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ADP、デザイナーや設計士などの活躍の場をサポートする「ADP Design Tour in Tokyo」をT-ART HALLで開催、16組の日本人デザイナーたちが出展

2017.10.26 21:00 更新

 アジア・デザイナー・コミュニケーション・プラットフォーム(以下、ADP)は、「ADP Design Tour in Tokyo」を、10月25日から10月31日まで、東京・品川のT-ART HALLで開催する。初日の10月25日には、ADP地域会長を務めるアニー・イヴァノヴァ氏などが、同ツアーの主旨や展示内容などについて説明した。

 「ADPは、横断的なデザイン協会として、香港、シドニー、アムステルダム、台北に事務所を構えている。今回のツアーの開催は、アジアのデザイナーたちの交流はもとより、新たな可能性を探ることをミッションに掲げている」と、ADP地域会長のアニー・イヴァノヴァ氏が挨拶。「ADPは、グラフィックデザイナーや建築家、WEBデザイナーなどがスポンサー企業と新たな活動の可能性を探る橋渡しを担うべく、組織化した」と、ADPの活動について言及。「アジアはデザインの発展が目覚ましいエリアでもある。それだけにアジアデザインの発展に貢献することも目的の一つとしている」と、アジアから数多くのデザイナーたちが巣立つよう、手助けを行っているのだと話していた。

  


 「ADPでは、デザイナーたちの作品を紹介するだけでなく、最終的にはデザインをビジネスにつなげていくことを主としている。それだけに、ビジネスの機会やマッチングなどを積極的に行い、新たな可能性を引き出していく」と、デザインをビジネスに結び付けるための活動を行っているのだと強調していた。「具体的な活動としては、今年第一回目のツアーをバンコクで開催した。そして第二回目を10月25日から31日まで東京で開催する。この後は、香港など様々な地域でツアーを開催していく予定だ」と、アジアの都市でツアーを開催することで、ADPの活動をアピールしていくのだと意気込む。「また、ワークショップやセミナーなども開催し、ビジネスの可能性になる活動も積極的に行っていく」と、交流や体験の場を積極的に設けていくと同時に、自由な交流を推進していくのだと説明していた。

  


 次に、ADPのアドバイザー コナー・クラーク氏が挨拶した。「ADPでは、2016年から世界の有名なデザイナーのドキュメントインタビューを撮影し、今後のデザイン関連の可能性をどう引きだしていくかという意見の共有を図っている」と、デザイン関連業界のあるべき姿を探るべく、様々な意見を持ち寄っているのだと強調する。「またADPでは、アジアのデザインを国際的なアーティストと共にどう発展させていくかということを議論している」と、アジアのデザイナーたちが世界に活躍の場を広げるためには、どのようなことが必要なのかということもディスカッションしているのだという。「そして、今年5月にバンコクでADPツアーを開催した。多くの人々に好評を得ることができた」と、アジアのデザイナーを紹介する場として、ツアーを開催したのだと説明する。「第二回目となる東京のツアーでは、デザイナーや建築家などが様々な人々と交流することによって新たなビジネスチャンスの発見をサポートしていきたい」と、東京のツアーも成功させたいと意気込む。「東京はとてもエキサイティングな都市であり、潜在能力を秘めた都市でもある。それだけに、今後も重要な都市として注目していく」と、来年のADPツアーにおいても、東京で開催する予定があると話していた。

  


 ADPの日本代表メンバーの山口隆氏が挨拶した。「ADPに参加しようと思った背景は、今まで、このような横断的な活動を行う組織がなかったから」と、日本には横断的なデザイン協会が存在しないのだという。「日本には、モノを売ることには支援をするが、紙の上に描いたモノには支援をしないという習慣がある」と、デザインや設計図などに投資する習慣がないのだと指摘する。「建築の場合においては、設計は施工の中に含まれている。いわば無償サービス的な意味合いで捉えられる傾向が強い」と、建築物を作るための工事の一部として設計が見なされている現状があると説明する。「こうした現状に目を背けている今の日本社会に対し、問題があるのではないかと思っている」と、ある一部分にしかお金が回っていかない日本の経済構造を是正する必要性があると訴える。「ただし、逆の見方をすると、お金が回ってきていないデザインの分野は、お金が回るようにすることが可能な産業であると捉えることもできる」と、新たなビジネスを創出できる分野がデザインなのだと強調する。「ADPを通じて、アジアの組織に日本のデザイナーたちが参加していくことで、新たなビジネスの創出に期待すると共に、アジアにおける様々なデザインの発展に寄与できるのではないかと推察する」と、アジア全体でデザインの発展に取り組む活動は、日本のデザイン産業に大きな風を呼び込むのではないかと期待していた。

  


 ADPの日本代表メンバーの鶴田一氏は、「デザイナーや建築家やアーティストなどが一堂に会して交流する場がこれまでなかった。それだけに、ADPを通じて、多くのデザイナーたちが意見を交換してもらえればと思っている」と、ADPによって活動の場を広げていくデザイナーが増えていくことを懇願する。「ADPは常にデザイナーの代表として、ビジネスの創出に尽力してきた。今年5月に行ったバンコクのツアーにおいても、その役割をいかんなく発揮したと思っている。今回の東京のツアーでは、メディアへの露出はもちろん、効果的なビジネスチャンスが多く生まれることを期待している」と、新たなビジネスの創出やマッチングなどが行われるツアーであってほしいと語っていた。

 


 ADPのアドバイザー ジャネス・ホワン氏は、「ADPツアーの活動に期待し、多くのデザイナーが参加してくれたことを嬉しく思う。今回登壇しているメンバーと共に、日本でADPの活動をしっかり紹介していきたい」と、今回のツアーを機に、ADPの認知度を高めていきたいと意気込んだ。

 今回、東京で開催する「ADP Design Tour」では、国際デザイナー合同展覧会、関係者向けイベント、アートツアー、デザイナーと企業担当者のダイニングパーティーを実施し、100名を超える世界各国のデザイナー、企業担当者の参加を予定しているという。2018年以降も香港、シンガポール、ソウル、ミュンヘンを含む多くの都市で「ADP Design Tour」を開催する予定で、継続的に様々な国の優れたデザイナーの出展を促すことによって、国際交流の機会を増やし、市場を拡大していくという。なお、会場のT-ART HALLは寺田倉庫内のギャラリーとなっている。寺田倉庫は、アート作品やワインの保管を行っており、アート作品においては、創作から保管までトータルサポートを行っている施設を運営している。美術品保管庫の他、美術品の海外輸出入に対応できる保税倉庫を用意。さらに、美術品をカビや害虫から守る燻蒸設備を完備した燻蒸庫も備えている。

アジア・デザイナー・コミュニケーション・プラットフォーム=http://www.ad-p.org



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