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第26回コカ・コーラ環境教育賞、青少年への環境教育推進への貢献が認められ環境大臣賞・文部科学大臣賞を新設、小中高の15団体が壁新聞とプレゼンテーションで活動の実績や成果を発表

2019.09.25 10:25 更新

 公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団は、8月25日、「雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス」(北海道夕張郡栗山町)において、「第26回コカ・コーラ環境教育賞」最優秀賞・大臣賞および優秀賞受賞団体を決定した。

 環境教育に関する顕著な活動への顕彰および環境保全・環境啓発・環境美化に寄与する新しい企画への支援を行う「第26回コカ・コーラ環境教育賞」は、今年4月23日から6月14日まで募集を実施。賞への応募方法は、財団支部による推薦と一般公募で行った。

 応募受付後、一次選考を経て、応募総数68団体(活動表彰部門:41団体、次世代支援部門:27団体)から、「活動表彰部門」として、札幌市立屯田北中学校科学部(北海道札幌市)、沖舘子供会(青森県平川市)、滑川市立東加積小学校(富山県滑川市)、愛知県岡崎市立東海中学校自然科学部(愛知県岡崎市)、大阪市立新北島中学校科学技術部(大阪府大阪市)、太子町立中学校(大阪府南河内郡)、一般社団法人やかげ小中高こども連合(岡山県小田郡)、徳島県上板町立高志小学校(徳島県板野郡)、econnect project北九州市立霧丘中学校特別支援学級(福岡県北九州市)、西表ヤマネコクラブ(沖縄県八重山郡)の10団体を選出。「次世代支援部門」として、市立札幌旭丘高等学校生物部(北海道札幌市)、青森県立名久井農業高等学校環境研究班(青森県三戸郡)、埼玉県立久喜工業高等学校(埼玉県久喜市)、大阪府立堺工科高等学校定時制の課程(大阪府堺市)、熊本県立岱志高等学校理科部(熊本県荒尾市)の5団体、計15団体が最終選考会へノミネートされた。

 なお今回、過去25年にわたる同賞の日本国内における青少年への環境教育推進への貢献が評価され、最終選考会においてその活動が最も優秀と認められた「コカ・コーラ環境教育賞最優秀賞」の2団体それぞれに対して、「文部科学大臣賞」「環境大臣賞」のいずれかが贈賞されることも決定した。

 そして、応募総数68団体から選出された15団体は、8月23日~25日に北海道栗山町のコカ・コーラ環境ハウスで開催されたコカ・コーラ環境フォーラム内での最終選考会に臨み、壁新聞とプレゼンテーションでそれぞれの活動の実績や成果、企画を発表した。選考委員による厳正な審査の結果、活動表彰部門においては「札幌市立屯田北中学校 科学部」がコカ・コーラ環境教育賞最優秀賞および環境大臣賞を受賞し、次世代支援部門では「青森県立名久井農業高等学校 環境研究班」が最優秀賞および文部科学大臣賞に選ばれた。

 活動表彰部門 最優秀賞・環境大臣賞を受賞した札幌市立屯田北中学校 科学部(北海道札幌市)は、絶滅危惧種であるエゾホトケドジョウを保護し、生態を知ることでエゾホトケドジョウを守る活動を継続しているとのこと。また、学校近隣の調査や河川の水質調査、生物調査、屯田防風林のゴミ拾い活動による希少魚種の保護活動も行っているという。受賞者は、「発表する前は不安だったけど、いつも以上の成果が出すことができ、自身の成長を感じた。受賞をゴールとするのではなく、この3日間で学んだことを生かして今後の活動に取り組むことで、より多くの人に活動を知ってもらえるよう頑張っていきたい」とコメントした。

 次世代支援部門 最優秀賞・文部科学大臣賞を受賞した青森県立名久井農業高等学校 環境研究班(青森県三戸郡)は、“視点は世界 ~開発途上国の環境汚染に立ち向かへ~”というプロジェクト名で活動を行っていたとのこと。近隣の市町村役場や地域住民から圃場提供などの支援を受けつつ、開発途上国の環境問解決に貢献できる技術開発に取り組んでいるという。昨年度の活動では、肥料が湖沼に流入することで発生する水質汚染を植物で浄化する技術を開発し、スウェーデンで開催された水の国際大会や日本で開催された世界湖沼会議で発表するなど積極的に世界に発信しているとのこと。今年度の活動としては、農薬の飛散抑制技術の開発を行っており、液剤を泡状にすることを目的として予備実験を行った結果、界面活性剤を用いることで、泡状にでき、農薬の使用量を半減させられることがわかっているのだという。

