミもあるので、お花屋さんに使ってもらうことを夢に見ている」と、「MARI KAMI HASAMI」に込めた想いを語ってくれた。

 夏木さんは、貝印のキッチンアイテムを日ごろから愛用しているとのこと。「日に日に自分の生活の中に“貝印”が増えてきている。日常で使うものこそいいものを使いたいと思っていてハサミもそのひとつ。貝印と一緒に提案できて、この縁に感謝している」と述べていた。

 「MARI KAMI HASAMI」について冨永さんは「本当に紙なのか、と思うぐらいの硬度となっている。質感も紙でできているからか、優しい感じがする」と話し、夏木さんは「開発にあたっては紙なので、形にすることが難しかったと聞いているが、これだけしっかりした形を作ってくれた」と、貝印の技術力を絶賛していた。

 続いて、冨永さんとのコラボレーション製品「AI brow tool pen」を紹介。「片側には交換式のアイブローレザー、 反対側はそれぞれ毛抜きとハサミをスライドで取り出すことができる製品で、色々な案が出たが、これ一つで眉ケアができるものがいいと思い提案した。素材は生分解性プラスチックを使用し、環境に配慮している」と、冨永さんが解説。「今の時代は“ジェンダーレス”がキーワード。世界の妊産婦と女性の命と健康を守るために活動している日本生まれの国際協力NGOジョイセフで取り組む『I LADY.』というプロジェクトのアンバサダーを務めている。このためジェンダー問題にも関心を持っており、どんな人でも使えるという観点は意識した。男女ともに持ちやすいカラーバリエーションや、質感も追求した」と、こだわった点について教えてくれた。

 「AI brow tool pen」について夏木さんは、「すばらしいアイデア。眉は女の命。持ち運びもできてすばらしい。インテリジェンスが出ている」と、冨永さんの発想力に感嘆の意を述べていた。

 さらに、来年春に公式オンラインストア「KAIストア」で発売予定の製品「紙カミソリ」について遠藤副社長が紹介した。「当社はディスポーザブルカミソリのシェアNo.1(インテージSRIデータ 男性・女性使い捨てカミソリ市場2019年9月~2020年9月)メーカーである責任から、昨年には2030年までにディスポーザブルカミソリの分野でCo2排出量換算半減を目指すと宣言した。その考えに基づき、多くの商品を研究・開発する中で『紙カミソリ』が誕生した」とのこと。「当製品は3つの大きな特長を有している。まず『Sustainable』では、紙ハンドルと金属刃体を採用したことで、貝印の他製品と比べてプラスチック使用量を約98%削減。今後は、さらなる環境負荷低減のため金属と紙のリサイクル化も視野に検討している。『Clean』では、使い切りを想定しており、細菌の繁殖やサビの心配がなく、常に清潔に使用可能とした。『Fashionable』では、ハンドルが紙でできているため、好きな色やデザインを自由にレイアウトすることが可能となっている」と、「紙カミソリ」の魅力について解説する。「当製品は環境に配慮したカミソリという価値だけでなく、紙を使ったおしゃれで先進的なカミソリとして独自のポジションを築いていく」と、カミソリ業界に新たなムーブメントを起こしうる製品なのだと強調した。

 「紙カミソリ」について夏木さんは、「紙カミソリはかさばらないので、持ち運びに便利。ホテルのアメニティとしても普及したらいいと感じた」と話していた。冨永さんは、「企業が環境に配慮したモノづくりを一生懸命していくことで、消費者側の意識も高くなると思う。先駆者としてやってもらうのは心強い」と語っていた。

貝印=https://www.kai-group.com/


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