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帝京大学、独サッカークラブのボルシア・ドルトムントと学術研究パートナー契約を締結、スポーツ経営に関するノウハウを学生が直接学べる環境を提供

2018.06.21 21:52 更新

 帝京大学は、独サッカークラブ ボルシア・ドルトムント(以下、ドルトムント)と学術研究パートナー契約を行い、名門クラブであるドルトムントの経営ノウハウを直接学べるプログラムを開始する。6月20日には、帝京大学 霞ヶ関キャンパスにおいて、帝京大学とドルトムントのリージョナルパートナー契約発表会が行われた。

 「サッカー日本代表の香川真司選手が所属するドルトムントは、2005年に経営破綻の危機にあったが、現在では世界的なクラブに再生し、大きな注目を集めている。この再生までのプロセスを学べると同時に、日本でも関心が高まりつつあるスポーツ経営について、直接ドルトムントの経営幹部から講義をしてもらえる学術パートナー契約を締結することになった」と、帝京大学の沖永佳史学長が挨拶。「学生には、ドルトムントのパフォーマンスセンターを見学してもらう他、英語による経営幹部へのインタビューも予定している」と、ドルトムントの経営者たちと直に接して学べるプログラムを提供していくと意気込む。「若者のスポーツ離れがささやかれる中、スポーツを実際にプレイするというだけでなく、スポーツに対して経営という側面からかかわっていくということに関心が寄せられている」と、スポーツ経営に対する関心が近年、高まりつつあるのだと指摘する。「そこで、当大学では、2015年から海外スポーツマネージメントツアーを開催。ドイツで行ったツアーでは、ドルトムントから多大なる協力を得て、好評を得ることができた。そして今回、世界的なスポーツビジネスを学べる環境を整えるべく、ドルトムントと学術研究パートナー契約を結ぶことになった」と、帝京大学がドルトムントとパートナー契約を締結するに至った背景について説明した。

 続いて、ドルトムントのカーステン・クラマーCEOが挨拶した。「サッカークラブが教育機関とパートナーシップを締結できることは、非常に珍しくチャレンジングなことであると思っている」と、今回のパートナー契約の意義について熱く語る。「帝京大学とパートナー契約を結ぶことができた背景には、帝京大学が当クラブに多大なる信頼を寄せてくれたからに他ならない」と、両者の関係性について紹介。「当クラブは、若者の能力育成に重きを置いた経営を行っている。当クラブでプレーする選手には、芝の上での振舞いだけでなく、フィールドを離れた場所においても、自己研鑽に励み、社会に貢献できる人になってもらうように教育している。こうした理念が、スーパースターを購入するのではなく、選手をスーパースターに育てていくというチームポリシーにつながった」と、ドルトムントが推進する選手育成の考えなどについて力説。「そして、この考えが帝京大学の教育理念に合致した」と、お互いが目指す方向性が同じだからこそ、パートナー契約の締結に至ったのだと説明していた。

 沖永学長は、「世界的な経営ノウハウを持つドルトムントと提携することで、グローバル視点の学生育成に貢献するものと期待している。そして、ドルトムントによって得られた経験は、当大学が掲げる“自分流”な学生の育成に一役かってくれるものと考える」と、ドルトムントとの提携による効果について分析する。「ドルトムントによってもたらされる国際性という物事を深堀していくことで教育にさらなる厚みが増すと共に、様々な文化的な交流の懸け橋になってくれるものと考えている」と、今回のパートナーシップ契約が帝京大学の教育の発展に大きく寄与するのではないかと期待を寄せていた。

 クラマーCEOは、「帝京大学は、昨年50周年を迎えた伝統ある大学であると思っている。一方、当クラブは、世界のサッカークラブの中では中小企業に位置する。それでも、助成金や投資を行うことなく、自分たちの力で経緯破綻目前にV字回復させることができた」と、ドルトムントにしかない、スポーツ経営にかかわるノウハウが存在するのだと語気を高める。「そして、当クラブを支えるサポーターの多くは、ドルトムントとその近郊の人々でもある。こうした地域の人々の期待に応えていくことが使命であると感じている」と、地域密着型のクラブ経営が、ドルトムントの礎になっているのだと説明する。「地域のサポーターの支えもあり、2011年と2012年にはブンデスリーグでリーグ優勝を果たした。また、この10年間、自国リーグで成績上位のクラブチームが出場できるチャンピオンズリーグやヨーロッパカップに連続出場している」と、クラブ経営の成功は、チームを強くしていくのだと力説する。「学生たちが、当クラブに興味を持ってもらい、スポーツ選手でなくても、スポーツの世界に関わることができるのだということを伝えていきたいと思っている」と、ドルトムント流の哲学を学生たちにしっかり伝えていく考えを示した。

 この後、サッカー日本代表でドルトムント所属の香川真司選手がビデオメッセージを送ってくれた他、沖永学長とクラマーCEOによる調印式を行い、契約書の交換後、両者が固い握手を交わした。

帝京大学=https://www.teikyo-u.ac.jp
ボルシア・ドルトムント=http://www.bvb.jp


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