その他ニュース

日本ヒルズ・コルゲート、獣医療学術大会「FASAVA-TOKYO2019 新製品発売記念セミナー」を開催、犬猫の消化器疾患へマイクロバイオームをコンセプトとした新製品を発表

2019.09.25 17:43 更新

 最新の小動物臨床栄養学をもとにペットフードの研究開発を続けている、日本ヒルズ・コルゲートは、同社が唯一のプライムスポンサーを務める第10回アジア小動物獣医師大会「FASAVA-TOKYO2019」を今年は東京で9月26日から29日まで開催する。前日の25日に行われたプレコングレスでは、日本国内・海外から様々な分野の専門家を呼び講演してもらうセミナーを開催した。セミナーでは、ヒルズからマイクロバイオームの有効活用として、消化器ケアの新たな戦略と“マイクロバイオームに着目したはじめての特別療法食”を発表した。

 グローバル アカデミック&プロフェッショナル アフェアーズ ディレクター(ヒルズ ペットニュートリション)の獣医師イヴィータ・ベクヴァローヴァ先生は、「消化器疾患のあるところに、ディスバイオシス(マイクロバイオームの乱れ)がある。マイクロバイオームが少しでも変化すると、宿主に悪影響が生じる」と、消化器疾患とマイクロバイオームの関係性について言及。「慢性消化器疾患では、ディスバイオシスがよく見られる」と、様々なものが、消化器疾患のペットのマイクロバイオーム変動要因として考えられるのだと指摘した。「マイクロバイオームをどう調整できるのかというと、プレバイオティクスとプロバイオティクスはポストバイオティクス産生に影響する」と、短鎖脂肪酸、放出および活性化された繊維結合性ポリフェノールなどのポストバイオティクスが大腸のマイクロバイオームに影響するのだと訴える。「特別療法食『腸内バイオーム』は、消化器管内のマイクロバイオームに作用する」とのこと。「繊維反応性に対する新しいテクノロジーや、マイクロバイオームによる有益なポストバイオティクスの産生を促進する」と、「腸内バイオーム」の有用性を説いていた。「また、アクティブバイオーム+は『腸内バイオーム』に組み込まれた独自のテクノロジーである」と紹介。「繊維結合性ポリフェノールは腸内マイクロバイオームによって放出されると宿主に有益となる」と解説していた。

 慢性大腸性下痢の犬を対象とした多施設盲臨床試験について、ベクヴァローヴァ先生は、「22頭の犬が試験を完遂した。『腸内バイオームドライ』を8週間給与し、慢性大腸性下痢に対する活動性の症状発現ありの犬を対象とした」と、試験概要について紹介。「厳格な試験組み入れ基準および除外基準を適用。試験では科学的評価と臨床的評価の両方を実施した。その結果、糞便中の分枝鎖脂肪酸が優位に減少した」と、糞便の水分が70%から68%に減少したのだという。「マイクロバイオームは繊維の分解から糖を産生しており、これは糖分解への転換を示している」と、グラフを示して解説。「アクティブバイオーム+は、腸内細菌によって放出される植物性化合物を送り込む。また、マイクロバイオームは植物性化合物をより強力な抗酸化物質および抗炎症物質へと活性化する」と、試験結果について発表した。「この結果、メタボロミクス解析は、アクティブバイオーム+が消化管内のマイクロバイオームに栄養を与えて活性化することを示している」と、マイクロバイオームが繊維を代謝し、植物性化合物の遊離、植物性化合物をより生物活性の高い型へ活性化しているとまとめていた。

 「さらに、軟便を24時間以内に改善していることも明らかとなった」と、大便スコアに変化が見られたという。「給与以降、下痢が改善した犬の割合は100%だった」と、8週間で下痢がすべての犬で改善したと説明する。「排便時のいきみも減少し、便意があるのに便が出ない(しぶり)回数も減少した」と、犬の飼い主も臨床症状の有意な減少を報告していた。「現在、消化器疾患の猫を対象とした前向き試験も行っている」とのこと。「試験を通じて、より有益なポストバイオティクスを誘導する繊維を選択することで、ポストバイオティクスの産生に影響を与えることができる」と述べていた。「繊維反応性の消化器症状のために、画期的なアクティブバイオーム+テクノロジーがペット固有のマイクロバイオームと連携。猫において、規則正しい健康的な排便をサポートしてくれる。犬においては、慢性軟便をわずか24時間で改善し、再発を100%予防する」と、いますぐ解消したい消化器のケアで推奨される栄養については、新製品の「腸内バイオーム」が適していると語っていた。

日本ヒルズ・コルゲート=https://www.hills.co.jp/


このページの先頭へ