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デジタル時代の恋愛成就へのアプローチとして「手紙」に注目、手紙を活用した婚活サポートやラブレター代筆サービスが人気に

2019.06.21 18:04 更新

 デジタル化の進展によって、人と人との関係が希薄になったと言われて久しい現代。最近では、恋愛離れや#MeToo運動などをきっかけに、男女間でのコミュニケーション機会が減少し、真剣に結婚や恋愛を考える人たちにとって、異性に好意を伝えることが困難な状況になりつつある。そんな中、相手への想いや関係を形として残すコミュニケーションとして見直されているのが「手紙」だ。デジタル時代の今、あえて時間をかけて書いてくれたことがわかる手紙は、相手の真摯な想いが伝わり、恋愛を成就させるアプローチとして注目度が高まっている。

 ネオマーケティングが実施した「手紙と対人コミュニケーション力に関する調査」(全国20~59歳男女800人の調査、2016年3月実施)によると、手紙を受け取った相手に対して7割以上の人が「好意度が上がる」と回答していた。実際に、有名人の中には、手紙の持つパワーを使って恋愛を成就させたケースも少なくないという。そして、こうした背景を受け、手紙を活用して恋愛成就を応援するサービスが続々登場してきている。

 結婚相手紹介サービスの「ツヴァイ」では、真摯な想いを抱くことができる手紙の価値に着目し、昨年7月から今年3月まで「お手紙婚活サポートプラン」を実施した。同プランでは、相手を惹き付ける手紙の書き方についてのレクチャーや、専用のレターセットを開発したほか、対面で気になる人にアプローチを行う「パーティー」においても手紙を活用。面と向かってなかなか思いを伝えられない参加者が多い中、話した人へのフォローとして、手紙を活用したところ、8割以上の参加者が「真摯な思いを伝えられた」「特別感を与えられた」など、次のデートに発展できる手応えを感じていたという。実際に、この取り組みを通じて、交際に結びついたカップルも生まれているとのこと。

 また、最近人気が急上昇しているのが、ラブレターを代筆してくれるサービスだ。現在、「ラブレター代筆屋」を手掛けるデンシンワークスの小林慎太郎代表のもとには、前年比30%増の依頼が舞い込んでいるという。小林代表は、執筆にあたって、依頼者と実際に会い、馴れ初めやどのような思いを伝えたいのかをヒアリングし、約2週間でラブレターを作り上げている。料金は1通あたり1万円。「恋愛においてのラブレターは、相手の気持ちが3割ほど自分に向いていれば、気持ちを自分に向かせることができる」と、小林代表は話している。この他にも、書道教室である「芳仙書道会」では、2016年6月からラブレター代行サービスを展開。「恋文屋.com」では、サロンでのヒアリングを行い、ラブレターの代筆を実施している。

 このように、恋愛成就のアプローチとして手紙が注目されている背景について、心理学者の晴香葉子氏は、「転職機会の増加にともない、これまでのような『飲みニケーション』や雑談で人間関係を深めていく時代ではなくなってきている。また、IT化によって対面のコミュニケーションが希薄化した結果、人と人との距離感をはかるのが難しくなっている。その中で、伝えたいことを整理でき、直筆がゆえ、本音が伝わりやすい手紙へのニーズが高まっているのではないか」と述べている。

 また、手紙がなぜ女性へのアプローチで重要なのかについて、晴香氏は、「緊張せずに伝えられる」(緊張して話せない人も、手紙なら自分の気持ちを何度も整理できる)、「本心を知りたい気持ちに応えられる」(緊張して伝わらない気持ちもしっかりと伝わる)、「ライバルがやらないこと」(温かみが感じられ、その誠意に心が大きく揺さぶられる)の3点を挙げ、恋愛における「女性の本心を理解」し「ライバルがやらない」手段として、手紙が有効なのだと解説した。

 一方、早稲田大学で、日本唯一の恋愛に特化した授業である「恋愛学入門」を教えている森川友義教授は、「女性にとって手紙は、恋愛成就に必要な『自らの商品価値』を上げる点において最適な手段である」と話す。「男性へのアプローチで手紙を活用することで、プレミア感やLINE/メールとの違いを創出することができる。また、男性はギャップに弱いので、イメージがない人から届く手紙はより嬉しく感じるはず」と、気になる男性を手紙で振り向かせるコツを伝授してくれた。

ツヴァイ=https://www.zwei.com/


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