 今後の方針としては、途上国でも手に入る界面活性剤を使用し実証実験する予定で、開発した技術を文化祭や地域のイベントで紹介し、地域の人々の意識向上を図る取り組みを行いたいと考えているとのこと。また、プロジェクトの継続のために、新入生に向けて研究指導を行い、ノウハウや研究の醍醐味を知ってもらい、今後の後継者となる人材の育成についても行っていきたいと考えているとしていた。受賞者は、「まさかの受賞に信じられない思い。今の自分たちがあるのは先輩たちのおかげなので先輩に感謝するとともに、後輩へもしっかりと伝えていきたいと思う。また今回の受賞をきっかけに、多くの途上国の人を助けることができるよう研究活動に取り組んでいきたい」とコメントしていた。

 東京学芸大学名誉教授、公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団 理事で、第26回コカ・コーラ環境教育賞の小澤紀美子選考委員長は、「今回参加した団体の発表を選考し、改めて従来の“地域の小中学生と大人による活動”、そして次世代を担う“国内の高校生や大学生の活動”、さらに今回からは“国際的な視野を持った活動”や大人から子どもではなく“地域の生徒・学生が主体となって周りの大人や団体を巻き込んだ活動”が増えてきたという新たな流れを感じた。人間は他者とのかかわりの中で育まれる。栗山町で開催されたコカ・コーラ環境フォーラムはそれぞれ文化や自然、社会も異なる地域から集まった活動・世代も異なる団体が互いに刺激を受け、共有される場所となっている。ここで学んだことをそれぞれの地域に持ち帰り、色々な考えや国際的な視点などを持って新たな活動に取り組んでいくことで、希望にあふれた未来を築いていってもらいたいと思う」と総評していた。

 また参加者は、将来にわたる継続的な環境保全・啓発・美化、水資源保護に向けた取り組みを共に行っていくためのきっかけとすることを目的に、栗山町の里山であるハサンベツでの水生生物調査、北海道コカ・コーラボトリング社による水資源について学ぶプログラムなどを、東京や札幌から運営協力として参加した9名の大学生らと実施。一方、大学生たちは最終選考会や表彰式の司会進行も行い、フォーラムの運営や参加団体との交流を通じて、自らを成長させる機会とした。最終日には、3日間で学んだことを今後どう地元で活かしていくか、今後一緒に取り組んでみたい他団体の活動などを発表し、2泊3日のプログラムを終了した。

 公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団では、今後も地域社会が求める青少年の育成を目指した、様々な事業を展開していくとしている。

 公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団は、2007年6月に37年継続していた日本コカ・コーラボトラーズ育英会と14年継続していたコカ・コーラ環境教育財団の事業を継承し、一元的に運営、推進できる母体として設立、2011年9月から公益財団法人に移行した。心豊かでたくましい人づくり(Healthy Active Life)を理念とし、国際社会が求める青少年の育成と、彼らを取り巻く地域社会を支える人材の育成を通じ、豊かな国際社会の形成および国際親善に寄与することを目的とし、内閣府に公益認定を受け、事業を展開している。

 また、同財団は、北海道夕張郡栗山町とともに、同町の廃校を、自然・環境 教育を中心に文化・スポーツの体験学習を行うことができる宿泊施設「雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス」として再生するプロジェクトを推進してきた。2010年4月にグランドオープンを迎えた雨煙別(うえんべつ)小学校 コカ・コーラ環境ハウスを拠点に、栗山町の豊かな自然環境の中で積極的な環境教育プログラムを展開し、次世代を担う青少年の育成を行っている。グランドオープン以来、日本全国のみならず世界中から6万人以上が来場している。

公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団=https://www.cocacola-zaidan.jp/


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