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VISITS Technologies、感覚的なアイデアを数値化して見える化する「ideagram」を提供開始、新規事業企画や最適な人事配置・採用など目的に応じた活用が可能に

2017.10.18 17:25 更新

 VISITS Technologiesは、創造性とAI技術によって生み出す“Design Tech”プロダクト「ideagram(アイデアグラム)」を提供開始した。10月18日に行われた新サービス発表会では、参加者に2種類のテストを受けてもらい、その結果をアルゴリズムにより分析することで、感覚的なクリエイティブ能力を数値化することができる「アイデアグラム」の魅力について説明した。

 「当社は、人を科学するピープル・アナリティクス事業を展開。たとえば、人材情報にビッグデータを活用し、どういう属性や職種などの経験が退職に結びつくのかという点を解析し、新入社員における退職者の予測をするなど、データを駆使して見える化を行っている」と、VISITS Technologiesの松本勝社長が挨拶。「前職の証券マン時代には、アナリストの情報をAI化し、どのアナリストの予測が当たっているかといった分析も行ってきた」と、当時まだ注目されていなかったAI技術をいち早く取り入れてきたのだと説明する。「当社の主力サービス『VISITS OB』は、就職活動で行うOGやOB訪問時に活用するアプリとなっている」と、就職活動向けのサービスを展開しているとのこと。「『VISITS OB』では、バックヤードとして、アプリに登録したOGやOB、就活生のプロフィールといったデータを管理・分析することで、データ解析を行えるようになっている。これによって、どんな就活生が会社に興味を持っているかといった情報だけでなく、どの社員が就活生をファンに変えているのかなどの見える化を行うことで、よりシステマチックに企業の採用活動を支援している」と、約400社が導入する、次世代のマッチングサービスについて言及していた。

 「そして今回提供する『アイデアグラム』は、アイデア価値を定量化するシステムとなっている」と、アイデアという抽象的な価値を見える化する技術を開発したと紹介する。「『アイデアグラム』では、アイデアの創出を行い、評価する。アルゴリズムによる学習を経て、価値を視覚化するプロセスから構成されている」と、「アイデアグラム」が、アイデア価値を定量化する仕組みについて解説。「何もないところからアイデアは生まれにくい。Who、Where、Whenといったお題を与えることで、Whyを記述し、それを解決するWhatを導き出すことで、Howという新たなアイデアを導き出していく」と、早稲田大学で行った実例を示し、アイデアが創出されるプロセスを説明してくれた。「導き出されたアイデアを評価するには、新規性や実現可能性、ニーズの質を評価する。そして社会価値創造性の高いアイデアを見つけていく」と、どのような基準でアイデアを評価していくのかを紹介。「アルゴリズムで、数学的に一番もっともらしいアイデア価値、創造力、目利き力を算定する」と、無限ループし学習させることで、算定していくのだと教えてくれた。「最終的にアイデアの創造力や目利き力をグラフ化することで、誰のどのアイデアに価値があるのかということを見える化していく。さらに思考パターンを可視化することも可能だ」と、グラフを用いることで、直感的に誰がどのアイデアを導き出したのかがわかるシステムになっていると説明していた。

 「『アイデアグラム』の具体的な活用方法としては、社内において、人事配置や採用・研修などで活用できると考える。一方、社外の知見や人材を活用しアイデアを創り出すといった活用も可能だ」と、新規事業開発に活用できると訴える。「スコアの高いアイデアは、ニーズと新規性、実現可能性がすでに検証済みのアイデアである。そこで、今後は、アイデアの価値を定量化できるようにしたことで、このアイデアを流通可能なものにしていく。さらにこれらを活用し、実現できる人とのマッチングなどを行うことで、イノベーションシステムの構築が図れるのではないかと期待している」と、特許の底辺にあるアイデアを流通させることで新たな特許を生み出すなどの可能性を秘めたツールであると分析していた。

 「目的が求められて、そのやり方を考え出すというプロセスは、今やAIの領域となりつつある。この先に訪れるAI時代には、AIを使いこなせる人材が求められてくると予測する。『アイデアグラム』を用いることで、次世代の人材育成につなげていくなど、社会に貢献するツールとして発展させていきたい」と、「アイデアグラム」が目指すべき方向性について指示してくれた。

 この後、「アイデアグラム」に対する期待のコメントを紹介。文響社の山本周嗣社長は、「『アイデアグラム』は、アイデアという抽象的化したものを数値化できる素晴らしいものであると考える。クリエイティブな領域を科学で探求していくことに、新たな可能性を感じる」とコメントしていた。東京大学大学院の松井豊教授は、「数理的なアイデアを用いて、アイデアを数値化し、それを売買することができれば、世の中に新たな価値を与えるものになると思われる」と、コメントしていた。博報堂の宮澤正憲氏は、「『アイデアグラム』は、クリエイティビティを解明しようというチャレンジングなツールであると思われる。アイデアを評価し、そのアイデアを目利き力に応用していくと面白いと思った」と、コメントしていた。

VISITS Technologies=https://visits.world



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