その他ニュース

ランスタッド、「働く環境と理想の上司に関する調査」を発表、"働き方改革"をテーマにトークセッションも実施

2018.10.12 21:27 更新

 ランスタッドは、「働く環境と理想の上司に関する調査」を実施し、その結果を10月10日に発表した。また、“働き方”についてのトークセッションを対談形式で行うプレスランチョンも行った。

 「『子連れ出勤が日本を救う?評価制度のIT化が企業も従業員もハッピーに?“名ばかり働き方改革”を改革?!』をテーマとしてランチョンを開始する」と、ランスタッド・リサーチインスティテュート(RRI)の中山悟朗所長が挨拶。そして、ランスタッド EAP総研の川西由美子所長が「働く環境と理想の上司に関する調査」について結果を報告した。

 全国の働く人1800名と、2019年新卒入社内定者(大学4年生など)111名を対象に行った同調査は、大きく分けて、「上司の年齢の希望と理由」、「上司の性別の希望と理由」、「上司に期待すること・理想の上司像」、「勤務先の選択基準・勤務地の環境に望むもの」の4つの項目に分けられている。

 川西所長は、4項目それぞれの詳細について説明。「勤務先の選択基準」について、全体的に「業績の安定」や「高い給与レベル」よりも「雰囲気」や「やりがい」を重視する傾向にあり、とくに結婚や出産・子育ての年代となる20代、30代の女性たちが「高い給与レベル」よりも「ワークライブバランスを保てること」や「福利厚生の充実」をより重視している点などが浮き彫りになった。

 続いて、川西所長がコーディネーターとなり、ソウ・エクスペリエンスの西村琢社長と来年新卒内定者3名をゲストに迎えて、「“名ばかり働き方改革”ではなく“本当に働きやすい環境”最前線」をテーマにトークセッションが行われた。

 ソウ・エクスペリエンスでは、モノではなく体験を贈る「体験ギフト」を通じ個人の経験の積み重ねをサポートする事業を手掛けている。西村社長は、顧客だけでなく、社員に対しても「子連れ出勤OK」、「リモートワーク・副業は当たり前」という環境を提供し、優秀な人材が長期にわたって笑顔で働くことができる環境作りに取り組んでいるという。

 新卒内定者から「ひとつの会社に長く働く気は正直、無い」という素直な考えが告げられると、西村社長は、未来よりも現在を大切に考えている人が増えているため働く環境を重要視する社員が多く、社員からの働き方に関する提案に対しては「ノー」とはいわず何らかの形で実現させていることを紹介。さらに、優秀な人材をスカウトした際に「1ヵ月だけでも試しに働いてみてくれませんか?」といってくどき、結果としてその人が長く働き続けている事例も語られた。

 また、西村社長は職場には「人のぬくもり」が必要と考えており、自ら率先して声を掛け合うことを実践しているとのこと。内定者たちは、「もし社長から『失敗してもいいよ』といってもらえたら挑戦することができ、自分の成長につながると思う」と、目を輝かせて話していた。

 続いて、HR Brainの堀浩輝社長をゲストに交えたトークセッション「“名ばかり働き方改革”改革のカギ、日本の評価制度をHRTechが救う?!」も行われた。

 「HRTech」とは、「HR(Human Resource)× Technology」を意味する造語で、クラウドをはじめとするIT関連技術を使って、評価・育成などの人事関連業務を行う手法のこと。堀社長は、昨年に経営の背骨である目標と評価の運用を効率化したHRTechソリューション「HRBrain」をリリースした後、「Forbes起業家ランキングRising Star Award」において3位に入賞した実績を持つ。

 「“名ばかり働き方改革”を改革する」というセンセーショナルなテーマだが、堀社長は、ランスタッドの「働く環境と理想の上司に関する調査」において、「直属の上司に期待すること」のナンバーワンが「正当な評価をしてくれること」だった点を指摘し、「HR Brain」を開発した経緯や、目標設定や目標管理の大切さを解説した。

 堀社長はさらに、クラウドを使って社員1人ひとりの目標を誰でも閲覧できるようにしているという他社の事例(評価などは閲覧不可)を紹介し、若手がベテランの目標を見るだけでも勉強になり、さらに社員同士がお互いを分かり合えるようになっていると解説。「目標がオープン化されると『管理されているような気がしてプレッシャーになる』という意見が出るのではないか」と尋ねられると、「そつなくこなすことではなく、ビジネスパーソンも大きな夢を持つ生き方をして欲しい」と期待を言葉にしていた。「現在は、ひとつの会社に一生を捧げる意味合いがなく、色々な働き方が増えてきているため、命令的な目標設定が限界に来ており、締め付けと強制で頑張らせるのは難しい。そうなったときに、多様な選択肢の中からその会社でロマンを感じて働いてもらうには、好奇心をくすぐるしかない」といい、「好奇心や成長意欲をくすぐる仕掛けを経営側がどのように設計し、与えられるかがポイントになってくると思う」と語っていた。

 西村社長は未来の日本の社会について、「興味・感心主義であってほしいなと思う。働きたい人は働けばいいし、遊んで暮らしたい人は遊べばいいと思う」と述べ、「みんながそれぞれ欲望を持って、もちろん犯罪などはダメだが、“よい欲望”に忠実に行動すること。インターネットは本当に革命であり、インターネットはそういった行為や行動をすごくサポートしてくれるものだと思う。こうした世の中を僕は勝手に夢見ている」と、話していた。

 堀社長も「働くということ自体がどうなっていくのかもわからないのだが、色んな考えや価値観、働き方が許容される社会、“みんな違ってみんないい”というのか、人それぞれの興味をそれぞれが追求できる社会は素敵だなと思う。それはインターネットが後押しをすることができると思っている。私たちも、会社自体が姿形を変えて発展していく中で、そういう働き方や関係性をどんどん作っていかなければと思う。個人的には、起業家という職業をもっとかっこいいものにしていきたいなと思っている。そのためには、私たち自身がしっかりと成果を出していかなければと思う」と、語っていた。

ランスタッド=https://www.randstad.co.jp/


このページの先頭へ