運動・トレーニング

品川区、東京2020大会の2年前を記念した「スポーツフェスタOZ」を開催、元サッカー日本代表のラモス瑠偉さんが登場したトークショーやスポーツ体験コーナーで大会への機運を後押し

2018.10.29 10:52 更新

 品川区は10月27日、しながわ中央公園において、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、東京2020大会)の2年前を記念した「スポーツフェスタOZ(オズ)」を開催した。同イベントでは、スポーツ体験コーナーでハロウィンにちなんだ「魔女ホッケー」や「パンプキンビーチバレー」などが楽しめた他、品川区が応援する競技ブラインドサッカーをはじめオリンピック・パラリンピック競技が体験できるコーナーも設けていた。また、元サッカー日本代表のラモス瑠偉さんを特別ゲストに迎え、元競泳日本代表選手でしながわ2020スポーツ大使の伊藤華英さん、元ホッケー日本代表で品川区東京2020大会コミュニケーターの藤尾香織さん、ホッケー女子日本代表(通称、さくらジャパン)の小野真由美選手、ブラインドサッカー日本代表の加藤健人選手によるトークショーも行われた。

 「OZ」とは、「Olympic Zeal(オリンピックの熱意)」の頭文字をとった名前で、東京2020大会に向けて、品川区民における東京2020大会への機運を高めることを目的に行うものとのこと。トークショーを前に挨拶した品川区の浜野健区長は、「東京2020大会に向けて、選手だけでなく、観覧する人々も熱い想いをもって盛り上がる必要があると考えている。『スポーツフェスタ2020』が、そんな熱い想いを高めるイベントになることを願っている」と話していた。

 そして、ステージには、ラモス瑠偉さん、伊藤華英さん、藤尾香織さん、小野真由美選手、加藤健人選手が登場し、東京2020大会に向けて高まる想いや、品川区で開催される五輪競技や品川区が応援するブラインドサッカーの魅力について語りあった。「リオデジャネイロで生まれて、42年前に日本に来た自分にとって、ブラジル大会の次の五輪大会が東京で行われることを、とてもうれしく思っている」とラモスさん。「品川では、ビーチバレーが行われるということだが、ブラジルはビーチスポーツが盛んなので、ぜひ観戦したいと思っている」と、ビーチバレーの迫力あるプレーを生観戦したいと語っていた。

 伊藤さんは、「友人に五輪を目指すビーチバレー選手がいるので、とても楽しみにしている。一度、ビーチバレーを体験したことがあるのだが、砂に足を取られてとても大変だった。2人でコートを操る必要があるので、すごく難しいとも思った」と、観るだけでなく、実際にプレーしてみることで、そのスポーツの魅力を再発見できると話していた。

 品川区が応援するブラインドサッカーについて加藤選手は、「視覚に障害を持つ選手がアイマスクをして、音が出るボールでサッカーを行う。ボールから発せられる音が頼りのスポーツなので、お互いに声を掛け合いながらプレーするため、コミュニケーションがとても大切になってくる」と、ブラインドサッカーのポイントについて教えてくれた。ブラインドサッカーを体験したことがあるというラモスさんは、「とても難しくて大変だった」と、通常のサッカーとは全く異なるスポーツであるという。同じくブラインドサッカーを体験した経験を持つ伊藤さんも、「音を頼りに無我夢中でボールを蹴ったのだが、とんでもないところにボールを飛ばしてしまった」と、どこにどのようにしてボールを蹴ればよいのか、パニックになってしまったと述べていた。ブラインドサッカーで最も注目してほしい点は、「ボールを持っていない選手のポジショニングを観てほしい」と加藤選手。「また、観戦している最中は、心の中で応援してほしい。そしてゴールが決まったら盛り上がってほしい」と、プレー中は声を出さずに応援し、ゴールが入ったら、声を出して選手を称えてほしいと述べていた。

 東京2020大会の試合会場が品川区というホッケーについて藤尾さんは、「まずは、実際にスティックを使ってシュートをしたり、リフティング体験をしてみてほしい」と、「スポーツフェスタOZ」の会場で行われている体験コーナーでホッケーの魅力を体感してみてほしいとのこと。小野選手は、「ホッケーのボールはすごく小さいのだが、スティックはボールにしか触ってはいけないので、とてもテクニックを要するスポーツでもある。サッカーにも負けないスピード感も魅力で、男子のシュートは時速200kmを超えるので、その迫力をぜひ試合会場で感じてほしい」と、細かいテクニックとスピード感あふれるプレーに注目して応援してほしいとのこと。

