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リユースモバイル端末の取り扱いに関するガイドラインを発表、端末動作に関する信頼性や個人情報等のデータの扱いに対する否定的なイメージ払拭を目的に

2019.03.08 18:41 更新

 安心安全で活発なリユースモバイル市場の成長に資することを目的として、リユースモバイル・ジャパン(以下、RMJ)、携帯端末登録修理協議会(以下、MRR)内の理事企業を中心とした有志企業によって立ち上げられたリユースモバイル関連ガイドライン検討会(以下、検討会)は、今回、リユースモバイル端末の取り扱いに関するガイドラインの策定にあたり、発表会を3月8日に開催した。発表会では、今回策定するガイドラインについての詳細について発表した他、リユースモバイル端末の格付けとデータ消去を行うデモンストレーションも行われた。

 「昨年4月に総務省から公表された『モバイル市場の公正競争推進に関する検討会』報告書の提言を受けて、RMJおよびMRR内の理事企業を中心とした有志企業によって、『リユースモバイル関連ガイドライン検討会』を立ち上げ、安心安全で活発な『リユースモバイル市場の成長』に資することを目的に、検討を重ねてきた」と、リユースモバイル関連ガイドライン検討会の座長でRMJの会長および携帯市場の粟津浜一社長が挨拶。「国内のリユースモバイル端末流通台数は、年々増加しており、2020年度には300万台を突破すると予測されている。一方で、利用経験のあるユーザーは5.6%と少なく、今後利用したいユーザーは16.3%となっている」と、リユースモバイル端末の現状について解説する。「また、端末の処分方法については、自分で廃棄・保管しているユーザーが61.8%もいることがわかった」と、個人で処分したり、保管したりするユーザーが多いのだと指摘する。

 「リユースモバイル端末は、安く買えたり、激安スマホや格安SIMなどのMVNOの利用がしやすくなどの利点が挙がる一方、バッテリーの持ちが悪そうだったり、きちんと動作するかわからない、衛生的ではないといった負のイメージがあるのも実状だ」と、リユースモバイル端末の利用に二の足を踏むユーザーも多数存在するのだと強調する。「さらに個人情報等のデータ流出に対する懸念も、端末を下取りや売却したくない理由に挙がっていた」と、決済情報なども含まれるだけに、しっかりデータを消去してもらえるか不安に感じる消費者も少なくないようだ。「そこで、消費者の不安を払拭し、公正競争を促進するためには、適切な取り扱いが行われていることを利用者が確認できることが重要であると考え、ガイドラインを策定することにした」と、ガイドラインに沿った下取りや売却が行われることで、市場が拡大していく可能性が高いとの思いから、策定に踏み切ったのだという。

 「そして、昨年7月にリユースモバイルガイドライン検討会を立ち上げ、安心で安全なりリユースモバイル市場の発展に資することを目的とし、個人情報の保護、格付基準の標準化、法令順守を主軸としたガイドライン策定を行ってきた」と、ガイドライン策定までの流れを説明。「ガイドラインでは、買取、検査・格付、販売の各業務フローの各段階に沿って整理し、それぞれ法令などに基づいて遵守しなければならない必須事項、同ガイドラインに従う場合に求められる要求事項、対応することが望ましい推奨事項を明確に示している」と、構成について教えてくれた。「ガイドラインに定める買取から販売までの流れでは、買取、検査・格付、販売の各業務フローの各段階にポイントを定め、安心で安全なリユースモバイル端末の流通を図るうえでの基準・評価方法を定めている」と、安心安全評価、外装評価、機能評価を評価ポイントにしていると述べていた。

 「安心安全評価については、データ消去処理において、端末のオールリセット(初期化)と上書き消去があり、初期化は買取時と検査時の2回実施する。上書き消去は検査時に実施し、上書き消去ができない機種については、買取時に買取依頼者に明示する。さらに第三者による確認を実施。検査時に、消去を行った者以外の者が、消去できているかを確認する」と、利用者情報を確実に消去するとのこと。

 「外装評価については、すべての面区分について、キズや破損がないかを確認し、S・A・B・C・Jの5段階で評価。評価の結果は、販売時に表示する」と、格付時における外装評価について、詳しい区分体系を設けたことを教えてくれた。「機能評価については、端末の各機能(基本機能および接続機能)について、どの程度機能するかを実際に操作して確認する。評価はOK、NGで行い、評価の結果は、販売時に表示する」と、安心安全評価および外装評価の結果とともに機能評価も表示するとガイドラインに定めたことを報告した。

 「今回のガイドラインの適用範囲は、リユーズモバイル業者となる。そして、安心安全なリユースモバイル市場の発展・確立を目指すべく、5月中にはB2C・B2B領域の定量的格付基準の相関を整理する。9月末には、B2C・B2B領域の統一格付基準を策定し、10月初旬には統一格付基準に基づいたガイドラインを公表する」と、ロードマップを紹介。「活動計画においては、ガイドラインの認知度向上を図りながら、消費者の安心安全に向けた取り組みとして、利用者にしか消去できない情報の広報活動や相談窓口を開設する。また、認定事業者制度の策定も行っていく」と、アプローチ方法についても言及してくれた。「リユースモバイル関連事業者によるガイドライン遵守と準拠表示によって、安心で安全な取引市場の形成・発展と消費者にとって幅広い選択肢によるモバイル市場の公正競争に寄与できるものと期待している。そして、消費者が安全に安心して、リユースモバイル端末を利用できる世の中を目指していきたい」と、消費者・関連事業者が幅広く安心して、安全にリユースモバイル端末取引ができる市場の形成と発展に寄与していきたい考えを示した。

リユースモバイル・ジャパン=http://rm-j.jp/
携帯端末登録修理協議会=http://www.j-mrr.org/


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