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パナソニック、LED電球とLED照明器具で新ブランド「パルックLED」を立ち上げ、"しあわせを照らすあかり"をコンセプトに家庭のLED化促進へ

2021.10.22 18:27 更新

 パナソニックは、10月21日“あかりの日”から、蛍光灯・電球型蛍光灯ブランド「パルック」のネーミングを踏襲し、市販のLED電球とLED照明器具を新ブランド「パルックLED」として展開を開始した。同社は、2030年までに自社のCO2排出量の実質ゼロ化と、2050年までに自社の事業活動にともなう排出量を上回る規模での削減貢献を目指すことを表明しており、「パルックLED」立ち上げによって、家庭で身近にできる環境配慮への取り組みを進めていく考え。

 “パッとあかるく”をネーミングの由来にした同社の蛍光灯・電球型蛍光灯ブランド「パルック」は1977年の誕生以降、40年以上にわたり日本中の人々に愛用され、家庭を明るく照らしてきた。時代は移り変わり環境対策の一環として、電球・蛍光灯のLEDへの遷移が急務とされる中、家庭のLED照明の普及率はまだ低い状態となっている。同社は、家庭の“あかり”(電球と照明器具)のLED化をより強い想いで推進していくため、新ブランド「パルックLED」を立ち上げることとした。

 新ブランド「パルックLED」という名称には、蛍光灯・電球型蛍光灯の代名詞としてなじみ深い「パルック」をそのまま残している。人々のくらしに根付いた「パルック」をLEDにも踏襲することで、同社がこれまで培ってきた、モノや人を明るく美しく見せる確かな技術と想いを新ブランドでも継承し、これからもくらしに寄り添うあかりを提供していく。

 近年、多く耳にするようになったLED(light emitting diode:発光ダイオード)だが、実は住宅用の照明器具では、まだ約半数程度の浸透率だと想定されている。LEDはその特性から長寿命がメリットの1つとされており、照明の更新が市場に影響をおよぼすのは2020年代後半からと考えられている。普及率は少しずつ拡大し、2030年に住宅用照明器具のLED化は96%に達することが予想されている。

 しかし、パナソニックが今年行った調査結果を見ると、1年以内に購入したことがある家庭用の電球・蛍光灯や照明器具でLEDを選択したのは6割程度で、今後の家庭の利用意向を調査すると、「LEDに変えられるものは変えていきたい」と答えた人は半数程度にとどまった。これらのことから、LEDは家庭で少しずつシェアを広げているが、まだ半数程度の普及率にとどまっており、2030年の普及率96%の達成に向けて、LEDの普及が急務となっている。

 こうした背景の中、LEDのさらなる普及促進を図るべく立ち上げる新ブランド「パルックLED」では、“しあわせを照らすあかり”をコンセプトに、ただ明るくするだけではなく、「あざやか・美しい」「高い品質と信頼性」「持続可能な環境への配慮」という3つのあかりの価値を伝えていく。

 「パルックLED」の製品ラインアップは、LED電球とLED照明器具のブランドとして展開する。パナソニックのLED電球は、2009年10月21日に発売して以来、明るさ・光の質・省エネなどの進化によりあかり文化の向上に貢献し、昨年3月には国内出荷累計1億個を突破している。

 一方、照明器具では、2011年にLEDシーリングライト第1号を発売して以来、くらしのさまざまなシーンをあざやかに彩るあかりを提案してきた。

 特に、照明は、家庭における消費電力の第2位となる13.4%を占めており、LEDに交換することで、家庭の消費電力を大幅に減らすことが可能となる。

 パナソニックの調査によると、LEDと従来の消費電力比較を行うと、LEDシーリングライトでは、蛍光灯器具と比べ約58%、電球では白熱電球と比べ86%も消費電力を削減できることがわかった。家庭の消費電力の中でも多くを占める照明の消費電力を大幅に減らすことができるLEDは、家計はもちろん、環境面においても大きなメリットがあると考えられる。

 また、技術の革新は消費電力の抑制に役立っており、同じLED光源でも2011年発売の「HH-LC760A」(12畳用)は消費電力が74Wだったが、11月発売の「HH-CG1234A」(12畳用)では37Wと約半分に省エネ化を実現している。

 パナソニックでは、環境対策にも積極的に取り組んでおり、あかりのLED化の啓発として2012年から世界遺産、日本の伝統行事など名所のあかりをLEDへ交換・点検する「あかり交換活動」を行ってきた。LED化を推進する取り組みは「あかり交換活動」のほか、2008年から続けている学校授業の一環として「あかりのエコ教室」などの特別授業を開催。照明・太陽光などをテーマにこれまで1700校以上、のべ1万人を超える子どもたちへの教育活動を行ってきた。今後も様々な活動を通して、環境への取り組みなど人々の意識を変えるきっかけを提供し、あかりのLED化をより身近なものに感じてもらえるように展開していく。

 また、「パルックLED」へのブランドリニューアルにともない、「あかり交換活動」の一環として、同社LED照明器具の工場がある三重県伊賀市ゆめが丘の全世帯にあたる約1450世帯の一般住宅とゆめが丘の一部施設であかり交換活動を行った。一般住宅への交換活動の実施には、ゆめが丘住民自治協議会の協力を得ている。1500個の白熱電球がLED電球に交換された場合、消費電力が約14万kWh/年節約され、CO2も約86%削減される計算となる。これは、50年生育の杉の木約4500本が年間に吸収するCO2の量になるという。

 三重県伊賀市の岡本栄市長は、「今回のような活動は、省電力・省エネルギーに対する市民の理解と関心が高まり、市の環境施策実現に向けてもその一助になるものであると思っている。LED電球は、ゆめが丘地域内の公共施設で有効に活用していく」と述べている。

 ゆめが丘住民自治協議会は、「パルックLEDのあかり交換活動にゆめが丘住民が参加させてもらえたことをうれしく思う。少しずつではあるが、SDGsの取り組みを進めるきっかけとなった。あかりのLED化など簡単にできるところから環境への意識が広がっていくと良いと思う」とコメントを寄せている。

 パナソニックの“あかり”は、1918年に発売した照明の接続器具からスタートした。1936年に「ナショナル電球」第1号を発売し、本格的に電球・照明器具を開発していく。2009年12月に、白熱電球に代わるLED電球を発売。2011年には、LEDシーリングライトの第1号をリリースした。そして10月21日、「パルック」ブランドは「パルックLED」へと生まれ変わった。業界をリードしながら、様々な技術を開発し、製品に活かしてきたパナソニックは、これからも“あかり”の革新に取り組んでいく考え。

パナソニック=https://panasonic.jp/
パルックLEDスペシャルサイト=https://panasonic.jp/lamp/contents/led.html


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