 藤尾さんは、「サッカーはロングシュートを蹴ることもできるが、ホッケーはシュートが打てるエリアが決まっている。このサークル内での駆け引きにも注目してほしい」と、シュートを打つまでのせめぎ合いはホッケーならではの醍醐味だと教えてくれた。また藤尾さんは、「来年6月に、建設中のメインスタジアムが完成するので、とても楽しみにしている」と、さくらジャパンが新スタジアムでプレーする姿も注目してほしいと話していた。小野選手は、「スタジアムによって芝の感覚が異なるため、慣れるためにも早く新スタジアムでプレーしたい」と、メインスタジアムの完成が待ち遠しいと語っていた。

 ゲストの5名はそれぞれの競技で頂点を極めた選手であるが、他のスポーツをプレーしたり、チャレンジする機会はあるのだろうか。ラモスさんは、「学生時代にはハンドボールをやっていた。当時、ゴールキーパーが負傷してしまったため、助っ人でハンドボールの大会に出場したのだが、全国大会にまで進むことができた」と、サッカー以外にも非凡な才能を見せていたという。伊藤さんは、「水中で行うスポーツの方が安心する。逆に陸上で行うスポーツは苦手」とのこと。「現在は、趣味でサーフィンを行っている」と、水中ではなく、水上で行うスポーツを楽しんでいると教えてくれた。藤尾さんは、「小学校5年生からホッケーをやってきて、その他のスポーツは全く行ってこなかった。ただし、トレーニングの一環として、竹の棒を登ったりして上半身を鍛えていた」と、変わったトレーニング法で、基礎体力を高めていたと教えてくれた。小野選手は、「小学校低学年では柔道を行っていて、高学年では兄の影響でサッカーをしていた。しかし女子チームもなかったことから、女子チームがあったホッケーをするようになった」と、様々なスポーツにチャレンジした結果、ホッケー選手を目指すようになったと話していた。加藤選手は、「高校3年生で視覚に障害を負った。それまでは、小学校3年生からサッカーをしており、その当時Jリーグがスタートしたばかりだったので、ラモスさんは本当に憧れの存在だった」と、視覚に障害を負うまでは、Jリーガーを目指していたのだと教えてくれた。

 最後にラモスさんは、「自分の目標を実現させるには努力することが必要。そして、健康でいることも大切。しっかり目標をもって、健康であり続けることを忘れずにいてほしい」と、会場に詰め掛けた人にエールを送っていた。伊藤さんは、「アスリートは一日一日を大切にしている。1つでもよいので目標を持ってほしい。これが明日の活力になると思う。そして、東京2020大会において品川区ではホッケーとビーチバレー競技が行われる。これを機にスポーツに参加して、それが人々とのコミュニケーションにつながっていくことを願っている」と、スポーツを通じて人々の輪が大きくなってほしいと話していた。藤尾さんは、「2年後に東京で五輪が開催されるとは思ってもいなかった。それだけに地元の大会を盛り上げるためにも競技会場に足を運んで、東京2020大会を楽しんでほしい」と、実際にアスリートがプレーする姿を観てほしいと語っていた。小野選手は、「東京2020大会を機に、ホッケーのことを知ってもらえると嬉しい。個人的には選手としては最後のオリンピックになると思っているだけに、悔いのないプレーで頑張りたい」と、東京2020大会への意気込みを話してくれた。加藤選手は、「ブラインドサッカーをぜひ、知って、観て、体験してほしい。そして、みんなの応援を背に東京2020大会ではメダルを目指していきたい」と、応援を力にメダルを勝ち取りたいと述べていた。

 「スポーツフェスタOZ」では、スポーツ体験コーナーを設置。東京2020大会における区内開催競技に気軽に楽しみ、理解を深めてもらえるよう、ハロウィンにちなんだ「魔女ホッケー」、「パンプキンビーチバレー」を開催。ラモスさんや伊藤さんも区民に交じって、実際に競技を体験していた。

 そのほか、区応援競技のブラインドサッカーをはじめオリンピック・パラリンピック競技が体験できるコーナーも設けていた他、しながわ中央公園内のグラウンド(多目的広場)では、ブラインドサッカー東日本リーグ2018第5節の試合が同時開催されており、ブラインドサッカーの迫力を間近で観戦。ボールの音を頼りに、ゴールを目指す選手の姿に多くの人が注目して観戦していた。

 また、品川区では音楽とトークでオリンピック・パラリンピックを盛り上げる「SHINAGAWA2020 CONCERT×TALK」を11月10日に、スクエア荏原ひらつかホールで開催する。「スポーツフェスタOZ」に参加した伊藤さん、藤尾さんの他、多くのアスリートがトークに出演予定となっている。

品川区=http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/


このページの先頭へ