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CompTIA、IT業界が抱えるセキュリティ要員の課題と展望を解説、サイバーセキュリティの各役割に視える化を実現するべく資格認定のマッピングを発表

2019.08.28 17:34 更新

 ワールドワイドで100ヵ国以上の国と地域で取得されている認定資格を提供するCompTIA日本支局は、8月28日に「CyberSecurity skilled workforce challenges and opportunities」をテーマとしたメディアセミナーを開催した。同セミナーでは、CompTIAのトッド・ティビドー プレジデント兼CEOと、ジェームス・スタンガー チーフ・テクノロジー・エバンジェリストが、近年IT業界が抱えるセキュリティ要員不足の課題や今後の動向について講演を行った。

 「スマートシティやバイオメトリックスなど様々なものが誕生し、かつてない速度で製品に導入されている」と、ティビドーCEOが挨拶。「この流れは新技術を世にもたらすことができる機会が得られるというメリットもあるが、サイバー攻撃の脅威にさらされる機会も増えるというデメリットもある」と、技術の進歩とともに、新たな脅威が誕生するとのこと。「また、携帯電話でネットワークに接続できるようになってから、アクセスポイントは何十億へと膨れ上がった。さらにスマートセンサーも登場したことで、その数は数百億へと拡大しつつある。このように多くのアクセスポイントができるということは、よりハッカーがアクセスしやすい環境になっているといえる」と、ネットワークへのアクセスが容易になればなるほど、ハッカーの餌食になりやすいのだと指摘する。

 「こうした脅威から情報を守るには、人的リソースの増加が欠かせない。しかし、セキュリティ分野を担う人材は全世界的に不足している」と、業界の人材不足が大きな問題になっていると警鐘を鳴らす。「当社では、この人材不足解消やセキュリティレベルアップを目的としたトレーニングコースを設けるなど、人材育成をサポートするための事業を展開している」と、セキュリティに精通した人材を育成していくための製品やサービスを提供しているのだという。「日本市場では、教育機関における指導者不足などが問題となっていることから、オンディマンドの教材を活用してもらうなど、新たなツールの展開も行っていく」と、日本独自のサポート体制など今後の展開について説明した。

 次に、スタンガー チーフ・テクノロジー・エバンジェリストが、業界におけるサイバーセキュリティのトレンドや、IT業界の課題、ITセキュリティスキルフレームワークについて説明した。「現在、前例のない接続性として、産業用制御システムやSCADA、分散制御システム、IoTなどが存在している。また、クラウドの導入によって、洗練されたサービスをより迅速に開始することが可能となった」と、ネットワークに容易に接続可能なサービスが提供されていると指摘する。「そしてさらなる新技術によって、セキュリティに対する人材の育成が必要不可欠になってきている」と、人的なリソースによってセキュリティを確保していくことが今後重要になっていくと説く。「そこで、当社では機械から出された情報をきちんと解析できる人材を育成することが重要と考え、ハンズオントレーニングやスキルアップ、技術的負債への対応を目的とした教育を行うようにしてきた。そして、CompTIA認定資格を通じて、最新のネットワークスキルを学んでほしい」と、IT環境に合わせてカスタマイズなどが可能なCompTIA認定資格でセキュリティスキルの向上に努めてほしいと訴えた。

 さらに、CompTIA日本支局の板見谷剛史シニアコンサルタントが、「フレームワークの活用とCompTIA認定資格」について紹介した。「スキルフレームワーク、スキル標準には様々なものが存在する。しかも、職務に紐づく明確な記述とそのコミットが、環境としてあまりないことが、スキルフレームワークが使いづらいと認識されている」と、スキルフレームワークの問題点を指摘。「米国では、細かく定義された職務に紐づく資格がわかっているため、会社は手を抜かないし、求人側も手を抜けない。しかし日本では紐づけがルーズであることから、資格を有効に活用できていない」と、日本では資格の目的が誤解されかねないのだと訴える。「当社が展開するCompTIA認定資格では、どの環境でも、誰が対応しても、どの顧客でも、その業務が一人前にできる能力の基準としている」と、事業達成のために中長期的な視野に立った認定資格なのだと説明する。「そして今回、『SecBok2019』および『NIST SP800-181』へのマッピングを公開。各IT業務で必須となる実践力、応用力を評価する特徴から、合理的かつ客観的に人材を教育、評価できる領域が明確になり、研究計画作成や評価方法の合理化、効率化につながる」と、マッピング公開の理由について言及した。

CompTIA=http://www.comptia.jp


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